混声合唱組曲「沈黙のありか」より 挑戦状
作詩:牟礼 慶子 作曲:森山 至貴
指揮:富本 泰成
混声合唱組曲『沈黙のありか』は、牟礼慶子氏の詩作から4篇を選び、森山至貴氏が作曲した組曲です。世界と自己とを正しく拮抗させようともがき苦しむ「私」の葛藤と、そのような「私」が最終的に世界との和解の道筋を見出すに至るまでの過程が、凛としたダイナミズムに富む音楽で表現されています。
「挑戦状」では、荒々しく打ち込まれるピアノ伴奏に乗せて、優しいお節介の裏で、自分を支配しようとする周囲への反感を抱く「私」の有り様が朗々と歌われていきます。柔らかな中間部を経て、溜め込んだ怒りを爆発させ、再び激昂する「私」ですが、最後にはもはや、怒りは静かで切実な嘆願の言葉に変わるのでした。
東京大学白ばら会合唱団
東京大学白ばら会合唱団は今年で創団80周年を迎える東大、お茶大、中大、早大の学生により構成される合唱サークルです。大学の文化祭や毎年12月に行われる定期演奏会に向けて毎週水曜、土曜に練習をしています。
所在地:東京都文京区/活動人数:53人/設立年:1945年
この度はオンライン合唱祭という我が団の演奏を多くの方にご覧いただける貴重な発表の機会をいただき、ありがとうございます。
初めての開催となりました前回のオンライン合唱祭では、コロナ禍からの脱却をテーマに数多くの合唱団が参加され、それぞれの団の持ち味を生かした演奏をお聞きすることができたこと記憶しております。弊団としても今回参加される合唱団の皆様から更なる刺激を受け、合唱団としてステップアップする機会とできたらなと考えております。
今回は昨年12月の定期演奏会で演奏した1曲をお届けします。弊団としても、非常に挑戦的な1曲となっておりますので、ぜひお聞きいただけますと幸いです。