秘剣タイ捨流剣法

 当会は、タイ捨流剣法第13代宗家山北竹任師範から支部第1号として認可された道場で、伝統文化の保存と継承を第一とし、営利を目的とせずに活動しています。

 さらには、日本武道であるタイ捨流剣法等の伝統武道を通じて、「人間性の向上と健康的な心身の獲得」を目的として、日々の稽古に取り組んでいます。

 また、当道場は日本の伝統武道を正しく継承し、次世代へ伝えていくことを目的としており、営利を目的としていませんので、真面目で意欲のある方の入門を希望します。

※タイ捨流の守り神「カラス天狗」

 他武道の経験、運動経験等は特に必要なく、また、運動が苦手な方でも全く問題ありません。むしろ古武道・古武術というものは、運動が苦手な方のために最も適した武道だと思っています。運動は苦手でも、性格がコツコツ型でしっかりしており、真面目な人間性の方が向いているようです。

 日本の伝統武道は競技ではなく、大会や試合がありませんので、お互いの習熟度にあわせて技を繰り返し稽古し、心身の練成を図ることを目的としています。

 このため、心身の健康づくりや生きがいづくりに適しています。ご自身の体力に合わせてじっくり稽古できますので、老若男女どなたでも稽古可能です。稽古日程等はご相談ください。


◇道場長演武

 これまでの経緯としては、第14代に無事継承された時点で、山北師範より「あなたは、もう自由にやってよろしい」と言われ、龍泉館の印とともに免許皆伝を授けられましたので、その後は、山北師範のお言葉どおりに自由気ままに研究を続けてまいりました。

 しかし、いくら免許皆伝を受けたとは言え、「上泉伊勢守藤原信綱、そして丸目蔵人佐や伝林坊頼慶は、いったいどんな武術をつかっていたのか‥」、この疑問が脳裏を離れず消えませんでした。

 このような経緯から、タイ捨流研究の第一人者である故渋谷敦先生から伝書等の講義・捕手術(拳法体術)・棒術・槍術・手裏剣術等の伝承を受け、そして、各地に残るタイ捨流と縁があると思われる武術(棒術ほか)を研究してきました。

 さらには、陰流系統の新陰流兵法、直心影流剣術等を学ぶことで陰(影)流の本質とは何かを追及してきました。

 その後、縁があり山北竹任師範の弟である小田長可(おだながよし)師範の伝承を学んだことで、様々な疑問が解消され、さらに研究が深まりました。そして、これらの研究成果を取りまとめて体系化いたしました。

 なお、これらの研究成果は、山北竹任師範の許可を得て、「タイ捨流兵法」としてとりまとめ、研究途中ではありましたが、平成19年8月に一般公開を行いました。

 このような経緯から、タイ捨流剣法第13代宗家山北竹任師範からの伝えられた剣技はそのまま正しく「タイ捨流剣法」として後世に伝えることとし、また、第12代宗家小田夕可師範の伝承(山北師範と異なる伝承あり)などの様々な研究成果については、「タイ捨流兵法」として伝えてまいります。

 この研究成果は、私に何かあった場合のために、既に同門有志に伝えてあることを参考までに記します。

 今後も伝統文化の保存と継承を第一義として、人間性が高く、かつ後世に正しく伝えていただける方に対してのみ伝承してまいります。


  タイ捨流剣士会

  免許皆伝師範 小谷達也藤原定光


<当会の教伝内容>

【タイ捨流剣法】

 タイ捨流剣法第13代宗家である故山北竹任師範より伝授された剣法と居合心術等をそのまま教伝します。

・剣法、居合心術、手裏剣術、伝書講義、その他剣術・居合心術・短刀術・手裏剣

・剣術を応用した体術、補手術・組術討、棒術、槍術、短剣術ほか、そして、変化技、保寿剣、風勢剣、剣道、

日本剣道形・大日本帝国剣道形、銃剣道、二刀破りの術、小田応変流、天気予報、算盤、地震予知、占い、

 伝書講義、御経、おまじない、そしてタイ捨流の哲学ほか

※支部第1号を印可された「平成19年6月1日より、『タイ捨流剣法』の名称を使用」しています。


【タイ捨流兵法】

 「上泉伊勢守藤原信綱、そして丸目蔵人佐や伝林坊頼慶は、いったいどんな武術をつかっていたのか‥」。この素朴な疑問から、陰(影)流系統の研究を重ねて参りました。

 道場長が研究した第12代宗家故小田夕可先生の伝承。山北竹任師範の弟である小田長可(おだながよし)師範の伝承。故渋谷敦先生の伝承。さらには、各地に伝わっていたタイ捨流の末流と思われる武術を研究・交流し、それらを総合した武術を伝えます。結果的に武器が多岐に渡る内容になったため、この別伝については、「タイ捨流兵法」と称することにしました。なお、山北竹任師範の許可を得て、平成19年8月に当タイ捨流兵法の一般公開を行っています。

・槍術、棒術、薙刀術、捕手術・組討術(拳法体術)、その他の伝書講義、その他

※免許皆伝を受けた「平成19年8月11日より、『タイ捨流兵法』の名称を使用」しています。