『チョーサー巡礼 : 古典の遺産と中世の新しい息吹きに導かれて』
(悠書館,2022年)
『チョーサー巡礼 : 古典の遺産と中世の新しい息吹きに導かれて』が悠書館より刊行されました。
悠書館のホームページ https://www.yushokan.co.jp/chaucer-pilgrimage/#gsc.tab=0
[企画]池上忠弘[編]狩野晃一
[体裁]四六判・564ページ[定価]本体4,800円+税
チョーサーはいかにして英国最高峰の詩人になったのか?ヨーロッパ中世の文学・政治・社会・美術・音楽などを道しるべに、人格形成から文学的成熟までをたどる案内書(コンパニオン)。
目次より
はじめに
チョーサーの作品一覧
第Ⅰ部 チョーサーと『カンタベリ物語』
1. チョーサーの生涯(河崎征俊/狩野晃一)
2.『カンタベリ物語』の写本と初期刊本(中尾佳行/池上忠弘)
3. チョーサーの英語(池上昌/堀田隆一/狩野晃一)
第Ⅱ部 チョーサーとヨーロッパ文学
4. チョーサーと中世ヨーロッパ文学伝統
―チョーサー文学の成立に向かって(池上忠弘/杉藤久志)
5. 中世ラテン文学とジェフリー・チョーサー(瀬谷幸男)
6. チョーサーと「フランス文学の伝統」(細川哲士)
7. 中世フランス文学
―クリスティーヌ・ド・ピザンとシャルル・ドルレアン(横山安由美)
8. アングロ・ノルマン文学(和治元義博)
9. 中世イタリア俗語文学とジェフリー・チョーサー(狩野晃一)
10. 「耐える女」の表象
─ボッカッチョの『テセイダ』と『デカメロン』第10日第10話(伊藤亜紀)
第Ⅲ部 チョーサーの時代と文化
11. 歴史・時代背景(松井倫子)
12. 14世紀西ヨーロッパの美術作品に見られる“近代性”
—自然描写と世俗性(佐藤よりこ)
13. 中世の音楽(石多正男)
14. チョーサー関連年表
15. 文献表( 河崎征俊/杉藤久志/狩野晃一)
あとがき
索引
関連書 『カンタベリ物語 共同新訳版』