第6回 ショパンとシューマン
〜1810年生まれのふたり〜
<講 師>
中務 晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
ピアノ 井上麻紀先生
(相愛大学音楽学部・大学院音楽研究科教授、
神戸女学院大学音楽学部非常勤講師、
相愛高校音楽科非常勤講師)
<プログラム>
「ショパンとシューマンの対比」
→《子犬のワルツとトロイメライの演奏》
「ショパンとシューマンの少し詳しい説明」
→《シューマンを4曲演奏》
「ショパンとシューマンの出会い」
「ショパンとシューマンの出会い」
→《ショパンのバラード第2番の演奏》
→《シューマンの謝肉祭よりショパンの演奏》
「ピアノの詩人ショパンの人生」
→《ショパンのノクターンの演奏》
最後に《中務先生と井上先生によるショパンのフルートとピアノのための、ロッシーニの主題による変奏曲ホ長調を合奏》
第5回 メンデルスゾーンとウェーバー
~古典派からロマン派への橋渡し~
<講 師>
中務 晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
谷口 楓織先生 (フルート)
川崎 萌花先生 (オーボエ)
安田 凌一郎先生 (クラリネット)
望月 美沙樹先生 (ホルン)
山縣 由布夏先生 (ファゴット)
岸本 瑞樹先生 (ピアノ)
小路 桂先生 (ピアノ)
<プログラム>
ウェーバー:舞踏の勧誘
メンデルスゾーン:
フルート(ヴァイオリン)協奏曲ホ短調 作品64
< 休憩 >
シュテックメスト:歌の翼幻想曲
ウェーバー:クラリネット小協奏曲作品26
メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』より
『序曲』『スケルツォ』『ノクターン』『結婚行進曲』
<講座の様子・感想等>
今回は7名の演奏家の方々をお招きし、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、ピアノによる豪華な演奏会を開催しました。講座生の皆さんは、大変興味深く聴講されたようです。
各曲の演奏に先立ち、中務先生と演奏者の皆さんから、それぞれの楽器の特徴や曲に関する解説がありました。これにより、受講者は曲のイメージを膨らませながら聴くことができ、作曲者の意図をより深く感じられたことと思います。
演奏会を彩る名曲の数々
演奏会の前半では、中務先生がメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64を、フルートで演奏されました。ヴァイオリンの代わりにフルートで奏でられる名曲に、受講者は聴き入っていました。長い演奏を終え、「エネルギーを使い果たした」と冗談を交える先生に、会場は温かい雰囲気に包まれました。
そして最後は、クラリネット、ホルン、ファゴット、オーボエ、フルート、ピアノによるメンデルスゾーンの「結婚行進曲」の合奏です。華やかで力強い演奏が会場いっぱいに響き渡り、大盛況のうちに講座は幕を閉じました。受講者の皆さんの満足そうな表情が印象的でした。
第4回 リチャード・ロジャースとアンドリュー・ロイド・ウェバー
〜ブロードウェイで輝いた2人〜
<講 師>
中務 晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
河野 仁美先生(大阪教育大学、大阪芸術大学 講師/声楽家)
羽生 知生先生(ポップスシンガー)
小林 順子先生(ピアニスト)
<プログラム>
第一部 リチャード・ロジャース
●スタンダードナンバーメドレー
Blue Moon~ My Romance~My FunnyValentine~Bewitched
●『サウンド・オブ・ミュージック』より
「サウンド・オブ・ミュージック」
「もうすぐ17歳」
「エーデルワイス」
「私のお気に入り」
「すべての山に登れ」
第二部 アンドリュー・ロイド=ウェバー
●『ジーザス・クライスト・スーパースター』より
「私はイエスがわからない」
●『オペラ座の怪人』より
「オペラ座の怪人」
「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」
「墓場にて」
「All I ask of you」
●『Cats』より 「メモリー」
<講座の様子・感想等>
今回は、ミュージカル界のレジェンドであるリチャード・ロジャースとアンドリュー・ロイド・ウェバーをテーマにした講座でした。
プログラムは、リチャード・ロジャースの『サウンド・オブ・ミュージック』とアンドリュー・ロイド・ウェバーの『オペラ座の怪人』を中心に構成されており、両巨匠の代表作を存分に堪能できました。
小林順子先生の素晴らしいピアノ伴奏に加え、河野仁美先生と羽生知央先生の圧倒的な歌声に魅了され、贅沢な時間を過ごすことができました。
また、中務先生のピアノ伴奏もお聴きでき、一層深みのある演奏に感動しました。
講座の最後には、アンコールで『サウンド・オブ・ミュージック』より「ドレミの歌」を会場全体で合唱しました。舞台と客席が一体となり、手拍子も加わったことで、忘れられない一体感が生まれました。いつものクラシック音楽とはひと味違う、ミュージカルならではの魅力が詰まった講座に、受講生一同、大変満足されていました。
第3回 バッハとヘンデル
〜バロックを代表する同じ1658年生まれの二人の作品と様式感〜
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
深山尚久先生(バイオリン)
大守真央先生(ピアノ)
中務雅子先生(バイオリン)
<プログラム>
ヘンデル フルートソナタト長調 作品1-5
中務先生(フルート)と大守先生(ピアノ)の演奏
バッハ “音楽の捧げもの”より トリオソナタ BWV1079
深山先生(ヴァイオリン)と中務先生(フルート)、大守先生(ピアノ)の演奏
バッハ シャコンヌ BWV1004
深山先生(ヴァイオリン)の独奏
ヘンデル サラバンドとジーク 〜クラヴザン組曲HWV440より〜
メヌエット 〜クラヴザン組曲HWV434より〜
大守先生(ピアノ)の独奏
バッハ 2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
深山先生(ヴァイオリン)と中務雅子先生(ヴァイオリン)、中務先生(フルート)、大守先生(ピアノ)の演奏
アンコールとして、バッハのポロネーズとバディネリを4人の先生で演奏された。
<講座の様子・感想等>
・本日のドルチェ音楽講座では、バロックを代表する作曲家バッハとヘンデルの曲を楽しみました。
まずは中務先生のフルートと大守先生のピアノの演奏でスタート。美しいメロディーとリズムに心奪われました。
続いて、深山先生のヴァイオリン、中務先生のフルートと大守先生のピアノによる華麗な合奏。豊かな響きに、心が満たされるひと時を過ごしました。
また、フーガやカノンといった形式を用いたバッハの複雑で精緻な音楽のも触れ、その奥深さを少し理解できたように思います。
10分の休憩をはさみ、深山先生のヴァイオリン独奏、大守先生のピアノ独奏へ。
そして最後は深山先生と中務雅子先生のヴァイオリン、中務先生のフルート、大守先生のピアノによる豪華な合奏で締めくくられました。
さらにアンコールとして、バッハのポロネーズとバディネリを4人で演奏してくださいました。
中務先生の解説によると、「バッハは宗教色が強く、ヘンデルは世俗的」とのことしたが、その違いも実際に感じることが出来ました。
本講座では、音楽を楽しむだけでなく、音楽に係わる基本的な知識も勉強することが出来ます。
これも、「中務先生のテーマ選定のすばらしさ、加えて、先生の人脈の広さによる最適な演奏者の招待によるもの」と思われます。
第2回 ヴェルディとプッチーニ(イタリアオペラの真髄と魅力)
から日本の歌まで
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
斎藤 言子(ソプラノ)
神戸女学院大学 名誉教授・前学長
関西二期会副理事
蜷川 千佳(ピアノ)
神戸女学院大学 非常勤講師
<プログラム>
小林秀雄 すてきな春に
ヴェルディ 乾杯の歌(椿姫)
ジュナン 椿姫によるファンタジー
フルート:中務晴之
〜 休憩 〜 (11:05〜11:15)
プッチーニ 私の好きなお父様(ジャンニ スキッキ)
ある晴れた日に(蝶々夫人)
日本の歌 わらべ歌〜童謡
なかにしあかね 秋のあじさい
よろこびが集まったよりも
今日も一つ
最後にアンコールとして「マイウエイ」
<講座の様子・感想等>
・今回の講座は、主に斉藤先生(神戸女学院大学名誉教授・前学長、関西二期会副理事長)の素晴らしい歌と格調高い講義で進められました。
・最後にアンコールとして斉藤先生に「マイウエイ」を歌って頂くと、講座生からは「ブラボー」の声がかかり盛大な拍手の中で講座が終了しました。
・講座生全員、先生の素晴らしい歌に大満足の様子。
・もちろん、中務先生のフルートと蜷川先生のピアノも大変素晴らしかった。
・講座生全員、イタリアオペラの真髄と魅力に十分浸ることができました。
第1回 チャイコフスキーとラフマニノフ
~抒情的で華やかなロシアの調べ~
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
演奏者:
内田 果樹(ヴァイオリン)
山形 昂輝(ピアノ)
<プログラム>
開講式:石原田理事の挨拶の後アシスタントの紹介
・ラフマニノフ:
絵画的練習曲 op.33-7 、 op.39-5
・チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.35
・スクリャービン:
幻想曲 op.28
~休憩~
・チャイコフスキー:
レンスキーのアリア
・ラフマニノフ:
晩祷歌
・ラフマニノフ:
楽興の時 op16 第1番~第4番
第6回 ファリャとグラナドス
~情熱の国スペイン、フラメンコの調べ~
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
演奏者:
榎本 早希(ピアノ)
大同 理沙(ピアノ)
向堀 朱里(ピアノ)
<プログラム>
ファリャ
アラゴネーサ ~4つのスペイン小品より~
ノクターン
火祭りの踊り ~恋は魔術師より~
リスト
スペイン狂詩曲S.254
― 休憩 ―
グラナドス
1.愛の言葉
4.嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす
~組曲「ゴイェスカス」より~
グラナドス
アンダルーサ ~スペイン舞曲より~
ファリャ
スペイン舞曲
ビュッセル
アンダルシア
ラヴェル
スペイン狂詩曲 第1曲:夜への前奏曲
第2曲:マラゲーニャ
第3曲:ハバネラ
第4曲:祭り
第5回 ドヴォルザークとスメタナ
~民族音楽の魅力~
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
弦楽四重奏 ルビク・クワルテット
内田 果樹(1st vn)
神谷 将輝(2nd vn)
澤井 杏 (vla)
徳安 芽里(vc)
<プログラム>
・スメタナ:『わが祖国』より、第2曲「ヴルタヴァ(モルダウ)」
・スメタナ:ピアノ三重奏曲より、第2楽章
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲より、第1楽章
・ドヴォルザーク:弦楽三重奏のための《ミニアチュール》
~ 休憩 ~
・スメタナ:弦楽四重奏第1番『わが生涯より』から、第4楽章
・ドヴォルザーク:『8つのユーモレスク』より
・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集より、第3番
・シュターミッツ:フルート協奏曲 ト長調
第4回 ドビュッシーとラヴェル
~フランス印象派2人の論理的な官能主義者 ~
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
西川 ひかり (ピアノ)
黒田 桃子 (ピアノ)
OKDチェンバーアンサンブル
<プログラム>
クロード・アシル・ドビュッシー
(Claude Achille Debussy 1862-1918)
♪2つのアラベスク
♪喜びの島
♪牧神の午後への前奏曲
ジョセフ・モーリス・ラヴェル
(Joseph Maurice Ravel 1875-1937)
♪クープランの墓
♪ハバネラ形式による小品
♪亡き王女のためのパヴァーヌ
♪マ・メール・ロア
第3回 シューベルトとヴォルフ
~伝統あるドイツリートの歴史と発展~
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
松原 友 (テノール)
坂口 航大(ピアノ)
<プログラム>
シューベルト Franz Schubert
「冬の旅」より “Winterreise” op.89 D911
1.おやすみ Gute Nacht
5.菩提樹 Der Lindenbaum
11.春の夢 Frühlingstraum
15.カラス Die Krähe
16.最後の希望 Letzte Hoffnung
21.宿屋 Das Wirtshaus
24.ライアー弾き Der Leiermann
フーゴ・ヴォルフ Hugo Wol
1.メーリケ歌曲集より
・少年と蜜蜂 Der Knabe und das Immlein
2.ゲーテ歌曲集より
・⿏取りの男 Der Rattenfänger
・アナクレオンの墓 Anakreons Grab
3.アイヒェンドルフ歌曲集より
・楽⼠ Der Musikant
・秘めた愛 Verschwiegen Liebe
4.イタリア歌曲集より
・あなたはこの世の誰よりも美しい Ihr seid die Allerschönste
・君の恋⼈に死ぬような思いをさせたいなら
Und willst du deinen Liebsten sterben sehen
・さあ、もう仲直りしよう、愛する⼈よ
Nun lass uns Frieden schließen
・お前の魅了の全てが描かれ
Dass doch gemalt all deine Reize wären
・いい気なもんだね、綺麗な娘さん
Hoffärtig seid Ihr, schönes Kind
5.メーリケ歌曲集より
・さようなら Abschied
第2回 ガーシュインとバーンスタイン
~20世紀アメリカ音楽の幕開けと隆盛~
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<演奏者>
松村 明 (ピアノ)
<プログラム>
①アイガットリズム
②サマータイム
③But not for Me
④Our Love Is Here to Stay
⑤ポエム
⑥弦楽のためのアンダージョ
⑦ウエストサイドストーリー・マリア
⑧ダッチズ
⑨アンコール「White Christmas」
第1回 ショパンとリスト
~ピアノの詩人とピアノの魔術師による
溢れんばかりのロマンティシズム~
<講 師>
中務晴之先生(大阪教育大学特任教授)
<講演・指揮>
木下 千代 (ピアノ)
山中 歩夢 (ピアノ)
<プログラム>
F・Liszt(1811-1886)
*3つの夜想曲第3番 「愛の夢」 S541/3
*パガニーニ大練習曲より 「ラ・カンパネラ」
S141/3
*ハンガリー狂詩曲第15番 「ラーコーツィ行進曲」
S244/15
*2つの伝説より 「波を渡るパオラの聖フランシス」
S175/2
F・Chopin(1810~1849)
*夜想曲op.15-2
*練習曲op.10-3 「別れの曲」
*ポロネーズop.26-1
*バラードop.47
☞2024年春季講座の第1回から第5回の講座風景は、以下の「第13回ドルチェ音楽講座(2024年春季講座)」をクリックするとご覧いただけます。