一、
万葉集 巻八
石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも
( いわばしる たるみのうえの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも )
志貴皇子 / しきのみこ
二、
古今集 春下、小倉百人一首
久方の 光のどけき 春の日に 静こころなく 花の散るらむ
( ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ)
紀友則 / きのとものり
三、
万葉集 巻三
今日もかも 明日香の川の 夕さらず かはづ鳴く瀬の さやけくあるらむ
上古麻呂 / かみのこまろ
四、
万葉集 巻二十
船競ふ 堀江の川の 水際に 来居つつ鳴くは 都鳥かも
( ふなぎほふ ほりえのかわの みなきはに きいつつなくは みやこどりかも)
大伴家持 / おおとものやかもち
五、
新古今集 巻第一
ほのほのと 春こそ空に きにけらし 天香具山 霞たなびく
( ほのぼのと はるこそそらに きにけらし あまのかくやま かすみたなびく)
後鳥羽院 / ごとばいん
六、
古今集 冬
冬ながら そらより花のちりくるは くものむこうは 春にやあらむ
清原深養父 / きよはらのふかやぶ
自作の俳句
「梅の香に川辺を見たいかスナヤツメ」風来風来亭 平成29年2月2日 twitter上でスナヤツメが変態して成体型の目を見せるようになっているとの記事をみて。