ID-POS意思決定支援クラウドサービスBiZOOPe
ID-POSとは

新手のPOSレジ(ハードウェア)の事では無く、POSデータに顧客IDが付いたデータ、もしくはそのデータを用いた分析の事です。

以下でそのメリット含め、基礎から詳しく解説して行きます。(2024年10月11日全面改訂)

ID-POSとは

ID-POS、id-pos、IDPOS、idpos、ID POS、id pos等と書いて、いづれも”アイディー ポス”と読みます。

検索ワードを見ていると、人によっては顧客データ、IDレシートデータとも呼称されているようです。

以下、言葉を分解しながら紐解いて行きます。

ID(アイディー)とは

IDentificationの略で、一意の識別コード(番号)の事です。ことID-POSにおけるIDとは、主にスーパーマーケットやドラッグストア等で配布されている、会員カードに付番された識別コード = 顧客IDの事を指します。

各社のカード会員規約にもよりますが、通常分析で使われる顧客IDについては匿名加工されたものが用いられますので、個人情報には該当しません。

※.個人情報保護委員会の示す匿名加工の例示
※.匿名加工の仕方によっては、顧客IDの桁数がディスク容量を食い、システム利用料が高額になってしまう場合がありますのでご注意ください

POS(ポス)とは

Point Of Sales(ポイント オブ セールス)の略で、”販売時点情報” と訳されます。

一般的にバーコードスキャナー等により販売時点情報を容易に取得できるキャッシュレジスターの事を ”POSレジ”、そのレジから吸い上げられてくる販売時点情報そのものを ”POSデータ”、の分析を ”POS分析” と呼びます。


販売時点情報に欠けていたもの

一般にPOSでは販売時点情報として ”いつ” 、”どこで(店舗)” 、”何が(商品)” 、幾ら/何個/何回※1 売れたか を記録します。

顧客満足を生業としている者にとって、ここに決定的に欠けているのが ”誰が” という顧客の情報です。

会計時に会員カードをスキャンし顧客ID付加する事で、販売時点情報は ”いつ” 、”どこで” 、”誰が” 、”何” 、幾ら/何個/何回※1 買ったか という記録に変わります。

年代でも性別でも無く、シンプルにこれがID-POS2です。

※1.何回=客数と呼ばれる指標については、データを時系列で蓄積した際の日付+店舗+レシートNo.の組み合わせ数から分かります。
※2.カードの発行主体が自社で無い場合、データの入手が難しいケースがあります(Vポイント、楽天ポイント等)。

”誰が” が分かると何かいい事がありますか?

単純に言ってしまえば「商品Aを買った人に商品Aのクーポンを発行する」ようなターゲット販促が可能になりますが、”誰が” が分かる事には、それよりもずっと大きな2つのメリットがあります。Aさん、Bさんといったバイネームで”誰が”が分かる事よりも、あくまでデータ的に個人を識別できる事によって生じるメリットです。


1)ID数 = 顧客接点数が分かる
  ”いつ” が何人の顧客と接点を持っているのか
  ”どこ” が何人の顧客と接点を持っているのか
  ”何” が何人の顧客と接点を持っているのか

  それを選んだ顧客のを評価基準にできるという事です。


2)利用行動 = 併買/非併買が分かる
  ”いつ” と ”いつ” 利用している/していない顧客が多いのか
  ”どこ” と ”どこ” を利用している/していない顧客が多いのか
  ”何” と ”何” を利用している/していない顧客が多いのか

  量の多寡だけでは説明できない顧客の価値観、利用メリット認識を、利用形態=として認識できるという事です。


この2つを立体的に組み合わせる事によって、”いつ” に関する政策も、”どこ” に関する政策も、”何” に関する政策も、全てが今まで欠けていた ”誰が” = 顧客 の視点を中心にめるようになります


ターゲット販促や年代、ランク、トライアル&リピート、クロスMDと言った「如何にも」な言葉に誤魔化され勝ちですが、今までの政策を全て顧客視点書き換えられる必然として今よりも売上が上がる)がID-POSの本質です。


会員比率が。。。年代登録率が。。。顧客がカードを紛失すると。。。データは過去に過ぎない。。。人材が。。。時間が。。。コストが。。。等々やらない理由には事欠きませんが、そんな事はどうでも良い位、メリットが遥かに上回っているのがID-POSです。

顧客満足を生業としている以上、やらない選択肢は無いとも言えます

如何でしたでしょうか?

ご興味頂けましたら
ID数がなぜそんなに大事なのかについてはID-POSの基本指標:ID数とID回数 を、ID数と利用行動を組み合わせる事で何ができそうかについてはQ3)なぜBiZOOPeなのか? を、より詳しくはなぜID-POSなのか?なぜBiZOOPeなのか? を併せてご覧頂けましたら幸いです。


以上、ID-POSとはでした。