アンケート調査とは、人の意見や感覚をデータとして集めるための最もポピュラーな方法の1つです。大学の研究者が実施する調査などはもちろん、近年多様化している消費者のニーズを掴む、顧客満足度を調査する、など、業種・分野を問わず企業活動においてもその存続に欠かせない重要な要素となってきました。
従来であればその専門機関に依頼して実施してもらうというケースが多かったものの、最近ではパソコンの普及や便利なワープロ・データ処理ソフトウェアなどの登場により、自前で容易にアンケート調査が実施できるようになりました。したがって上述の背景のもとで、アンケート調査が行われる機会はたいへん多くなっています。
アンケートは以下の流れで行うことがベストだとされています。
計画・作成
準備・実施
集計・解析
報告・活用
各ステップにおいて必ず留意しておかなければならないポイントがいくつかあります。
1. 計画・作成
調査の目的を明確にしておくことが非常に重要です。問題が何であるのか、その要因と考えられるものは何で、その関係についてどのような仮説を立てるのか、などを整理します。
その上で、調査項目、対象、方法、規模、時期を決めましょう。特に、対象者をどうやって抽出するのか、面接・電話・郵便などの中からどの方法を選ぶのか、 などの事項は重要です。回答の回収率や信頼性、アンケートにかかる費用に大きく影響してくるからです。また、同じ質問によっても時期によって回答の傾向が 大きく異なってくることもあるので、注意が必要です。
アンケートを実際に作成する際には、ワーディング(言いまわし)に十分気をつけてください。特に注意すべき事項は、語句が非礼だったり質問が曖昧だったりはしないか、偏った表現はないか、質問のレベルが異なっていたり論点が複数あったりしていないか、などです。もしここに不備があると、回答者によって質問の意味を違って汲み取ってしまう、せっかく集まったデータが自分に都合のいいように恣意的に解釈されてしまう、などといったことになりかねません。
2. 準備・実施
最初からアンケートに用いる質問文や回答文を完全なものにするのは難しく、実施して初めてその不備に気づくこともあります。したがって、本調査の前に予備調査を行い、調査票の修正をすることが不可欠だといえます。
3. 集計・解析
集計と解析の方法については、アンケート調査の実施前にあらかじめ決めておかなければなりません。たとえばアンケートのデータが集められた後から、回答の傾向に男女で差があるかどうかを知りたくなったときに、アンケート中で性別を聞いていなければ、その解析を行うことはできないからです。また、アンケートの結果が自分たちにとって都合の悪いものになった場合に、解析の方法を変えることでその悪い結果を見えなくしてしまう、という望ましくない事態も起こりかねません。
集計については、自分たちで手作業で入力する、専門の業者に依頼する、といった従来の方法のほかに、オンラインに接続されたスキャナを通すだけで簡単に入力・集計できるという大変素敵なサービスもあります。それがまさにAltPaperが本領を発揮するところです。
4. 報告・活用
いつ、誰が、誰に対して、どのような方法で行ったアンケート調査であるということを文書で記録し、情報を共有化して活用すると良いでしょう。基本的な用語などを説明しておくことも大事です。
グラフはデータの種類に応じて適切なものを選びましょう。その際、グラフから誘導されないコメントをするのはご法度です。