第四十一回 広島CBT勉強会

●日時: 平成25年3月19日(火)19-21時

●場所: 広島大学病院外来棟 3階 大会議室

●内容;

ミニレクチャー CTRS(Cognitive therapy scale;認知虜法尺度)の評価のポイント

岡本泰昌先生(広島大学大学院 精神神経医科学)

症例提示;吉野敦雄先生(広島大学大学院 精神神経医科学)

今回はいつもの症例検討会とは異なり、吉野先生が過去に担当された実際の治療セッションの録音(約50分)を聞きながら、参加者の皆さんとともにCTSの評価を行い、認知行動療法の治療要素について一緒に振り返ってみたいと思います。CTSは、11項目よりなり、基本的な治療スキルとして6項目( 1.アジェンダ、2.フィードバック、3.理解力、4.対人能力、5.共同作業、6.ペース調整および時間の有効使用)、概念化、方略および技術として5項目(7.導かれた発見、8.中心となる認知または行動に焦点をあてる、9.変化へ向けた方略の選択、10.認知行動的技法の実施、11.ホームワーク)を当てています。1項目は6点満点で満点は66点で、40点以上が合格とされます。今後、ご自身のセッションも同じように評価することで、自分の治療について自己評価できるようになるのではないかと思います。