ID-POS意思決定支援クラウドサービスBiZOOPe
Q2)なぜ ID-POSなのか?

道具が変われば、その使い方も変わる

ID-POSで私たちの意思決定はどう変わるのか

一般に商品に関する意思決定とは

1)何を採用するかカットするか
  商品の”優先順位を決める事”POSで言えば売上順や粗利順等


2)優先順位や品揃えをどの枠の中で決めるのか
  商品を”分ける事”(POSで言えばプライスラインやABCランク等

※.様々な優先順位や分け方があり、これと言った決定版が無いのがPOS分析の現状です。
 人によって/時によって優先順位や分け方が変わり基準が曖昧なのは、意思決定上大きな問題です。


意思決定の例:どの商品を採用/カットしましょう?(優先順位)

カテゴリー、単価、値入は同じとします。

いずれも3個づつ売れている商品1〜3のPOSデータ

このケースにおけるID-POSの原則を、以下に2つ示します。


ID-POSの原則1/2:ID数=マスを大事にする

顧客は併買をするので ー

その商品/カテゴリーとだけ接点を持っている訳ではありません

それがID数という指標の、金額、粗利等その他商品固有の指標とは全く異なる重要性です。

商品1の裏にはAさん1人分の店舗利用が、商品2の裏にはBさん、Cさん、Dさん3人分の店舗利用が紐付いています

【ご参考1】顧客は併買をするのでー

自商品/カテゴリーの年一回利用者は、店舗の優良顧客かもしれません。

現に接点のあるBさんが「商品1のファンではない」とも言い切れません。

シンプルに、自商品/カテゴリーが持つ接点を大切にする事が、何より他商品/他カテゴリー/店舗を、ひいては顧客を大切にする事に繋がります。

【ご参考2】顧客は併買をするのでー

自店の低利用顧客は、競合他店の優良顧客(他店併買)です。

原則CさんがAさんになったり、DさんがBさんになったり、顧客自身が変化する事はありません。

ID-POSの原則2/2:中でも非併買ID数を大事にする

ID-POSデータの中には、顧客が日々の利用態度(併買併買表明している声なき声が隠されています。

私たち自身も「コレじゃなきゃ嫌!/コレが好き!」(併買)な商品を買う為に、時に遠くの他店を利用したりします。

そして併買者よりも遥かに併買者の方が多いのです。

Dさんだけが商品2と商品3を併買しており、残りの顧客はその商品以外非併買です。他をもって替え難い利用メリットなのかもしれません。

商品の優先順位は、来店を重視し、未利用化/離反のリスクを避けるのであれば、単純に言って併買ID数の多さで振ります

図では 商品2 > 商品1 > 商品3

【ご参考3】併買は競合、非併買は差別化

概念として併買は競合、非併買は差別化を表します。

2つの原則をまとめると ⇨ ”優先順位を決める事” も ”分ける事” も出来た

マーケット<商品1 & 商品2>:当該マーケット参加者四人中四人が相互を非併買 = 100%
マーケット<商品1 & 商品3>:当該マーケット参加者二人中二人が相互を非併買 = 100%
マーケット<商品2 & 商品3>:当該マーケット参加者三人中二人が相互を非併買 =  67%

非併買者率67%の距離で商品2と商品3がくっつき、拡大顧客接点(マーケットセグメント)を形成します。次にその拡大顧客接点と商品1が非併買者率100%の距離でくっつき、マーケット構造がデンドログラムという形で可視化されます