英語単語の品詞について
前に英語特有のリズムが文法の一部になっているのではないかと書きましたが、同じように基本的すぎていてだれも気づいてはいないのではないかとおもえることを書きたいと思います。それは英単語の品詞についてです。自分自身習った覚えはないし、すこし検索してみても見つからなかったので書こうとおもいました。
日本語の単語は基本的に名詞でありそれに助詞などをつけて動詞化しますが、英語の単語は基本的に動詞でありそれに冠詞をつけたり変形したりして名詞化するということです。このそれぞれの方法については習うしウェブページもたくさん存在しますが、日本語は名詞で英語は動詞という対比についてはなぜかだれも気にしません。
この違いが問題になるのが1〜2語の短い文や製品名とか企業名です。日本語では基本形が名詞なので「非破壊検査」というような動詞っぽくしか使わないものでも社名の名詞ととらえることが出来ますが、英語では基本形が動詞なので何らかの方法で名詞化しないと社名にすることができません。たとえば「sun microsystems」や「cisco systems」は最後に「s」をつけることで名詞化してるし、「apple computer」だと「er」付きの単語を選んで名詞であることを確定させています。お菓子のクッキーでも製品名は「cookies」
と「s」をつけて名詞化してあります。
英語はこういう点で不便なんだと思いますが、単語の基本形が動詞でしかも命令形になっているというのはもしかしたら生物の長い歴史の上に成り立っているのかもしれません。つまり、人間以外の動物でも危険シグナルを発声するものがありますがそれは動詞の命令形です。
日本語が名詞が基本形になっている理由は、たぶん漢字の影響だと思います。NHKの番組によると初期の漢字は発音を持たず契約のために生まれたものなんだそうで、それは名詞のものをどうするのかを表現するものです。この影響で話し言葉が名詞重視に変化していったのでなないかとおもいます。
日本語で言葉を理解する場合、たくさんの名詞の中にある動詞を探してそれを起点に解釈しますが、英語の場合、たくさんの動詞の中にある名詞を探してそれを起点に解釈する必要があります。そしてその名詞の印となるものが英語特有のリズムです。
こういう基本的な構造の違いを誰も説明していないようですが、世の中たくさんの方が研究されているわけで、だれか気づいてもいいのではないのかと思うわけで、私がなにか勘違いしているのかもしれません。