政府はappleが日本に開発拠点を作ったことを喜び、他の企業もそれに続いてほしいと言っていました。
しかし私はこれは少し認識がまずいのではないかと思います。
appleは日本人のICチップ設計者をやとうと言っていました。日本で設計して台湾で量産することを考えているのだと思います。
企業が増えて雇用が増えると思われがちですが、実はIC設計やFPGA設計は専門性が高くてそんなに出来る人はいません。実際前にsonyの設計部門でも1990年台はゲートアレーの設計をすると一目置かれて、2000年台はFPGAの設計で同様でした。
なせappleが日本に開発拠点を置くのか、その理由は給料が異常に安いからだと思います。公務員、つまりバスの運転手や用務員のおじさんの1/2程度ぐらいのようです。
なぜそんなことになったのか、それはその手の専門性が高い人たちは主張しないからです。社会的重要性*主張の声の大きさで給料が決まるからこのようなことになってしまっています。
そして、その専門性の高い人たちは、ほんの少し1.5倍ぐらい高いけど公務員より安い給料をもとめて日本の会社を辞めてしまうわけです。
政府レベルで給料を最適化するような政策を行って専門家目当ての外国企業が日本に入ってこなくなるぐらいにまで給料のバランスをとる必要があります。