第9回ドルチェ音楽講座「歴史と伝統に支えられた様々な音楽の魅力を探る」が4月8日に開講しました。第1回目のテーマは「映画音楽の魅力~色彩豊かな音の世界~」。新進気鋭のピアニスト・松村明さんをお迎えして、中務晴之先生のフルート演奏を交えて映画音楽、ジャズピアノを存分に楽しんでいただきました。この日のプログラムは「Blue Skies」「As Time Goes By(時の過ぎゆくままに)」「Moon river」「Speak Low」「武満徹 他人の顔」など。なんと最後には、この日が最終回となったNHKテレビの朝ドラのジャズテーマ曲を急遽ご披露いただく場面もあり、おおいに盛り上がりました。(2022.4.8.)
春季ドルチェ音楽講座の第2回講座が5月13日、「時の迷い子 エリック・サティー〜アイロニーの先に〜」をテーマに、ピアニストの増田建太さんをお迎えして開かれました。サティの音楽年表や音楽スタイルなど興味深いお話しとピアノ演奏、中務晴之先生との二重奏などを楽しみました。この日はあいにくの雨模様でしたが、講座会場内はサティの人生を感じる素晴らしい音楽空間となりました。
この日のプログラムは、「オジーヴ第1番」「ジムノペディ第1番」「”星たちの息子”より第1幕への前奏曲=使命」「お前が欲しい」「”古い金貨と古い鎧”よりキンブリ族の敗北(悪夢)」「”バラード”より赤い幕の前奏曲」「ノクチュルヌ第4番」「”ルラーシュ(本日休演)”より序曲」「”ルラーシュ(本日休演)”の幕間映画音楽 シネマ」「夢見る魚」など。(2022.5.13.)
春季ドルチェ音楽講座の第3回講座が6月10日、オーボエ奏者の中根庸介さんをお迎えして開かれました。テーマは「表現力豊かなオーボエ」。ピアノ演奏は西岡仁美さんにお願いしました。バロックのオーボエと言えば、映画「ベニスの愛」で知られるマルチェッロのオーボエ協奏曲ですが、この日は原曲版とバッハ編曲版の2曲を演奏していただきました。オーボエのさらなる無限の魅力を感じた一日となりました。
この日のプログラムは、アドルフ・デランドル「序奏とポロネーズ」、アレッサンドロ・マルチェッロ「オーボエ協奏曲 ニ短調より第2楽章」、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ「ソナタ ト短調」「トリオ・ソナタ イ短調」、フランシス・プーランク「オーボエソナタ」でした。(2022.6.11.)
春季ドルチェ音楽講座の第4回講座が7月8日、ソプラノの藤田碧さんをお迎えして開かれました。テーマは「ドイツリートの世界〜作曲家で辿るリートの魅力〜」。ピアノ演奏は佐藤光晴さんにお願いしました。
この日は藤田さんの豊かな声量、佐藤さんの寄り添うピアノ伴奏、そしてリートの解釈力の深さ、何より受講生の方々もスクリーンに映し出される詩の内容を見て感じる鑑賞力を得て、90分間があっという間に過ぎました。暑い日が続くなか、清々しいドイツリートの世界を楽しみました。
この日のプログラムは、「モーツァルト/すみれ Das Veilchen」「シューベルト/ます Die Forelle 小人 Der Zwerg」「バッハ/コーヒーカンタータより”コーヒーってなんて美味しいの!“」「シューマン /献呈 Widmung 森の対話 Waldesgespräch」「ブラームス/ 甲斐なきセレナーデ Vergebliches Ständchen」「リスト/ おお、愛しうる限り愛せ O lieb, so lang du liebenkannst」「モーツァルト/すみれ Das Veilchen」「シューベルト/ます Die Forelle 小人 Der Zwerg」「バッハ/コーヒーカンタータより”コーヒーってなんて美味しいの!“」「シューマン /献呈 Widmung 森の対話 Waldesgespräch」「ブラームス/ 甲斐なきセレナーデ Vergebliches Ständchen」「リスト/ おお、愛しうる限り愛せ O lieb, so lang du liebenkannst」でした。(2022.7.8.)
春季ドルチェ音楽講座の第5回講座が8月5日、「日本歌曲の源流を辿って〜素晴らしき歌の世界〜」をテーマに、ソプラノ歌手の篠原美幸さんをお迎えして開かれました。ピアノ演奏は小林美智さんにお願いしました。
コロナ禍に加えて盛夏という厳しい状況にもかかわらず、いつもどおり多くの受講生の皆さんにご出席いただき、日本歌曲の源流を辿る音楽講座を存分に楽しんでいただきました。篠原さんのダイナミックでいて繊細な歌声、それに寄り添う小林さんのピアノ、そして中務先生のフルートが加わり、会場には贅沢な音楽空間が広がっていました。
この日のプログラムは、武島羽衣「花」、土井晚翠「荒城の月」、竹久夢二「母」、清水重道「行々子」、北原白秋「かやの木山の」、三木露風「風に寄せてうたへる春のうた」、佐藤春夫「しぐれに寄する抒情」、内田 巌「夜曲」、石川啄木「ふるさとの」、三好達治「たんぽぽ」、岸田衿子「海ほおずきと少年」、北山冬一郎「ひぐらし」、谷川俊太郎「はる」「歌」「あい」、新川和江「春のビューグル」、まど・みちお「おんがく」「うたを うたうとき」、星野富弘「今日も一つ〜日日草」。(2022.8.7.)
2022年春季ドルチェ音楽講座の最終講座が9月9日、「モーツアルトの声楽作品を辿って〜歌曲、カンタータ、宗教音楽、コンサートアリア、オペラからテノールがお届けするモーツァルトの音楽~」と題して開かれました。講師は大阪教育大学教授の中務晴之先生。テノール歌手の松原友さんをお招き、ピアノ演奏は中嶋奏音さんにお願いしました。
今期のメインテーマは「歴史と伝統に支えられた様々な音楽の魅力を探る」でした。映画音楽の魅力に始まり、エリック・サティ、表現力豊かなオーボエ、ドイツリートの世界、日本歌曲の源流を辿って、と続いて最後はモーツアルトの声楽作品で幕を閉じました。
この日のプログラムは、
[歌曲] 春への憧れK596/すみれK476/クローエにK524/鳥よ、年ごとにK307/寂しい森の中でK308
[オラトリオ] 救われたべトゥーリアK118より もしあなたが神を見たいのなら/懺悔するダヴィデ K469より 数知れぬ悩みの中で
[コンサートアリア]どうか、詮索しないで下さい K420
[オペラ]後宮からの逃走 K384 より ここで私はお前に会えるのだ ・コンスタンツェよ、お前に再び会うのだ
[フリーメイソンの音楽]フリーメイソンの喜びK471/フリーメイソン小カンタータ/無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らがK619/魔笛K620より 妙なる響きの逞しさ(2022.9.9.)