お客様のニーズが見える ID-POS分析
お客様が、スナック菓子売り場で一番選んでいない選択肢同士(スコーンorプチえび)の、非選択者率を繋げてみると(図の赤線)、その縦線の右側に2つの範囲が出来ました。
選んでいないという事は、お客様にとって相容れないニーズであり、スナック菓子売り場の利用目的そのものが、「プチ以外 or プチ」という、2つの大きなニーズに分かれている事が分かります。
そのため、この2つの範囲を、目的範囲と呼びます(一方の範囲内における価格変動が、もう一方の範囲に影響を与えない事から、マーケット・セグメントと言えます)。
大体このような感じのものに期待して来店、もしくはスナック菓子売り場に立ち寄るお客様が多い為、その目的のままに陳列を行えば、遠くからでも、お客様の目に留まり易い売り場が出来上がります。
スナック菓子売り場の非選択者率の平均(図の赤線)の高さで、デンドログラムをカットすると、その線の右側に4つの範囲が出来ました。
お客様によって、平均以上に選択が行われている範囲である事から、この4つの範囲を、選択範囲と呼びます(プチポテトorプチえび で迷う人は、平均未満である = 双方は、別のニーズであると言えます)。
大体この範囲の中から選択を行っているお客様が多い為、その選択のままに陳列を行えば、お客様が選び易い売り場が出来上がり、定番棚割で1〜6%程度の売上アップが見込めます。
品揃え的には、選択範囲毎の選択肢数から、品揃えの偏りが分かります。
このように目的範囲、選択範囲は、デンドログラムから切り出す事のできる1つ〜6つの断面の内、確実に切り出す事ができ、且つ有意な、2つの断面です。