1.5 標準用語:用語コードの使用法(§1.5)

FHIRのリソースに含まれるエレメントの多くには、codeCoding および CodeableConcept データタイプが設定されています。これらのエレメントは、予め定義された意味を持ち、さまざまなレベルそして大きさのコードセットから選ばれるコードを含んでいます。

codeCoding および CodeableConcept データタイプが指定されているエレメントにはすべて、そのエレメントに用いることのできるコードが含まれるコードセットを指定する "binding name" が与えられます。

code データタイプ(§1.5.1)

codeデータタイプが指定された単純なエレメントでは、エレメントは、定義されたコードのリストであるコードリストか、使用できる妥当なコードの集合を指定する外部の標準規格へのリファレンスのいずれかにバインディングされます。(後者の典型的な例は、MIME タイプ言語コードUCUM等へのリファレンスです。)

code データタイプのエレメントの値は、コードリストまたはリファレンスによって定義されるコードのうちのひとつでなければなりません

他のコードをインスタンスで使用することはできません。コードのバインディングがコードリストである場合には、仕様のその後のリリースでコードのリストを拡張することができます。プロファイルでは、特定のコンテクストでどのコードを使用するかのルールを宣言することができますが、該当するエレメントに使用できる新規または追加のコードを定義することはできません。

CodeableConcept および Coding データタイプ(§1.5.2)

CodeableConcept または Coding データタイプのエレメントについては, バインディングは、それぞれの要素を指す code/system の対がつけられた概念のリストを定義する Value Set が対象となります.バリューセットへのバインディングは単なる例示であることがあります。

バインディグが例示ではなかった時には、インスタンスの code/system の対は、バリューセットに含まれる概念の code/system の対であるべきです

仕様の一部として提示された、バリューセットへのバインディングは常に、仕様とともに公開された特定のバージョンのバリューセットに特有のものです。バリューセットは、コードを列挙した単純なリストによって限定することも、プロバティによってコードを選ぶこともできます。後者の場合は、妥当な概念のコードのリストはその時々で増えたり、変化したりすることになります。

プロファイルでは、バインディングを再定義して、該当するエレメントに実際にどのコードを使用できるのかもっと正確に指定することができます。(詳しくは Binding Control を参照してください。)

指定コード体系リスト(§1.5.3)

下表では、 CodeableConcept、Coding および Identifier エレメントで使用できる、いくつかの既知のコード体系を列挙しています。この仕様で公開されているリストには、他に以下のものがあります:

以下の名称(URL)は IdentifierCoding または CodeableConcept データタイプの system エレメントに使用できる固定名称として定義されています。ここで URL が指定されているものについては、HL7 の OID レジストリにある OID 等の他の指定メカニズムではなく、ここで指定された URL を使用しなければなりません。

残件:http://tools.ietf.org/html/rfc5141 を追加。urn:std:iso:XXXXX を追加。

重要な留意点:上記の sid は、すべてを網羅したものではなく、今後の変更が見込まれます。HL7 が正式な手続きの中で、どのコード体系や ID 体系を OID やその他の ID でなく、上記の方法で取り扱うかを決定するにつれ、ここ数ヶ月のうちに、値の中には削除されるものや、追加されるものが出てくると見込まれます。

注意:FHIR は、正式な HL7 標準として投票される以前の、現在開発中のドラフト仕様です。

実装者がここで定義されている内容での試験実装を行うことは歓迎されていますが、内容が事前の通知無しで変更される可能性があることを明記して下さい。

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