2023年春季講座 第11回ドルチェ音楽講座 
西洋音楽の本質を究める(Ⅰ)

春季短期講座のトップを切って開講
第1回講座は「サロン音楽を究める」

 2023年春季短期講座のトップを切って4月7日午前、ドルチェ音楽講座(講師:大阪教育大学教授・中務晴之先生)の第1回講座が「サロン音楽を究める~素晴らしい小品の数々~」と題して開かれました。あいにくの雨にもかかわらず多くの皆さんにご出席いただき、ピアノ、ヴァイオリン、そしてフルートの素晴らしい音色に耳を傾けました。この日演奏いただいたのは、大阪教育大学音楽表現コースに在学中のPf.浅野美月さん、Pf.堀口裕暉さん、Vn.仲井美絃さん、Fl.北尾梨乃さん、Fl.横山綾乃さんでした。(2023.4.7.)

<本日のプログラム>
ショパン:ノクターン9ー2/リスト:愛の夢/クライスラー:美しきロスマリン/マスネ:タイスの瞑想曲/サン=サーンス:ワルツ カプリス/シューベルト:楽興の時 D.780 Op.94より第2番、第3番/シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 D.664 Op.120イ長調より第1楽章/フォーレ:ドリー組曲/シューベルト:軍隊行進曲/シューベルト:菩提樹/シューベルト:セレナーデ/バッジ―ニ:妖精の踊り/フォーレ:ファンタジー/ドップラー:華麗なるワルツ/   

世界に広がる総合舞台芸術
イタリアオペラを楽しむ

 春季ドルチェ音楽講座の第2回講座が5月12日午前、「イタリアオペラを究める~華麗なる歌の世界~」をテーマに開かれました。ルネサンス末期にイタリアはフィレンツェで誕生したオペラについて、中務晴之先生からその後の歩みをイタリアに焦点を絞ってお話しいただいたほか、代表的な作品について解説いただき、その曲をソプラノ歌手の熊木夕茉さんに歌っていただきました。ピアノ演奏は渡邊心さんにお願いしました。受講生の皆さんには、素晴らしい歌声と演奏を通じてイタリアオペラの醍醐味を味わっていただきました。(2023.5.16.)

<本日のプログラム>
ヘンデル/歌劇《アルチーナ》より
帰ってきて、喜ばせて
ヘンデル/歌劇《アタランタ》より
いとしの森よ
モーツァルト/歌劇《ドン・ジョバンニ》より
ぶってよ、マゼット
G.ドニゼッティ/ 歌劇《ランメルモールのルチア》より
彼の優しい声が
G.ヴェルディ/歌劇《椿姫》より
ああ、そは彼の人か~花から花へ
G.プッチーニ/歌劇《ラ・ボエーム》より
私が街を歩くと

指揮者・河崎聡先生をお迎えして
レクイエムを究める

春季ドルチェ音楽講座の第3回講座が6月9日午前、「レクイエムを究める〜ブリテンの”戦争レクイエム”を中心に」をテーマに開かれました。
 この日は、指揮者でホール・バルティカ音楽監督をお務めの河崎聡先生をお招きし、レクイエムについて様々な角度からお話しを伺いました。先生が実際に指揮をされた動画も見せていただくなど、レクイエムの世界を存分に楽しみました。
 演奏は、中務晴之先生のほか、横山綾乃さん (フルート)、駒木 奈美さん (ピアノ)、堀口 裕暉さん (ピアノ)にお願いしました。(2023.6.11.)

〈演奏プログラム〉

バッハ   : ベネディクトゥス 〜ミサ曲ロ短調より〜
フォーレ: シシリエンヌ 
     ピエ・イエズ 〜レクイエムより〜
ブリテン: 6つの変容 
      陽気なフィナーレ シンプルシンフォニーより

ピアノ・ファンタジーの世界
連弾の魅力を究める

  春季ドルチェ音楽講座の第4回講座が7月14日、「連弾の魅力を究める~ピアノ・ファンタジーの世界」と題して開かれました。ピアノを演奏いただいたのは佐野えり子さんと佐野まり子さんでした。 モーツアルトの軽妙さ、ラヴェルのりりしさ、ベリオの豊かさ、シューベルトのまじめさ、そしてラフマニノフの揺らぎ。演奏の中では中務晴之先生も加わった6手連弾もあり、連弾の波は受講生の皆さんの胸にしっかりと届き、会場内はピアノ連弾の魅力に大いに沸きました。(2023.7.14.)

〈演奏プログラム〉

W.A.モーツァルト:  アンダンテと5つの変奏曲 KV501

M.ラヴェル:  マ・メール・ロワ

 I.   眠りの森の美女のパヴァーヌ  /II.  おやゆび小僧/III. 女王の陶器人形レドロネ   ット/IV. 美女と野獣の対話/V.  妖精の園

A.ベリオ:  ワルツ「マリア・イザベラ」

F.シューベルト: 2つのトリオをもつドイツ舞曲 D618/軍隊行進曲 第1番  Op.51 
  D733/幻想曲  Op.103 D940

S.ラフマニノフ:   6手のための連弾 ワルツ/ロマンス

〜テレマン、ヘンデルの魅力〜
バロック音楽を究める 

春季ドルチェ音楽講座の第5回講座が8月4日、「バロック音楽を究める〜テレマン、ヘンデルの魅力〜」をテーマに開かれました。この日演奏いただいたのはOKDバロックアンサンブル。フルート(横山綾乃、谷口楓織、和久田紗世)、オーボエ(岩澤蘭、河﨑萌花)、ファゴット(石橋奏)、トランペット(川村あみ)、ソプラノ(田中咲妃)、ピアノ(堀口裕暉)の皆さんに演奏していただきました。(2023.8.6.)

<プログラム>
ヘンデル:フルートソナタ ハ長調op.1-7 (Fl. pf)
テレマン:カノニックソナタ第2番ニ長調  (2Fl )
ヘンデル:トリオソナタ ト短調作品387(Fl. Ob. pf)
ヘンデル:水上の音楽 (3Fl. 1Ob. 1E.h. fg)
   フランス風序曲・アダージョ アレグロ~ラルゴ~メヌエット
     メヌエット〜ブーレ〜ホーンパイプ〜アレグロ・モデラート
ヘンデル:《オンブラ・マイ・フ》
   〜オペラ”セルセ“より〜  (Sop. pf)
ヘンデル:《海の嵐で難破した小舟は》
   〜オペラ”エジプトのジューリオ・チューザレ“より
   クレオパトラのアリア   (Sop. pf)
ヘンデル: 調子の良い鍛冶屋    (Tp. pf)
            ヘンデル:《私を泣かせてください》
   〜歌劇"リナルド"より〜 (Sop. pf)
テレマン:食卓の音楽 ニ短調   (3Fl. pf)

アンコールに応えてヘンデルの「メサイヤ」を演奏していただきました。

〜 民族色溢れる情熱的な音楽の数々 〜
ジプシーの音楽を究める 

「西洋音楽の本質を究める(Ⅰ)」をテーマにした春季ドルチェ音楽講座(中務晴之・大阪教育大学特任教授)の最終講座が9月8日、「ジプシーの音楽を究める~民族色溢れる情熱的な音楽の数々~」をテーマに開かれ、受講生の皆さんは存分に弦楽器の響きを楽しみました。
 この日は、ヴァイオリンを内田果樹さんと横野真子さんに、ヴィオラを神谷将輝さん、チェロを徳安芽里さんに演奏していただきました。(2023.9.9.)

<本日のプログラム>
・アントニン・ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番 『アメリカ』より第2,第4楽章 
・ヨハネス・ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
・パブロ・デ・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
・マックス・ブルッフ:コル・ニドライ
・シャルル・カミーユ・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
・パブロ・デ・サラサーテ:ナヴァラ
・ダーヴィト・ポッパー:ハンガリー狂詩曲
・フランツ・ドップラー:ハンガリー田園幻想曲

アンコールに応えて最後にジョルジュ・ビゼー の「カルメン」の一節を演奏していただきました。