第2回ナイトセミナー開催報告

第2回ナイトセミナー

テーマ :病院内における医療機器管理と安全運用について

日 時 :平成29年9月22日(金) 19:00~21:00

会 場 :盛岡赤十字病院 2F 記念講堂

参加人数 :43名

内 容 :講演2題

9月の末 空の色や風の音が、秋を飛び越え冬を感じ始める中の第2回目のナイトセミナー開催となりました。週末の夜でありながら、43名と多く方々に参加していただきました。今回は岩手県臨床工学技士会のご後援をいただいたセミナーとなりました。様々な分野の職種の参加を目指している本会としましては、参加者及び会員の皆さまには心より感謝とお礼を申し上げます。

近年、スマートフォン等のICT(information and communication technology)の爆発的な普及があるように、病院内においても情報化の要求が急速に高まっています。医用テレメーター(医療機器のデータ送信)、無線LAN、スマートフォンやタブレットなどの電波を利用する機器の活用が進んでいます。そして、これらにおいて使用されている様々な電波が病院内の医用機器に及ぼす影響について活発に議論されてきております。今回のナイトセミナーは、このような状況を考慮しまして、「医療機関における適切な電波利用環境の構築と安全管理について」と題し開催いたしました。

ご講演いただきました村木能也様、角丞治様、また参加された皆様にこの場をお借りしましてお礼申し上げます。


[ダイジェスト] *氏名は敬称略

1  医療機関における適正な電波利用環境の構築を目指して

~より届く医用テレメータにする方法~

フクダ電子株式会社 テクニカルフェロー 村木 能也

≪概要≫

電波の性質、医用テレメータの概要、医用テレメータのアンテナ、医用テレメータの規則、建物の構造、医用テレメータの受信障害、医用テレメータに影響の可能性がある院内外で使用されている無線機器、医用テレメータのゾーン配置と題目分けをして説明していただいた。

電波の飛び方、位相、フェージングに始まり、バンド、ゾーンとは何かなどわかりやすい説明を踏まえながら、実際の構築例、障害対策例をお話ししていただき、今後の行政の動きについてもご説明いただきました。

2  病院内における医療機器管理と安全運用について

フクダ電子株式会社 営業本部システム事業Grp.システム営業部 病棟営業課 角 丞治

≪概要≫

部門の中の機器の管理、運用管理、一元の管理について情報管理をME機器の管理の例を取ってお話しいただいた。

監査対策にも使える例、貸出、返却手続きをシステムの中でできる例を話していただいた。簡単で間違いがない安全運用が可能なシステムの紹介をしていただいた。

他、機器のメンテナンス情報、点検、修理、問い合わせ内容、ヒヤリハット事例、使用頻度登録、関連する情報を一元管理できるシステムの紹介。タブレット等でも可能であること。修理の依頼、現場の意見の吸出しや情報の活用、現状、実績、グラフ化、点検の状態、前回のデータ比較、業務日誌、業務支援、データの抽出等も行えることをお話しいただいた。