第四十四回 広島CBT勉強会

●日時: 平成25年6月18日(火)19-21時

●場所: 広島大学病院外来棟 3階 大会議室

講演;岡本泰昌先生(広島大学大学院 精神神経医科学)

●タイトル;「認知行動療法の前に-基本のき-」

●内容;Lambertによれば、精神療法の効果に影響を与える要因において、実際の治療テクニックや介入モデルの占める割合はそれほど高くなく、むしろ治療者との関係がその2倍の割合を占めることがわかっています。また、認知行動療法は治療協同体を形成し、目標や問題にあたっていく治療法であることから、関係性が作れないと、そもそも治療は始まらないことになります。そこで、今回の勉強会では「認知行動療法の前に-基本のき-」と題して、支持的な関係を作るための公式(コツ)について演習を含めて呈示したいと思います。国立精神神経センターCBTセンターの堀越先生に教えて頂いた内容(精神療法の基本、医学書院)ですが、臨床医にとってとても頭がすっきりする内容です。おそらくベテランの先生が自然にやってこられたことにも理論があるみたいな内容です。そのうち、「否定的な面だけでなく肯定的な面にも着目」、「指示と支持を区別」、「関係をOFFからONに」、「感情をつかまえ背後にある意味を理解する」についてお話しする予定です。(どちらかと言えば初心者向けの内容の予定です)