建国記録

(編集により順番が整理されていたり、誤字と思われる物を修正しています)

2017/07/03


蒼梧藩国新規立国ゲームについて

蒼梧藩国新規立国ゲームはtwitterのアンケート機能で行われます。質問数は240です。これらに最後まで答えられたら立国、なんですが途中でゲームオーバーになる時もあります。ゲームオーバーになったらあきらめてください。



それでは始めましょう。

それは大気に揺らがぬ百億の光の話。それらすべてを敵とする猛き国の物語。



オリオンアームの中心領域には4万を超える都市船がある。それら一つ一つが国を自称するゆえに、都市船ではなく藩国船と号する。

蒼梧藩国は人口10万人から始まったと、伝説ではいう。本当かは定かではない。ただターン1頃にはあったようである。

蒼梧藩国は東国人の国である。

蒼き衣の少女に導かれ、蒼江という大河のほとりに住み着いた人々がやがて合し邦を形成したと建国神話ではいう。これを皇帝その人であるという者もおれば、それは単なる理念であるという者もいる。ともあれ蒼梧藩国は河のほとりからはじまった。

建国神話をなつかしんでか、藩国船内には中央に蒼江という人工の河が流れる。

科学技術を中心に据え、すべての子供たちと、かつて子供だったすべての者が、教育の機会と職業選択の自由を持つ国たろうとしていた……。

以下設問によるダイジェスト(設定確定の部分はスキップ)

設問8:蒼江のほとりではたびたび氾濫が起きた。

設問19:蒼梧藩国の技術力を生かして麻薬が生成されている。

設問20:貧富の差が拡大して貧民街ができつつある。

設問24:王犬お世話係が王犬を盾に藩国の実権を握ってしまった……

設問31:繊維業が発展した結果、服飾業も発展しています。

設問32:新規繊維として濾過材ができたぞ。多様な濾過が可能だけどなんに使う?

設問33:植林した樹がことごとく枯れている……どうも公害らしい。

設問34:国民の向上心は過労問題を引き起こしている。どうする?

設問35:首都が治水失敗で水没しそう。どうする?

設問37:共和国との関係がぎくしゃくして石油輸入がなくなった。どうする?

設問38:天池が黒く濁ってしまったが、環境改善は失敗続きどうしよう。

設問39:王犬世話係が税金を4000%に上げた。また上帝を名乗りだした。

設問40:国軍の過半が王犬世話係に忠誠を誓った。

2017/07/04


設問41(回答不要):麻薬問題は解決したかに見えたが、犯罪組織は王犬世話係と組んだ。

設問42:貧富の差はまったく埋まらず、国民間の対立が激化している。

設問43:植物改良普及士が画期的な食べればどんどん強くなる上に気持ちよくなるコメを開発した。よかったな。

設問44:盆踊りダンスが過激化して殺人が多発している。国民は熱狂しているぞ。

設問45:蒼梧藩国は見栄っ張りの学歴偏重社会であり晩婚化が進み人口が増えないどころか減りだした。人口が10万人を切ったので滅亡判定に入った。1ターン/二日以内に改善しないと滅亡する。

設問46:(回答不要)蒼梧藩国は飲む服(服用する服)が大流行。飲めばどんどん健康になるぞ。ちなみに軍では必須装備。水陸両用で爪も武器に。もはや着るものが服なのではなく人間が服に。

設問47:公害問題は植物改良普及士の画期的対公害植物と飲む服による肺の浄化で解決された。

設問48:首都が水没したが飲む服で国民は特に問題にしていない。ごく少数の飲まない二等国民は避難地区に住んだ。



設問49:(回答不要)盆踊り問題は収束した。服飾関係で貿易関係を結んだナニワアームズ商藩国から一匹の蛇が派遣され、急速に健全化した。設問44は自動解決し、回答は不要になる。また安定外貨を獲得しハイパーインフレが改善しつつある。

蛇神は蒼梧藩王に告げた。

蛇神:「あんな。国民いうてもいろいろおんのや。国というもんはできるやつにあわせるんやない。箸のもてない、名前がようかけん、そういうもんにあわせるんやで」

国民:「おっちゃん手足ないやんけ」

蛇神:「手足生えたらそらトカゲや」



設問50:(回答不要)燃料については帝國のペルセウスアーム燃料グループが供給して解決した。詩歌藩王が盆踊り問題をそれとなく手伝いつつ藩王の顔を立てたため、若干の支持率向上があった。支持率は0%から1%くらいになった。

設問51:帝國の疾病研究所から連絡が来た。汚染の主たる原因は工業用水によるものだ。完璧な対策をしているのになぜ……

設問52:国民は上帝を支持している。残念だった。



設問53:忍者部隊が強行突入したが完全な失敗に終わって死者2000人と報復爆撃が開始された。内戦が勃発した。

敵は王犬奪還を見越してトラップを大量に仕掛けていた。解除に時間かかるうちに攻められて各個撃破で、包囲殲滅された。敵戦力は把握できない(くらいに大敗した)敵のスク水ソードで切り裂かれた。



設問54:植物型ウォードレスが開発され、これは服用する服として配備されだした。

設問56:蛇のおっちゃんがペルセウスアームの帝國や共和国でも技術の発展が問題になっていると言っている。

設問57:共和国の鍋の国が食べる服が欲しいと大量注文をしてきた。これにOKを出せば低迷する経済は回復するかもしれない……

設問58:外敵が襲ってきたが蒼梧藩国は廃墟と思われたようだ。偵察しただけで去っていった。

設問65:蛇の小さな社が作られ、二等国民が信仰している。

設問67:華佗という人物がふらりと現れて怪しい薬を売っている。

設問68:二等国民は河から離れた砂漠に住み始めた

2017/07/05


設問69:首都が制圧されてしまった……どうしよう。もはや残るのは湯城と忍者の里のみ

設問70:帝國皇帝から出兵命令があった



設問71:クロスアクシアと呼ばれる団体が笑顔で世界忍者国からの紹介でやってきましたという。武器を供給してくれるというがどうする。

回答:世界忍者国と正式の外交ルートを開いたところ、結城由羅藩王からクロスアクシャが危険な組織であるとの情報を得たため、武器の供給については丁重にお断りします。また、取引を断る際には、情報提供時点から盗聴、テロ・暗殺についての危険性も指摘されたため、その対策も行ったうえで、藩王以外が対面する。



設問72:二等国民は無知で頑迷なせいできれいな空気を求めてどんどん上流域に逃げている。

設問73:上帝は藩王の罪百条を首都に張り出し、国民の忠誠を求めた。

設問74:月松堂のもとに部下たちが詰め寄せ、上帝の下につくべきですと説得を始めた。



設問75:上帝はすべての国民が望むなら飲むスク水を無償で配ると宣言。国民は熱狂した。

鍋の国は密輸入を警戒し、軍事攻撃の準備を行った。



設問76:帝國皇帝から再度の、大規模な出兵命令があった。

2017/07/06


設問55:詩歌藩王が密かに情報をあつめてくると申し出た。好きなことを尋ねてよい。ただ三つだけだ。

詩歌藩王はあちこちの街角で聞いた情報を教えてくれた。


国民、特に既存の教育からこぼれ落ちた民は何を求めているか?

1:平和、安全、できれば仕事


汚染原因の特定は可能か?

2:汚染原因は工業用水によるもので、まったくと言っていいほど規制内容を満たしていない。規制は機能していないようだ。


百箇条の入手と、国民の反応が知りたい

3:百箇条は生きる権利の主張に始まって、いかに現行の規制が経済政策や向上心をくじいているかを書いている。さらにこれまでの重すぎる重税がハイパーインフレを招いて国民を困窮させているとし、税金を上げるのが遅れて官吏が腐敗したと糾弾している。



鍋の国の先制自衛部隊6500名が正しいボン・ダンスの踊り方を教えるため機関銃とともに移動中。

帝國皇帝ウェスタは宰相に命じて宇宙での迎撃を命じた。ケント12機が派遣された

それは、もがき苦しむかつての理想国の物語。


蒼梧藩王は蛇神に諭され、自らを省みて、これまでの内政の失敗を反省したとされる。これが本当の話であるかはさだかではない。

だた、この件のあと、私財を投じて死者を弔い、代わりに無頼の傭兵を一人招き入れた。

アラタを名乗るこの男は二等国民を訓練する一方、情勢を調べて当面は上帝に支配させた方がうまくいくであろう旨を述べた。

アラタ:「なに、こちらの体制が整ったら犯罪者とグルなことを公表して失脚させればいいんです。簡単でしょ」

その悪辣な策に人々は震えたが、結局はその案が通った。他にできることもなかったからだ。



一方藩王不在の湯城では摂政月松堂が、上帝派の部下に押しかけられて反旗を翻すよう嘆願されていた。曰く、首都に家族がいる。生活が厳しすぎる、藩王は何の責もとってない。対して月松堂は説得するも、失敗。

月松堂は捕らわれて首都に送られ、裏切りの土産になるはずだったがそこにアラタ率いる二等国民軍が表れて裏切り者をせん滅した。一人も生き残らず、その財は国庫に入った。



一方そのころ。ナイアル・ポーという男がエアバイクに乗って現われた。満天星という国から放逐されたいう、この犬歯の妙に長い人物は国にとどまり、法統先生と呼ばれながら経済政策を行った。

ポーが行ったのは通貨の切り替えで、その最初期はトランプを使用したとされる。トランプは現行通貨よりはるかに価値が高く、これをもってデノミを成功させた。

これにより経済は立て直され、ナイアル・ポーはアラタと月松堂に指示してトランプ工場を接収。ここを中央銀行としてささやかながらも金融システムを離陸させた。



藩王は湯城に落ち延びてそこで二等国民の王となり、雌伏の時を待った。

一方で皇帝ウェスタに直訴するが、これはにべもなく断られてしまった。

ウェスタ:「上帝を名乗る者からも勅使が来ている。随分とひどい統治だったというではないか」

藩王は申し開きを行った。

「確かにわたしは失政をおかしました。しかしながら上帝は犯罪組織と結託しており、技術開発も過激化の一途を辿っております。このままでは民は人の形を失って滅びます。私にどうか、今一度機会をお与えください」

皇帝ウェスタは剣を抜き、蒼梧藩王の首にあてた。

「私に申し開きしても仕方あるまい。そなたの処遇、その他の民が決めよう」


ところでナイアル・ポーの身の回りの世話をする女が居た。

名を蓮花という。湯城で働く二等国民で黔首にうまれ教育の機会がなかった。実家は貧乏子だくさんで、長女である彼女は家族を支えるため身を売った。藩王に対して直接文句を言いたいと思っている娘である。


ナイアル・ポー:「蓮花くん、もしも君が藩王を処断できるとすればどうする?」

蓮花:「えー。法統先生も子供みたいなこというのね。そうねえ」

蓮花:「殺す……」

蓮花:「いや、殺さないかな。蛇のおっちゃんが、殺すのは簡単や、でも戦犯殺しても殺しても優勝できんのやっていってた。応援がたりんないんだって。ファンは応援するしかないって」

ナイアル・ポー:「君は藩王のファンなのかい」

蓮花:「違うけど、蛇のおっちゃんは好きかな」

蓮花:「違うけど、蛇のおっちゃんは好きかな。あ、でもでも法統先生も悪くはないと思うよ!」

ナイアル・ポー:「くくく。悪くないか。そうだね。だ、そうですが? マイ・ロード」

皇帝はにやりと笑った。

ウェスタ:「罪を許しはせぬ。だが償う機会を与えはしよう。出兵の命はこれを一年免除する。われらが統べるのは国民ではない。己の誇りを統べるのだ。帰れ」



蒼梧藩王は国許に戻り、残る難題に挑戦する。

2017/07/07

アイドレスが閉鎖的だと言うが、それはなぜか知っているか。

お前たちが勧められないと言いながら楽しそうにやっているからだ。時に血反吐を吐きながら。

<古の格言>



蒼梧藩国は人口問題を技術力で解決することにした。晩婚が問題と考え若返る服を開発した。

蒼梧藩国の友邦を名乗る土場藩国は高級犬の餌3万tを支援。

人口問題の解決にはクローンが一番と濾過技術の買い取りを条件に技術供与を約束した。

蓮花:「法統先生、明日休んでいい? 不老化と即時妊娠手術受けろだって」

藩王はクローン技術の乱用禁止を呼びかけたが猶予の一年では人口問題の技術的解決はこれしかない。むなしい掛け声に国民は冷めた目で見ている。


設問79:土場の送ってきた犬の餌で二等国民が激怒している。どうする?

平林:藩王から国民に、満面の笑みで文化の違いについて説きます。土場藩国は犬の国であり、かの国は我が国を粗略にしたわけではなく、むしろ礼を尽くしてくれている。ただ、互いに少し理解が足りなかっただけなのだ、と。またこれを機に、土場藩国との国交を模索します。

藩王の土場擁護発言はまったく正しく、土場は犬の国で自分たちが食べているものを善意で送っただけだった。しかし、藩王の支持率が低いせいで逆に反感を生んだ。



設問80:クロスアクシアをの申し出を断ったところ、上帝軍の戦力が飛躍的に強化されだした。こうなったら戦闘用スク水を使うしかない。

設問81:上流の水が濁り始めたと報告があったが祝杯で忙しい。くだらない報告を上げてきた部下をどう罰するか。

設問82:国中に土場資本のクローン工場が立ち始めた。土場に抗議したが国民がやったことで政府は関係ないと言われた。

JAM:「圧迫面接はないので大丈夫」



事態に窮した藩王はナイアル・ポーに泣きついた。国民に強制されそうな不老措置や不妊治療をどうにかしてほしいと言い出したのである。ポーは連絡を受けて、手術に危険性があるとして当面の手術を禁止、予算を出している土場の民間企業団に対して別の形での商取引を持ち掛けた。

土場の民間企業団は藩王が技術的解決を歌う以上はそれに従うべきだとゴネたが、ポーはその宣言は将来的に廃止されると空手形を出し、土場の資本を別方向へ誘導した。

しかしこのことでポーは上帝もどきとそしられ、孤立を深める。



上帝もどきを討つべしと保安士たちが動き出した。しかし声明を出しただけでは止められそうもなく、アラタはこの件を静観する。

ポーは藩王の依頼で移民を解決したいが、政治的な立場で追い詰められていた。残念だった。



蒼梧藩国藩王はポーを政庁城に招き、正式に臣として召し抱えた。上帝の思い出生々しい百官は顔をしかめたが、恩人に報いると藩王は我を通した。



一方そのころ蛇神が姿を消した。小さな社は再開発で破壊されてテニス場になった。



土場藩王が食した犬の餌は大変立派なもので、調味料さえ使えば人間でも食べることができた。相変わらず国民は偏見により嫌ったが、このため既存の食糧産業をつぶすことなく貧困層に植えることのない環境を提供できた。これが深慮遠謀なのかは土場藩王も分からぬという。

しかし、その間にも強化された上帝軍が迫る…… 貴重な時間を内政で使い果たしつつある。



そのころ鍋の国はFEG副王あさぎから汚名返上の機会を与えようとの連絡を受けていた。国境を侵犯する帝国のケント12機を一気に撃滅しろという命令である。

ミサ:「お互いのメンツが立つ範囲で迫真の一芝居を手伝ってほしいと直接お願いしてみようかと思うのだけど、これでいけそうかな?」

ヒサヤ(ミサヤはミサに会えないらしいので伝言):「おそらくそれぐらいの芸は読んでいるだろう。是空大統領は鍋の国をどっちみち亡ぼすと思うがな」



上帝軍は忍者・カマキリにスク水を着せ進撃を開始する。

Phantomが藩王代理として問うとアラタは土場から武器を輸入すべきだと言った。



うたう:「いつもお仕事がんばってるねえ、気配りもすごいし。おばちゃんも見習わなくちゃねと、疲れているであろう蓮花さんに、鞄から出したキラキラした包装紙の飴を渡します。皿洗いしかしていない私(うたう)も同じように飴を取り出し、先に食べ、疲れには甘い物が一番だよ!」と笑いかけます。

飴型のスク水を食した。めきめき、ばきばき、きひひひひ。

かわいそうだねえ。かわいそうだねえ。この世にはこんなにスッキリなものがあるのにねぇ。

そう言いながらうろこは体中から武器を生み出した。うまそうな肉がある。

ワールドエンドまであと10分。

ダンディなおじさまがあたらしいほこらから出てきた。あばれているうろこの口に妙薬を入れると瞬時にスク水が排出された。

華朶:「貧しいうちは飴など食べるものではない」

どうやら世界の危機は防がれたようだ。

華佗:「焦るのは分かるがここが異世界であるのを覚えておくことだ。いいね」

華佗はほこらに戻って行った。 しばらくするとあたらしいほこらから蛇神がにょろっと出てきた。

蛇神:「なんか呼んだ? おっちゃん最近夜弱いんよ。探偵ナイトスクープ終わったら寝てまう」

2017/07/08

貴重な時間が失われていく……。

河の汚染は土場藩国のクローン工場由来であるのが分かった。


月松堂は必死に戦った。その戦いは善戦といってもよかったろう。だが。だが、戦力が足りなさ過ぎた。どうやらB-akiharuの心理戦にAーakiharuがまんまと乗せられ、アラタ抜きで戦おうとしたのがよくなかったようだ。

彼我の戦力差はいかんともしがたく……。


(次々に他のPLが参戦)


上帝軍を一時的にも遅滞させるには評価26が必要だったがプレイヤー全部を割り当ててもこの数値には遠く及ばない。撤退には評価24必要だがこれも無理だ。

2017/07/09

マクイック・ドロウという帝國から派遣されたという共和国鉛の男は歩兵少佐を名乗り、雑多な義勇兵およそ500弱を率いて迅速に藩王以下蒼梧藩国の主要メンバーを保護、敵に陣地攻略を強いた。あちこちにI=Dブルドッグを用いて陣地を作り上げていたのである。

巧妙に偽装して各所に十字砲火地帯や殺し間、偽陣地を作ったマクイック・ドロウは華々しい突撃を夢見て集まってきた帝國の一般的義勇兵からこれじゃ穴掘り師だと文句を言われたものの、敵の攻勢を完全に受け止め、ついには河の中流域で攻勢を停止させることに成功した。

人の和をもって地形を友とし、天の時が動くまで時間を稼いだのである。

「若いの知っているか、こいつは共和国のやり方だぜ。あいつらI=Dにもスコップを装備させている」

「この際勝てればなんだっていいんですよ」

戦場で交わされた兵たちの会話が、この戦いの性質を端的に示していた。

上帝軍は蒼江を利用した水陸両用隊で上流域殲滅を目指すも、河の両岸からの攻撃で多大な損害を出して撤退。その後歩兵を用いるも陣地相手に出血を強いられ、ついには一陣地をつぶすのに重砲を用い巨大なカマキリを用いることになった。

当然その大攻撃力は兵站に過剰な負担をかけ、この積み重ねが攻勢頓挫を導き出したのである。

弱兵もて大軍を退けたこの戦いは傾きくじけていた蒼梧藩国の民に勇気を与えることとなった。 マクイックの戦術、編成を真似て設定国民が続々と同様部隊を編成して前線に送り出し、状況は膠着した。

蒼梧藩国の国軍は500名をマクイック式1個連隊として8個連隊で再編成された。その評価は個別で25.8個全軍で評価30である。

この年生まれた子に多いマクイックという名前はそういう理由による。

2017/07/10

湯城、陥落か。

湯城から藩王脱出。略奪、蹂躙、虐殺。



死を招くものは油断。<宰相府のことわざ>

虐殺を呼ぶのはまあいいよね。<満天星藩国のいましめ>



GENZは藩国破砕砲を開発した。艦船よりも巨大な超々大型I=D。もはや人間が操作などできないのではないかと関係者は思っていたが、GENZには秘策があった……。

GENZ:「お喜びください。これが、我々の夢の結晶、黒曜子。人間の上位種!」

そしてその次の瞬間に、GENZは死んだ。黒曜子に殺されたのである。黒曜子たちは鍋の国に照準を向けて、この武器が役に立たないことを知るとすぐに改造と一体化を進めた。



海法の主導で鍋の国の攻撃への攻撃をどうにか防ごうという藩王会議が行われていたが、ミサの元へ凶報が舞い込んできた。正体不明の巨大兵器が鍋の国を焼き払ったというのである。是空は全軍の緊急出撃を命じたが時すでに遅く、藩国は灰燼に帰した。

悲しみに暮れる共和国国民に是空は説いた。

是空:「ついに犯人を突き止めた。それは帝國である」

共和国は高度な部品生産技術を使い無限に兵器製造を開始した。

ミサヤの暗殺は阻止したが、国ごと焼かれた。



そのころ蒼梧藩国は、滅亡の危機に瀕していた。

初心者向けだよねとのんびり部隊編成を進めるうちに臨時首都の湯城が陥落したのである。慌てて軍を出したものの、時すでに遅く首都奪還もままならず、いたずらに突撃して全滅した。

藩王平林は再度の湯城奪還の兵を挙げるもそのころには中核となる部隊が失われていた。残念であった。

湯城での虐殺は辛酸を極め、犬の餌になるか犬の餌を犬食いで食うかと女たちは強いられ、犬の餌を食べた順に殺処分されていった。

失意の藩王に土場藩国のシュワが申し入れをした。

シュワ「合併しましょう。それしかありません。新国名は土場藩国の土場と蒼梧藩国の藩国をあわせて土場藩国で」


平林:シュワさんは蒼梧藩国に直接乗り込んで対面していますか?

ええ。クローン工場で国民増やしてました。大赤字ですわーとかいいながら看板を第2FEGに書き換えてました。


一方占領軍に対する歓迎バーベキュー大会は大成功。


一方で湯城から一人でも多くを救出しようと一部の蒼梧藩国国民が動いていた。その助ける対象の一人に蓮花という娘がいた。



そのころ帝國の誇るI=Dケント12機3小隊は共和国の揚陸艦を撃沈していた。というか、撃沈してしまった

帝國軍の母艦艦長をサハラタニという。輸送艦を兼ねる母艦ミアキスの一機、イカナモクエナイ1・2を指揮していた。FVBにありがちな戦時のみの臨時艦長である。

彼は共和国の揚陸艦のようだがどうするかとパイロットに尋ねられると、まあ、そういうこともあるよねといって攻撃させた。

外交や国際法の教育が完全になされてないゆえの蛮行だったが、これのおかげで蒼梧藩国上帝軍の戦力供給が頓挫したのは確かである。

一方でこの部隊は蒼梧藩国で行われている湯城の戦いを知ると、一個小隊を分離させて地上に降下させた。

この小隊のメンバーは全員が伏見藩国人で、貴族的思考に染まる彼らは当然のように略奪をする上帝軍に空中から120mmランスカノン砲弾の雨あられを打ち込み始めた。

セタ・R・モモヤマというパイロットは、弱い者いじめはいかんな! と燃料が切れそうになるまで航空支援を繰り返していたが、そのうち味方が増えていることに気付いておぅいと手を振って喜んだ。ラジオ周波数を合わせて飛び込んできたのは皇帝陛下の許しはあるのかという罵倒である。

ちなみにこの時、セタを説教した女を氷雨 たかこという。詩歌藩国から帝宮に出仕するバトルメードである。この二人後年結婚するのだが話はさておく。 合計8機の航空型I=Dの砲戦で湯城は瞬く間に廃墟になり、略奪する上帝軍も大きな損害を出した。

地上ではポー教授の手伝いをしていた東国人の女、有理阿やタルク、ミーオサワトーが大神殿に向けて脱出を手伝った。そのうち旅の剣士その他が集まってきて、かなりの人数が大神殿に逃げ伸びた。 政治的配慮か神殿は攻撃されていないが、食料がない。

当初の予定とはだいぶ異なるがおにぎりが配られたのはその日の夜である。大変に喜ばれ。たまにものすごくうまいものがあるとうらやましがられた。出来不出来が多少あったようである。

ボロボロの身なりで蓮花は蛇神のもとについた。家族と生き別れになったと神殿から出ようとするのを周囲の者が必死に止めた。

蓮花:「おっちゃん神様なんでしょ! どうにかしてよ!」

蛇はせやなといって、そのままにょろにょろと行って姿を消した。

そして二度と帰ってこなかった。はず、だったのだが、うっかり戻ってきた。子供たちをつれてブロス・シイとう箒をもった大剣士がやってきたのである。

銃で五回くらい撃たれたとか言ってた割に無事な彼は知らず蛇神が闇に落ちるのも防いでいた。



かくて湯城をめぐる戦いは第2ラウンドに入る。

2017/07/11

それは悲しみが深ければ深いほど夜の闇が暗ければ暗いほど、燦然と輝く一羽の鳥

<鳥神族の祝詞>



湯城はいまだ奪還ならず、神殿は包囲されたまま渇き死にを待っていた。 絶望は深く、傷は深く、明日がどうなるか、誰もが分かっていながら口にするのを嫌がっていた。


明日は神殿解放の設問が来る可能性が高い。これのクリアが勝負を握るが。はて。間に合うかな

2017/07/12

残念であったという言葉を阻止するために戦うんだよ<間違ったエースの言い伝え>


湯城、蛇神の神殿での篭城は長く続いている。悲惨限りない内部状況であったがまだ餓死も疫病も出ておらず、人食いも起きていない。……今のところは。 雪の降る日。第2FEGのシュワは新型I=Dミラーコートを背後に、最後の降伏勧告を行った。


シュワ:「そろそろ降伏しましょうよ。粘っても助けなんかきません。僕はこう見えても皆さんをまもってやってるんです。しかし、少しばかり皆さんは頑張りすぎた。なんの懲罰もなしにはいかなくなった」

シュワ:「半分です。皆さんのうち半分を処刑します。ですが逆に言えば半分は生き残ります。弱いもの、もう助からないもの、犯罪者、それにちょっと足せばすぐに半分くらいにはなるでしょう。どうですか、ウチはいい国ですよ。人権大国ですからね」

シュワ:「我々も神々とはやりあいたくないんです。ひと月待ちます。あ。地下水脈絶っておきますね」


ミラーコートはドクロマークの缶を握ってる。

ご覧ください。このシュワさん(B)の勝ち誇った顔。


(しばらく質疑が続く)


残念であった。 シュワはんー。30日は長いよねとか言い出した。

ミラーコートが神殿周辺を焼き払い始めた。



セントラル越前「設問117:独断で蒼梧藩国を支援したパイロットを処罰する 評価9 に対する制作物を提出させていただきます。 RD40、評価値9になります



蓮花が神殿の外に一人で出てきた。

シュワ:「殺してやれ。それが親切というものだ。心清い者にこの国はつらすぎる」



平林@蒼梧藩国藩王「蓮花の前に出て、庇います。」



なんと藩王が出てきた。シュワの喜びようは半端ない。バカが、バカがと大笑いしながらミラーコートの砲口を向けた。

上空から見慣れないI=Dがミラーコートを遠距離砲撃で撃破した。


セタ:「皇帝陛下より預かりし剣はここに! I=DベルクールI=Dベルクール! 帝國の誇りを高らかに知らしめる時が来たぞ!」

犬士A:「わん!」

犬士B:「わん!」



平林@蒼梧藩国藩王:その隙に、蓮花を抱えて神殿内に退避します。

平林@蒼梧藩国藩王「シュワさん、話の続きはまたあとでお願いします。私はまだ、諦めません」


神殿内に逃げ込んだ。



氷雨 たかこ:「裁判で無罪一個勝ち取ったくらいで何コイツ」

帝國のI=Dケント隊 が再度の航空爆撃に踏み切った。

I=Dベルクールはセタの喜びを全身で表すかのように揚力も重力も無視して空中で踊るように機動を始めた。前回と比較して飛躍的に制度が向上した120mm砲弾を撃ち始めた。


氷雨 たかこ:「ちなみに私費で出撃してきたってほんと?」

セタ:「本当だ。伏見藩国の貴族にはメンツがある」

氷雨 たかこ:「大金持ちだったか」

セタ:「いや、借金だが」


私費の砲弾は存外に効いた。対空砲火が上がり始めた。それもすり抜けてベルクールは砲弾を綺麗に当てている。今神殿の上でわざとらしいビクトリーロールを決めた。

ケント隊が続いて一斉バレルロールを行った。蓮花の見上げる空にI=Dが舞っている。

2017/07/13

鳥たちはいいました。

「心清い人よ。僕達は心震えました。僕の琴弓ならば、あるいは貴方をこの牢から出すことも出来ましょう。だがそれは、貴方の美しさを汚すもの。僕達は貴方のためではなく、貴方の思いのために力をつくしましょう」

<とりかみさまのおはなしより>



連日ベルクールとケントによる空爆は続いている。同時に帝國宇宙軍が蒼梧藩国上帝軍への輸送を阻止していたが、戦いはほとんど進展しないまま時が過ぎていた。

過去幾多の戦いで証明されている通り、損害の多い地上軍が動かねばどうにもならない。その地上軍が壊滅されぬまま、蒼梧藩国の蹂躙と疲弊は限界に達しつつあった。

そのころベルクールは戦場で改造を受けていた。連日の戦闘で120mmランスが摩耗していることもあるし、運用してみると白兵装備や20mm機関砲は使われることがなかった。長距離の精密砲撃に特化した運用に現地で改められつつある。


セタ:「早く出撃したいものだ」

犬士:「わん!」

氷雨 たかこ:「戦闘バカはこれだから……ところで、いくら借金したの?」

セタ:「五〇〇〇万わんわんくらいかな」

氷雨 たかこ:「これだから貴族は、こんな奴と結婚する奴がかわいそう!」

セタ:「前から貴族、貴族とよく言うが、貴族にコンプレックスでもあるのか」

氷雨 たかこ:「は? あるわけないでしょ」

セタ:「だったら、別に貴族だからとか言わないでもいいんじゃないか」

氷雨 たかこ:「あんたの個人的バカだっていいたいの?」

セタ:「ああ、君、違うんだ。貴族というのは誰だって個人的バカをやる言い訳で貴族をやってるんだ。そこをまちがえ」

言葉は最後まで言えなかった。氷雨 たかこはセタを蹴って自分の機体に乗り込んだ。



シュワから戦陣見舞いとしてコメが大量に届いたがすべてが気持ちよくなる上にきひひひ笑いだすコメだった。 そのうえでの判定は……微妙に失敗。ちゃんと危ない食材はよけていたがイラスト評価1

しかし気持ちよくなるコメから蛇神が酒を造ったところ、こちらは安全に問題なく飲めた。いやがらせ転じて+1評価これできっちり成功した。運がよかったな。

酒を飲んで楽しくやっている篭城者たちの笑いを聞いてシュワはげらげら笑ったが、何日たっても惨劇が起きないので首をひねった。

少々のエネルギーを得て、蛇の神殿では魔法が開発された。神聖魔法というか微妙にただの筋トレ風味があるが、本人たちは魔法を名乗る。それなりに強い。



一方そのころ、B世界の共和国の悪さと風評被害に傷ついた是空とおるはしびれを切らして反B是空組織をB世界内で作り上げていた。FEVという。

FEVは独自の歩兵装備を開発し、I=D中隊なども持っていたが編成に手間取っていた。

結果、蒼梧藩国が一番きついこの時に動けたのは義勇軍のみであった。

義勇軍。病気でほぼ執務できなくなっているぽち王女の名代として従兄である越前藩王のポケットマネーを原資として作られた私設部隊である。共和国の人員も相当流入していた。名称だけは勇ましく、帝國王女陸軍歩兵部隊と呼ぶ。

弱体だが士気は高く。砲兵部隊も別途ついていた。

この義勇軍を編成あと、越前藩王はなし崩し的にやってしまえとばかりに他藩王の協力を得て部隊強化に乗り出した。王女の名前の部隊が全滅したらどうするんですかという論法である。ひどい話ではあったが効果はあった。

帝國兵の主力I=Dダンボールが配備され、面目も一新、FVBの強い財政的後押しによって兵站も整えられた。

部隊を指揮するのはメード……なのだが男性で名をスクエア=タサンという。可憐なメードドレスがおえっ、いや、帝國の伝統的な装いとしてよく似合ってはいないがまあ強そうではあった。

彼はさっそくポージングして筋肉を見せつけた後、蒼梧藩国へ向かった。



タサン部隊が到着したころ、包囲下の蛇神神殿を救うために個人的な抵抗活動が随所で展開されていた。大剣士ブロス・シイや長弓使い・有時ゆーみゅらすが軍師アラタの手紙を得て単身破壊活動を行った。

真の英雄的行動とはこういう者たちをいうのであろう。

英雄たちの手と、主として兵站だけを攻撃する徹底的な嫌がらせの策で包囲軍は戦力を分断し、一部を本国へ帰した。兵站が続かないのである。上帝軍は分断され、かくて戦いの準備は整った。



そのころ包囲下の大神殿ではトイレ問題があったが、各所の努力によりどうにかなった。包囲されている人にとっては、実はこれが一番ありがたい話であったかもしれない。

おかげで悪臭に悩むこともなく、酒を飲んで応援歌など歌い、民を救えない苦しみでしおれていた蛇神も若干持ち直した。おっちゃん復活である。



さて、包囲軍の戦闘力は分断されて現状評価34.航空支援の効果で―7されて27、これならタサン部隊の単独戦闘で勝てる(それも圧勝できる)。陸戦I=Dの性能については帝國を大きく凌駕する共和国機甲部隊の助けもいらず部隊は勝利し、神殿への道が開けた。



問題は他部隊がないためこの勝利が長続きしないことであった。 神殿全員の避難は難しく。藩王は今のうちに食料を運び込んでさらに篭城するという手に出た。 誰かを見捨てることができなかった。

食料、水の短時間大量の運び込みは困難を極めること予想されたが、ここで活躍することになるのが編成に遅れていたFEVI=D中隊である。武器を水タンクや食料に持ち替えて四本足(なんと変形できた)の陸戦I=D VCアメショーがピストン輸送して可能な限りの補給を行った。


ちなみに帝國の最新鋭機ダンボールより世代的に3つも4つも古いアメショーが活躍しているのを見て、スクエア=タサンは箒を折って怒りをあらわにした。

なお、これはダンボールが機動戦を考えないで穴穂って厚い装甲とあわせて粘り勝ちするコンセプトのためであって設計の問題ではない。 老いてますます盛んというが、この改修アメショーたちは良く働いた。話は違うが治安維持や対空兵器と正面任務外れたのちも活躍している。



蒼梧藩国は、完全とは言わないまでも独立を回復したのである。藩王は各所に感謝を表明し過ぎて腰が曲がると噂されるほど頭を下げて回ったとされる。

湯城回復後、蒼梧藩国では王犬お世話係を廃止、新たな職業を続々採用した。その中に蛇神の僧侶や僧兵がいた。高物理を目指すといいながら、だいたい活躍しているのが剣士や弓手や僧侶という感じになりつつあった。


2017/07/17

満身創痍で身は半分、のたうち回るそれはなに

<土場の空き缶絵本 :答えは蒼梧藩国>



湯城を奪還したものの経済はガタガタ、借金も限界、周辺国の援助頼み。公務員の腐敗は最高レベル、国家財政の110%が軍事費。それが蒼梧藩国の財政である。

せっかくハイパーインフレから脱出しても占領されて台無し、がれきの山が観光資源、食料生産力も極低い。多くの経済専門家が目を逸らす状況である。

あげく、軍師を調査に行かせて戦わせなかったと笑い話になる始末。

そんな国でも休日はある。がれきの山の横にある市場を、二人の帝國軍パイロットが歩いていた。



氷雨 たかこ:「こういう国にいると自分が貧乏ということ忘れるわ」

セタ:「貧乏というのは物を持っていないことではない。心が満たされてないということだ」

氷雨 たかこ:「休日までそんなきれいごと聞きたくない。だいたいあんた借金どうなのよあたしの年収の20倍くらいあるけど」

セタ:「なんとかなるさ。この国と同じだ」


セタは子供たちにたかられてバナナを渡している。 たかこはそれが気に食わない。自分の子供時代を思い出した。


氷雨 たかこ:「金持ち貴族野郎、そうやって貧乏人に恵んで楽しい?」

セタ:「僕の昼飯の心配までしないでいいんじゃないか?」


氷雨 たかこは不覚にも泣いて基地に帰った。セタは残ったバナナを食べて、面白くもなさそうに子供たちと顔を見合わせた。

2017/07/18

悲しみは足元にあり、希望は天高くにある。人間の目はどちらを見るのにも向いていない。

<奇眼のことわざ>


蛇神がにょろにょろしていると、神殿の敷地の隅っこで蓮花が体育座りをしていた。

その顔が死にそうな顔だったので、蛇はにょろっと横に出てきた。

それでいて、何もしない。蛇神、何も言わないで日向ぼっこをしている。

そのうち蓮花があきらめて口を開いた。


「妹が結婚するの」

「ええ話や」

「そうなんだけどね。しかも子供いたりして」

「順番はともかく相手がどんな奴かやな」

「うー、そうじゃなくて、私よりずっと年上みたいに見えるってことなの」

「童顔にも需要はある。偉い人の言葉や」

「ほんとに偉い人?」

「ほんまや」

蛇は重々しく言った後、片目を横に開けたり縦に開けたりした。蛇神には縦横二つの瞼があったのである。

「それは死にたくなる話なんやな」

「……うん。遠くに行きたいな。どこか、遠くに」



セタが蒼梧藩国から感謝の声明を受けると、パイロットたちは帝國の伝統にのっとり、全般大喜びしてセタに一杯たかりに行ったが、一人だけ姿を見せない者がいた。

セタが左右を見てるとオータ・K・キヨミズという同僚が肩をたたいた。

「なんだ。あのしゃくれ女か?」

「女性を悪く言うものじゃない」

「へいへーい。最近仲良いらしいじゃないか」

「それはどうかな。休日に市場に言ったくらいだ」

「世間一般じゃそりゃデートだ。貴族様は知らないが。ま、お前の部屋で特別な祝いの一つも準備してるんじゃないか」

セタはバカな。とか言ったが、かなりの足早で部屋に戻った。しかし誰もいなかったのでそのままその足で戻りオータを強制的に誘って酔い潰すまで酒を飲んだ。もちろん自身もいつぶれている。



一方そのころ、蓮花はよんた藩国の王に出した手紙の返事がないのでさらに追い詰められていた。しかも最近見張られている気すらする。 追い詰められた彼女は職場に逃げ込んだ。ポー教授(法統)にもとに転がり込んだのである。

法統:「何か悩んでいるようだが、意外に永遠の命も悪くないと思うがね」

牙を見せて笑う法統は、そっぽを向かれた。

蓮花:「他人事だからって……!」

法統はそれで、牙をしまった。まあこれは蛇の仕事であろう。自分は自分で仕事がある……

セタの実家と騎士の互助会から金を原資に、経済の復興がはじまった。法統はメード学校に行くとなぜか帝國愛護協会から10億もぎとり、なにくわぬ顔で予算を1.5倍にして見せた。

法統:「話が早くて助かる」



一方土場のクローン工場については摂政月松堂が交渉をまとめ上げてタダで入手に成功した。土場の悪行を数えだして換金していたら、土場政府が民間のやることと言い出し、企業は企業で迅速に損切して現地法人を潰して撤退した。



そのころ蛇神神殿(しかし名前はなぜか猛虎の殿堂神殿)は免税特権を得て廃棄された薬物自家製造米を酒にかもして無害化して売り出していた。それを財源に薬物中毒患者を救うこともする。生産者と中毒者のケアと独自財源をセットにし、これ自体を財政から切り離してやった。

法統はここでも際立った腕前を見せて、調整をやってのけた。

蛇神神殿が間を仲介する形で詩歌藩国と蒼梧藩国には強い国交が結ばれた。

詩歌藩国は食料生産の技術供与を行い、また格安で帝國諸藩から食料を集めてきた。格安といっても蒼梧藩には高値で、国内生産の阻害にはならなかった。

最初はジャガイモの生産を狙っていたものの、現地の気候などから難しいとされ、変わってバナナが大量生産され始めた。これなら我が国も買いますよと、詩歌藩王は竪琴を鳴らしながら笑った。



犬森がメード学校にメード教育をほどほどにしてくださいと藩国特使としてスクエア=タサンに言いに行くと、逆に説教された。

タサン:「最初は出稼ぎでいいじゃないですか。帝國内は移動の自由があるので比較的外貨は稼ぎやすい」

国を安定させれば恐れないでいいと言う。



大きな借金?をもとに蒼梧藩国は公務員給与を段階的に引き上げ、引き換えに汚職に厳罰をかけ始めた。数年で公務員に対する信用は回復し、目に見えて各種制度が安定した。国の優秀な若者が公務員を目指す一方、官僚化が進んだ。



しかし……


そのころ基地の売店で氷雨 たかこは熱心に雑誌を読んでいた。

”貴族との付き合い方 卑屈な自分にならないために”とか書いてある帝國特有の女性誌である。共和国にそういうのはない。

その横にアロハシャツの男が立ち、にこりと笑って見せた。

爆発。この日、帝國軍の空軍基地、ならびに湯城の政庁城、市場で連続爆発が起きた。

死傷者は249名。

麦わら帽子をかぶりつつ、シュワは爆発現場を後にした。

Bシュワ:「歴史ってやつは守らないといけないんですよ。……なんてね!」

この日の最大の死傷者を出したのは市場で行われた結婚式会場での爆発である。新郎新婦、そして赤ちゃん揃って死亡。64人が吹き飛んだ。

不幸中の幸いはガードについていた忍者が出席者の一人であった蓮花を守ったことだった。蓮花は取り乱して妹の元へ走ろうとするところをアラタによって止められ、気絶させられた。

そこに一人のアロハシャツが、やってくる。いい笑顔で。


Bシュワ:「ああ、いけませんな。気絶ですか。手伝いましょうか」

アラタ:「シュワさ……いや、」

Bシュワ:「誰か知り合いに似て?」

アラタ:「いえ、気のせいです。ところで一ついいでしょうか」

Bシュワ:「なんでしょう」

アラタ:「コルダイトの匂いがしますよ」

Bシュワ:「ほぉ」


シュワは爆発した。

2017/07/19

失ってはじめてわかるものは愛。

それを実感するのが愚か者。

<だから先に食べようねとは 鍋の国の標語>



セタがはじめて病室を訪れた時には生きていると言われてもにわかには信じられない包帯の塊だった。

それが数週間で人の形に戻るのだから、共和国や宰相府の医療技術は偉大だ。

偉大だが、セタは気落ちした。同じ人と分かるだろうか。同じ気持ちになるだろうか。

いや、それは恵まれた考えだろう。生き別れた人はどう思うか、想像するまでもない。

せめて、バナナ配ってたら泣かれたなんて謎の展開が最後でなければ、どう接するかは僕にでも分かっただろうに、現状は状況が難しすぎた。

帰るか。

セタが立ち上がった時に軍医が出てきて病室に案内した。それで帰れなくなった。心の準備は出来てなかったが毎日見舞いには来ていた。今思えばそれが間違いだった気もした。

だがもう、遅い。

はるか蒼江映える夕日だけは一級品の病室で、包帯の塊は身を起こしていた。

セタは間抜けなことによかったとも、気遣うこともできず、泣かれたらいやだなとか、痛がったらどう軍医を締め上げようかとか、そういうことばかりを考えてしまっていた。

あげく、泣いた。自分の涙をハンカチで拭いてしまった。

包帯の隙間からその様子を見ていたたかこは、自身も何も言えず、絶句してしまった。この展開はないと思ったに違いない。明らかに取り乱し、生えたばかりで色違いの腕を左右に振った。

「取り乱して済まない。出直す」 セタはそう言って去った。

たかこはその事実を新しい食道で飲み込むのにだいぶかかった。飲み込んだ後喚こうとして声が出ず、枕を無実の扉に投げつけようとして手が萎えていることに気付いた。

それで、泣いた。軍医は回診の順番をずらし、何食わぬ顔で別の部屋に向かった。



試練失敗。-2-2. シュワパターンだな。



上帝軍は外国からの輸送を阻まれている割に、大規模攻勢を維持していた。

どこから物資を得ているのかは全く不明。

いや、想像したくない嫌な予感がする

前線からは援軍と補充の要請がどんどん入っており、戦う王女陸軍は正面を緊縮ることを考え始めていた。



一方そのころ。

共和国と帝國の国境線が破られようとしていた。

同時に第二、第三のテロが発生する。

自動車爆弾が仮の政庁城に突っ込んだ。

市場では銃乱射事件が起きた。

治安維持部隊は最大の努力をしたが予防逮捕を危惧してどうしても後手にまわりつつあった。

折角上向いた経済の腰骨が折れそうだ。残念であった。



新たなテロに対応し、マクイック少佐は前線に戻らずカウンターテロ部隊を編成して事態に対応した。遅いは遅いが遅すぎはしなかった投入だった。なんとなればそのおかげでアロハ着てたら死刑(私刑)、市場の自然消滅などが起きなかったからだ。

2017/07/20

悲しい気分になったがすぐに過ぎ去った。



セントラル越前: 設問154は設問152にて派遣される治安支援部隊の駐留予定地点にて警戒を行う先遣隊として提出します。

で。どこに網を張るんだい。駐留予定地点でいいの?

セントラル越前:はい。設問152にて、湯城の仮政庁城付近に仮駐屯地を設ける手はずなので、そちらに網を張ります

詩歌藩国で大規模テロ。藩王行方不明。

援軍は急ぎ本国へ戻った。

待ち伏せは空振りに終わった。

蒼梧藩国の人心動揺は激しいがラジオから流れる音声と藩王の声明で(評価は+3)なんとか落ち着きを取り戻した。

詩歌藩国で虐殺発生。

セントラル越前:設問152の部隊が本国に撤収したとのことですが、その帰還は間に合わなかったということでしょうか

今全力で帰還中



蒼江中流域の前線が突破された。

もうだめだ……

残念だ。 カマキリたちは迅速だ。

行き違いで平林藩王は行動していた。治安維持を捨てて治安維持部隊を戦闘に振り当てた。湯城のメード学校で爆発。子供達が犠牲になる中、戦闘が開始される。

本当に残念だ。しかし評価33では足りない...

いや、アラタが突破されたメードガイ部隊を遠隔指揮して再編成しながら包囲状態に持っていく荒技を始めた。

評価が足りる。足りてしまう。29+10 イラスト効果+3 敵評価40超えた。

アラタが包囲からの華麗な逆撃開始。航空支援なしで勝ち始めた。


アラタ:「オルトロスほどじゃないな……」


アラタ、100倍近くの敵をねじ伏せた。各所でカマキリたちは罠にはまり局所優勢を取られ背後から撃たれた。光学迷彩もレーザーも関係なかった。

ただの人間の指示が圧倒している。


アラタ:「マクイックさんでしたっけ。いい仕事です。傭兵やりませんか」

マクイック:「いい話ですね。幸せだろうな。ところが人を助ける方が好きなんです。ごめんなさい」


アラタ、首都解放。王犬も無事。迅速に攻めて敵に立て直す隙与えず。

忍者部隊は今度は任務を果たした。50年越しの悲願だった。忍者の長老たちは続々腹を切った。

奪還まではと生き恥を晒していたのだった。


マクイック:「この円盤本当に燃やして良いんですか」

アラタ:「いいんですよ。クレイドルなんて、こっちじゃいらないものだ」

ソフィ:「アラタ、見て」

アラタ:「いや、そんなにしないでも見えてるから」

ソフィ:「私の耳恥ずかしい?」

アラタ:「うな、いや、そういうんじゃない。いいから戻ろう。あー。回復して良かった」

ソフィ:「もっと耳元で優しく」

アラタ:「恥ずかしそうに言うんじゃない」



その頃詩歌藩国の事件は開始6秒前に阻止された。

タイムジャンプした我らのタイムギャル カレン・オレンジピールがタイムジャンプからのウォーターニードルガンでロロロロロシ、ロシアン 嘘、一発でシュワクローンの起爆装置を撃ち抜いた。

カレン:「ちょ、バカ、どこ掴んでるの!」(ジャンプについてきた鈴藤が掴む水着の紐を抑えつつ)

カレン再度、そして連続タイムジャンプ。同時30箇所テロ撃破。

カレン:「時間跳躍技術を敵が使ってる......」

それは世界の終わりである。

カレン:「よーし全員逮捕だ」

しかしカレンには関係なかった。

鈴藤:「流石ですカレンさん!!」



一方共和国は崩壊の危機にある。各地で地獄のような展開が始まり、FEGの藩王是空とおるは首を振ると姿を消して、二度と戻ってこなかった。

共和国の誰もが大統領の名を呼んで助けを求めていた。

共和国で無名騎士藩国の遺民虐殺が横行。

警察も関与。



残念ながら無人化の嵐が早すぎる。立国が間に合わん。

遺憾ながらかなり真面目に美少年召喚儀式を行う。



平林: すみません、1つだけ記憶参照にて質疑をお願いいたします。蓮花の無事は確認できますでしょうか? 著しい時間経過や危険を伴いそうなら取り下げます。

記憶にない。誰それ

2017/07/21

平和こそ毒。 <FEGの言い伝え>

毒こそビジネス。<第2FEGの言い伝え>



それからなかなか会えない日々が続いた。

セタは毎日病院に行ったが、たかこは会わず。それが10日ほども続いた。

その間たかこの目の下にはくまが出来、体重減少や睡眠不足が続いていた。つまり、やつれた。11日の今日ともなるともはやどんな顔して会えばいいのか分からなかった。前はどんな話してたっけ。あれ、喧嘩しかしてない気がする。

それでまた、ベッドの中でうめいた。

うめきながら、時計を見る。あと五分。あと一分。あれ二〇分すぎた。来ない。来ないなんて。バカなの、死ぬの。いや殺す。でもさすがに悪かったかもしれない。でもどうしろと。

起き上がったら看護師が来て、いい笑顔で追い出して起きましたよと告げられた。

そしてそれから、セタは来なくなった。

話によれば内戦終結による帰還命令が来て、除隊したという。ただ花束が贈られてきて、たかこは花束を抱きしめて泣いた。

国としてはともかく個人は誰も救わない。それが蒼梧藩国の運命であった。

2017/07/22

それは、なにかを待つ心であった。それがいつになるか分かりはしなかったが、自分の力でそのなにかに手を伸ばそうという、 心であった。

<リン・オーマの絶技詠唱の前口上>



セタは冒険者らしからぬ格好で、密林の中を渡る船の舳先に立っていた。

蒼梧藩国を離れる前に、自分が平和に寄与した国の様子を見て回ろうと思っていた。

セタはそう言って、水面を見る。得体のしれぬものが浮いたり沈んだり、あるいは食ったり食われたりしている。密林は緑の地獄と化していて、マスクをつけねば五分で肺が腐った。

「だんな。こんなところ見て回ってどうするってんですか」

ガイドに雇った東国人がマスク越しに呆れた声で言った。

「確かに。それはそうかもしれない。だがだれも見ていないところによくないものは現れるものだ」

言っているそばから奇怪な水陸両用スク水カマキリが現れた。生体レーザーを撃って奇声を発し、そのまま名も知れぬ巨大魚に食われて水中に沈む。

ガイドとセタは二人並んでそんな光景を見た。

「だんな、ここから先はさすがに無理だ」

「奇遇だな。僕もそう思った」

ところが話はそれで終わらなかった。悲鳴が聞こえたのである。

おそらくは人間の女。ガイドは嫌な顔をしたが、雇い主はやる気になっていた。

「トモエリバーを出す!」

「船も守ってくださいよ!」

「分かっている!」

帝國ではすでに退役したI=Dトモエリバーの払い下げ受けて、セタは冒険者になっていた。傷心旅行、ともいう。犬士二匹は尻尾を振ってはっはっとついてきた。ご機嫌である。コクピットの中でマスクを脱いで機体を垂直打ち上げ。そのまま推力で無理やり姿勢制御して悲鳴の元を探した。

悲鳴をあげているのは南国人に見えた。肌が浅黒くて頭が金色の共和国でしか見られない人種である。身体に模様を入れているのは文化なのだろうが半裸であるのは文化かどうか測り兼ねた。縛られて運ばれて火にくべられているのは文化としても許されまい。

それで、ランスカノンを懐かしく思いつつも皇帝陛下の槍でない以上は使えぬと、トリガーを引いた。地上掃射用のモーターカノンは20秒で定速に乗って木々を粉々にして広範囲を焼夷弾で焼き払った。

そのまま音速突撃して娘を拾う。衝撃波で吹っ飛んでないかと思ったが、存外無事そうだった。マスクを直用してないし、防護服も必要なさそうだったので、見たままの生き物ではないと思ったのだが、実際かなり身体をいじっているようだった。ガイノイドかもしれぬ。

高度を取ってコクピット解放、直接顔を合わせた。

助けた南国人は髪が少し焦げた程度で元気そう。もしかしたらトモエリバーの装甲より丈夫かもしれない。

セタ:「少し騒がしい手で失礼した。僕はセタ。冒険者。ここの二匹はタロにジロ、忠実な犬士だ」

士季:「士季です」

セタ:「男性でしたか」

士季:「……いえ、あの、控えめですが、女性です」

何が控えめなのかセタには分からなかったが、蒼梧藩国の名では士は氏族で季は末弟の意である。

セタ:「男性名に聞こえるのだが」

士季は顔を赤くした。



設問161 ダガーマンの受理を行った。って、覆面なのにアイドレス名に本名入ってる。出し直してもいいがあきらめてそのまま進めてもよい。判断は3分以内。

早速だがダガーマンは神聖巫連盟に走った。 間に合えばいいのだが……



設問160 美少年召喚儀式を行う

ちなみに設問160はどこで行うつもりなの? よく考えて3分以内にこたえてね。答えによってはすべてが残念なことになる。 ヒントはうぬ。

うぬ:「忍者藩国で、おねがいします」

あらー。

うぬ:「私はいま詩歌藩国にいます!!!!!!!!」

すまん。若干遅かった。


世界忍者国は、華やかな雰囲気にだいたい包まれていた。祭りの熱狂、興奮。ひそやかな期待。藩王も目を細めて踊れ踊れと小声で歌う。

そんな中で目だけを覆う仮面で動き回る、黒い服の青年がいた。

その爽やかさと危険な雰囲気は仮面だけでは到底隠せぬ。

PP:「こちらPP.配置よし」

MK:「こちらMK、準備はばっちり」

ロイ:「結構だ。それではクロスアクシャ、最大の戦果を取りに行こうか」

集められた人々は、皆がそろって応援グッズを身に着けていた。この短時間でよくぞここまでという大動員である。この人数の多さがさらに熱狂に火をつけていた。

シュワとJAMは法被姿で最前列のうぬにがんばれと声をかけてげらげら笑った。缶を小さくあけて地面に転がした。

しかし会場警備が動いてシュワとJAMはあえなく逮捕。連れていかれた。美少年召喚儀式の運営者はかなり本気でイベント設営をしていた。人知れず一つの危機は去ったのである。

詩歌から招かれた楽団が曲をはじめ、皆が歌を歌い始める。


”絶望と悲しみの海からそれは生まれ出る”

”地に希望を、天に夢を取り戻すために生まれ出る”

(しばらく歌のRTが続く)


皆がサイリウムを振り、夜空を見上げる中、ロイは仮面から見える口を皮肉そうにゆがめた。

空に、穴が開いた。雲が綺麗に切り取られ、真円状の七色の輪が放射線状に広がっていく。

光の翼に包まれて一人の少年が落ちてくる。

ロイは笑って聖銃を抜いた。撃った。

翼からいくつもの羽根が散っていくのをうぬは見た。ぬいぐるみに血が落ちる。



一方そのころ。

後ほねっこ男爵領。

神聖巫連盟の理力建築士:「ほんとにやっていいんですね?」

ユーラ:「かまいません! やって」

理力建築士がボタンを押すとほねっこ男爵領を覆う地下迷宮の屋根が連続爆破された。

地下から出現したのはコンサート会場である。

安全帽をかぶった知恵者が意地悪そうに笑った。

知恵者:「ふむ。こんなこともあろうかと……」

詩歌藩王:「さすが、というべきか、人が悪いというべきか……」

知恵者:「知恵とはそういうものではあるな。まだ人間に任せるには、この世は厳しいということだろう」

知恵者:「それに、正しくは、違うのだ」

知恵者はそういうと、それに、と、誰にも聞こえぬ言葉をつづけた。

聞こえぬとは物理的な話である。

Xバンドの電磁波を口から放射して知恵者はコマンドを打った。

長いこと神聖巫連盟の保育園にあったBALLSがコンサート会場に設置され、Xバンドのコマンドを受信、即座に対応して連続した救難ビーコンを連打し始めた。

横に鎮座する額にZと書かれた猫が、低くいい声で歌い始まる。

詩歌は歌う。

それは世界の総意により、世界の尊厳を守る最後の剣として、全ての災厄と共にパンドラの箱に封じられていた災厄の災厄。 自ら望んで生まれ出る人の形をした人でなきもの。

BALLSは歌うようにコマンドを連呼する。太陽系総軍の突撃信号。

それは、夜が暗ければ暗いほど、闇が深ければ深いほど、燦然と輝く一条の光。

王猫Zは歌った。

絶望と悲しみの空から満を待して現れる、ただの幻想。暗黒に沈む心の中に沸き上がる、悠久不滅の大義の炎。 失われそうになれば舞い戻り、忘れそうになれば蘇る、原初の感情 ただ一つのはじまりの力。

混乱が続く世界忍者国のコンサート会場の人々の心の中に歌が沸き上がった。これが魔術。大魔術である。

人々は一斉に我が胸を叩いた。

「それはここに! この中に!」

うぬは震える声で言った。

「我は未来の護り手なり 我が一撃は空の一撃 空を割るは我が拳なり」

世界忍者国のコンサート会場に映像が映った。ほねっこ男爵領に新たにワールドタイムゲートが開かれている。


しかし


BL(BLACK LADY):「分かっていたわ。分かっていたわ。お父様は」

聖銃はダガーで止められた。暗闇から一人のヤツが表れた。

???:「いいや、分かってないね!」

BL(BLACK LADY):「誰」

???:「昔君をいじめたことを後悔している女がいる。俺はそのオマケ」

BALLSを抱いてダガーマンが現れる。

ダガーマン:「あやまちはさせない。だが殺しもしない」

戦闘に入った。 リクエスト12.

しかしダガーマンの評価は11.残念であった・・・

高渡あゆみ:「つかってないダガーマンイラストあります!!!!」

評価は+3された。ダガーマンは聖銃使いをただの短剣で打ち破った。

ダガーマンはBLを気絶させるとちょっと笑って一足先に姿を消すことにした。後ろで青が王猫を見つけて目を輝かせて抱き着いたりおなかなでたり猫楽器したりやりたい放題している。

それが青。君たちが呼んだ人類最大評価88の男だ。

2017/07/23

二つ道があるのなら、より理想が高く、より険しい方を選べ。

<宰相府の庁舎に掲げてある標語>



士季という娘は、FEGで製造されたという。事実とすれば共和国からの侵略ということになる。いや、今さらか。そんなことはわかっていたものだ。皇帝陛下もさすがにこの状況を黙ってはいまい。

セタはそう考えて目の前でニコニコしている士季を見た。笑うに笑えぬ。

セタ:「それで、どうなんだ」

士季:「どうと、言われましても」

セタ:「あー。どうしたいんだろう」

士季:「FEGというか、私の製造者はここを密林にして自分の好きな庭にすると」

セタ:「それを侵略というんだ」

士季:「そうみたいですね」

士季:「私は機械です。私に人間らしさがないことを理由に攻撃しないでください 」

セタ:「……それはそうだな。確かに。すまない」

士季:「いえ。機械にあやまっても」

セタ:「……FEGは何を考えてこんなものを作ったんだ」

士季:「面白そうだから、だそうです」

セタは渋い顔をした。帝國でもそういう国がないとは言わないが、セタにとっては不愉快な話であった。

セタ:「まあ、事情は分かった。これからどうされる?」

士季:「このたび野良機械から鹵獲機械になりましたので、できれば使っていただきたく……」

セタ:「頭の痛くなる話だ」

士季:「好きに使っていただければ。ご奉仕します」

士季が服を脱ぎだしたのでセタは止めた。

ため息をついた後、少し笑った。もう女性はこりごりと思ったが、機械ならいいか。

セタ:「分かった。ただ、不愉快だろうが調査はさせてもらう」

士季:「はい。隅から隅までどうぞ!」

セタ:「帝國は非破壊検査が中心なんだ。ご期待にそえないかもしれない」

士季:「?」



さておき、処理をするか。ちなみに青は、猫の後は犬と遊んでました。存分に遊んで動物アレルギー出して今鼻が赤い。



そのころ共和国では必死の避難が行われていた。逃げる先はペルセウスアーム。しかしその道は艱難辛苦に満ちていた。

歩兵、事務、整備、警官、医療、工兵と協力を重ねてダガーマンまで動員し、集めたコンボボーナスは20以上。しかし肝心の宇宙輸送能力がなく……。

大統領令で集めた船の輸送能力は雀の涙にも至らず、結果として避難は徒歩と宇宙遊泳で行われることになった。結果はもはや言うまでもない。地獄のようなありさまが各地で出現し、共和国は死の国となった。

しかしその、わずかな生き残りすらも、無事ではなかった。黒曜子部隊が迫っていたのである。GENZの死体を掲げGENZを賛美する黒曜子たちは執拗に避難船を攻撃し始めた。


ちなみに、日本が沈むことになって国民が船で脱出しようとしても3%も助けられません。先に海上輸送力が破綻します。ニューワールドの国々も似たりよったりです。


残されたわずかな人々を助けるために動いた勇敢な部隊がある。共和国では滅びた無名騎士藩国の民と義心あふれる軍人が大型I=Dアビシニアンをなんとか軌道にあげて迎撃戦を展開、そこに帝國から支援艦隊が届いたのである。それらの艦の大部分はFVBが提供していた。

冒険艦の司令席に座った知恵者は面倒くさそうに艦隊の緒元を確認すると速度の遅いミアキスを置き去りにして、冒険艦蒼天号のみを突撃させた。

艦長切川高良がそんな無茶なと抗議したが、聞き入れられず、とにかく最大速度で共和国へ向かうことになった。

結果的に、それが一番人を助けることになった。知恵者は単艦での速度を生かした戦いに徹し、局所優勢と撤退を繰り返して連勝街道を重ねながら莫大な敵を集め始めた。

東原恵:「敵、全方位、数概算80兆。完全に囲まれています」

艦長切川高良:「もう……だめ、だ」

知恵者:「少しは落ち着き給え。艦長。エリザベス・リアティになれとは言わないが」

ポー教授:「敵は経済をなくしているように見えるね。よくあれでモチベーションを維持しているものだ」

エステル:「私が操舵します。よろしいですか」

知恵者:「かまわん。やれ」

エステルが艦を操りだすと、突然艦が垂直になったりきりもみを始めたりした。艦の重力発生装置が間に合わないレベルで高機動が始まっている。

アキ:「おばちゃんいないのが残念だな! ミズキ」

ミズキ:「タキガワとかドランジも、あとハリー」

しゅこー。

自動ドアが、開いた。

ドランジ:「お呼びだろうか」

ハリー:「待たせて済まない」

太陽系宇宙総軍のスペースブルーに身を包んだ二人が颯爽と姿を見せた。しかも礼装である。

無線が鳴った。

クルス:「こちら水雷室。準備はいいぞ」

ヤガミ:「機体は改装が終わった。急げ」

ハリーとドランジは青とそれぞれ抱き合うと、笑ってコクピットへ向かった。

青:「あの人たちはだれ?」

知恵者:「さてな。そなたにとっては、これからの物語だ」

知恵者は起動キーを青に寄越した。

知恵者:「使うがよかろう。安心せよ。使い慣れているはずだ」

青が首をかしげながら格納庫に行くと士翼号があった。NEPを装備している。

青:「慣れてるって……士魂号複座の方が慣れているんだけど」

サウド:「そう言うな。友よ。これ一つ揃えるのでも随分と金がかかったのだ」

青:「あなたは?」

サウド:「サウド。これまであなたの友であり、これからあなたの友として、この世の悪しきたくらみのことごとく、この世の悲しみのその全部と、戦うために生まれてきた者だ。私がそう決めた。軍では中尉どまりだったがね」

青:「いい、名乗りですね。そうか。そうだな。もしそんな風に生きられたら……いいだろうな。きっと……」

サウド:「慈悲深き方も喜ばれる」

青:「どうでしょうね。でも、僕が思い浮かべた女みたいには、生きてみたいので」

青:「乗ります!」

ヤガミ:「急げ」

ヤガミはそう言った後で、青から目を逸らした。

ヤガミ:「ついでに勝ってこい」

軌道上で防衛戦を繰り広げるアビシニアンたちは瞬く間にその数を半分以下に減らしていた。多勢に無勢。だがそれでも一分でも長く戦えを合言葉にパイロットたちは粘っていた。

アビシニアン7号機の機長 左良井 さやかはこの時無線から聞こえる音に耳を傾けている。

知恵者:「あー。聞こえるか。僭越ながら私が申し上げる。現時刻をもって本艦は夜明けを名乗る。どこにも属さぬ自由の船だ。正義を奉じる英雄の船だ。そしてただ一つ。それを根拠としてこれより支援を開始する。待たれよ。冬が来るのは春が来るからだ」

ヤガミ:「桜子でも連れてくればよかった」

ミズキ:「また浮気?」

ヤガミ:「意味不明だな」

左良井 さやかが何言ってるのと思う間に空を埋め尽くす黒曜子たちが消滅を始めた。BALLSたちが前夜から徹夜で後ほねっこ男爵量の天井を材料に量産に量産を重ねた士翼号とNEPが一斉に火を噴いたのである。

汎銀河大戦を思い起こさせる大破壊が開始された。

BALLSたちが操る士翼号は突撃信号を連打させながら次々アビシニアンの横を通り過ぎて行った。先頭の一機はまごうことなき有人機で、豪華絢爛としかいいようのない機動で全方位の敵と戦っている。

左良井 さやか:「結婚したいかも……」

右梨乃 はやせ:「やめときましょう。中身おっさんだったらどうするんですか」

左良井 さやか:「分からないでしょ!……美少年かもしれないじゃん!」

右梨乃 はやせ:「美少女だったら?」

左良井 さやか:「ぴ、ピド、る?」


敵評価40に対して青。88.比較する暇もなく成功。 イラストなどは返却扱いにするけど+5です。

時間稼ぎ作戦は撤退避難作戦前にやったがよかったかもしれない。ともあれ知恵者の独断で空間破壊が連発したものかなりの人間が死の運命を免れた。しかし……。

しかしNEPの多用は多数の世界で観測されることになる……。

それはそれとして戦闘している青は王犬じょり丸と王猫ゼータをコパイロットにしてご機嫌であった。動物アレルギーで鼻赤いけど、だけど超幸せ。

2017/07/24

国民を愛し、国民に裏切られる。

<ある藩国の王の日記から>



戦闘後。士翼号から出てきた青を見て、二人の乙女はぎゃー、とかうぉぉとか言った。

左良井 さやか:「あり、全然あり」

右梨乃 はやせ:「いや、ないでしょ。鼻水、鼻水だして嬉しそうに笑ってますよ!」

左良井 さやか:「猫好きに悪い人なし!」

右梨乃 はやせ:「またそんな根拠ないことを……」

しかしこのはやせ、のちに判明するが青様親衛隊の会員番号はさやかより若かった。女の敵は女である。



さておき、蒼梧藩国である。

そのころ平林藩王は、設定国民の有力者たちから笑顔で歓待を受けていた。独立回復パーティである。有力者たちは広く一般国民にも食料、酒を出し、国家行事として独立回復を喜んでいた。

有力者:「さすがは藩王様です。あんな解決法を思いつくとは……」

長老:「まったく、まったく。あの傭兵を保護するとか言い出した時は寿命が縮みましたが、さすが……」

有力者:「我が国最大の問題を共和国に押し付けてしまわれるとは、藩王様の助け合い精神は最高です。子供使いが居なくなったときはどれだけ痛快だったか」

はははと有力者たちは笑顔になると、今度は自慢の娘たちを紹介し始めた。



設問177 上流域の人々が中流、下流域の人々を差別しはじめた。簡単には解消できそうもないがどうする?

これに対して藩王は助け合い精神を呼びかけていた。国民たちはかつてさげすまれた恨みを忘れてはいなかったが、表面上は従った。

これにさかのぼること1年前、設問164 国の英雄となったアラタをどうしよう。政治的立場が強くなりすぎて危惧するものも多い。処刑すべきか。 に対して、断固たる口調でアラタを擁護した蒼梧藩国だが、その後うまくアラタを処分することに成功する。 国は一枚岩になった。

処分のやり方はこうである。船のない避難作戦にアラタを指揮官として送り込む。だけ。

皆の予想する通りアラタは名前も知らぬ子を自分の代わりに船に置き、そのまま消息を絶った。国の英雄の英雄らしい最後に国民は悲しみ、そして誇らしげに業績をたたえた。

共和国からも多大な感謝が寄せられ、蒼梧藩国は内政と外交、両方を成功させる。

その後、戦後処理が続いた。 設問163 捕虜をどうしよう。すべて斬首してもいいが、生かしても犯罪しそう。

超大量の捕虜を真面目に処理を始めているが、裁判官が足りずに解決は2000年かかるとされるが、国民はさすが助け合い精神だと藩王をたたえた。

ともあれ国民感情は落ち着き始め、一時収監されている臨時刑務所の話を聞くたびに、国民は勝利をかみしめた。



一方カマキリたちは土場(第2FEG)経由でFEGに返還された。土場では内戦が発生した。

カマキリたちは土場の地を汚染し国民を変質させた。血で血を洗う展開が各所で繰り広げられ、シュワは因果応報ですなと笑いながら解説して後ろから撃たれたという。

王権お世話係は世界忍者国が引き取った。世界忍者国の国庫が10回ほどからになるだけの金が蒼梧藩国へ援助金として与えられ、表面上はなにごともないかのように処理された。

蒼梧藩国は莫大な金を利用して解毒内科医師というアイドレスを作り上げた。大量の捕虜の武装解除として飲むスク水を排除させるのだが、飲むとほとんどが死んだ。汚染された環境に生身では耐えられなかったのである。事実上の大虐殺だが表面上は治療であった。

下流域の国民は恐怖に陥り、逃げるものが激増した。しかしそんな国民を受け入れる国などなかった。王犬お世話係はまだましな方だったのである。

下流域の深刻な汚染をどうにかするために新たに強化された忍者たちが送られた。莫大な損害をだしつつもどうにか原因の究明に成功する。

それは汚染種としてのカマキリ、そしておそらくもともと汚染源になっていたであろうエンジンの存在である。初期に世界忍者国経由で運ばれたエンジンがどうやら原因らしいのだが、それがどんなものかはついに分からなかった。国外に持ち出されたと推定された。

ともあれカマキリを追放した以上、汚染はすこしずつ回復するはずである。10年か20年か。いつかは……長い戦いははじまったばかりだ。

喜ばしいのは借金問題(設問165)がなくなったことだ。ついでに羅幻からいくばくかの船を賠償として受け取った。

国庫が潤った蒼梧藩国はかつて、治安を捨てて軍をすすめた事を美談にし、豊富な資金で愛国教育を行った。

テロで死んだ子供たちを愛国者とし、演劇やアニメが作られ、何度も放映する一方一大ページェントとして慰霊祭が行われた。

藩王平林はきらびやかな制服を着て両手を広げて居並ぶ愛国少年隊に呼びかけた。

「君たちこそが国の宝だ! 助け合い精神! ただそれのみ!」

そしてその足で皇帝陛下の元へ向かった。恭しく挨拶する平林藩王は皇帝陛下の眼前で泣き、これでよかったのでしょうかと小さな声で言った。

皇帝は表情も変えず、そう思うのなら一層働け。と言ったと言う。

そして、設問上は本来土場のシュワが藩王に面会を求めていたのだが、これは実現しなかった。背中から撃たれて死んでいたからである。その後彼の姿を見たといううわさは沢山あるが、実際見た人はいない。

英雄は死に、敵も死んだ。国は一つにまとまり、蒼梧藩国は恐るべき猛き国としてその後の歴史を歩み始める。



立国ゲーム 第2幕



あれから五年の月日が流れた。

復興は進み、高層ビルが建つ。昔のことなど覚えているものなのだれもいない。悲しい思い出が多すぎる。

2017/07/25

それは大気に揺らがぬ百億の光の話。それらすべてを敵とする猛き国の物語。



藩王平林はお忍びで視察に出ていた。

エアバイクが大量に街を走っていて誰も信号を守っていない。

猥雑な街が広がっている。

大気汚染はさほどではないが、もっと田舎に行きたいものもいるだろう。事実小旅行が流行の兆しを見せていた。

いたるところに藩王は偉大なりはぐろからすは最高なり、TODAほど友愛に満ちた者はいないと看板が立てられている。湯城では広告が禁止されていてそれ故に政治広告が目立った。

客観的に見てどうにか支持率をあげようとしているのは分かるのだが、方法があまり正しいようにも見えなかった。

失業率は高く、金はあるが仕事のない若者があちこちでたむろしろいるが、それらはすぐ警官によって追い払われている。 悪態をつく若者を見て支持率の正体を見た。

かつて籠った神殿の前に来る。扉は固く閉ざされ、人々は見向きもしない。悲しい思い出が多すぎる気もするし、政治と宗教の距離を置く政策の結果のような気がしてきた。

その他娯楽らしい娯楽はほとんどなく、人々の明るい顔はついぞ見ることができなかった。視察のやり方が悪かったのかもしれないが、これが現状とも思えなくもない。

どうあれ視察は終了した。背後にある大きな政治看板、かつての沈んだ旧首都を敵の白骨で埋めようというスローガンだけが輝かしく見えた。

2017/07/26

もしも願いが叶うなら、この地獄が終わらんことを。

<るしにゃん王国の樹に彫られた落書き>



設問191 執政TODAの悩みは深い。国の良心が欲しい。どうしよう。

忍者を通じて秘密裏にサウドと連絡を取り合っていたところ、悪い噂が立ち始めた。宇宙海賊と執政が裏でつながっているという噂である。支持率は急減し、国内に緊張が走りだした。



設問190 藩王は誰か呼んでどや顔したい。誰を呼ぶ? →李世蘭

李世蘭は藩王との対話を謝絶した。なんでも急病という。一部の噂では暗殺されるのを恐れたと言われている。



設問193 設定国民の有力者の一部が完全に特権階級化して悪さを始めている。どうしよう。

薬岡指揮のもと、忍者に調査を進めさせ、罪があった場合は裁判にかけるものとします。→完璧に無罪だった。薬岡は安心した。



設問194 はぐろからすは心の平安のために誰かACEを呼んでよい。→執事雇用

ある日窓の外を見ると池から腕が伸びていて一本の剣が握られていた。 ああ、また処刑してしまったかと外に出ると腕は剣を恭しく渡して姿を消した。

翌日になるとすでに彼はそこにいた。朝食が用意されている。

金髪碧眼の青年が恭しく頭を下げている。

「お見知りおきを、マスター。私はエクスカリバーと申します。どうぞ、おそばにおいてくださいませ」

はぐろ:えー。雇ったおぼえがないのですごく怪訝な顔をします…。執事だと聞くと「履歴書を出せ」とか言います……。

エクスカリバーがほほ笑むと、履歴書は貰っているし雇ったような気がしてきた。

エクスカリバーが作った朝食はなぜかうどんだった。

出汁は効いているが麺がくたくただ。

エクスカリバー:「毒は入っておりません」

羽黒:いやなんでこんな男を雇ったのだろうと自問しながらうどんをいただきます…お出汁おいしい…

羽黒:えーと戦争の経験から食べ物を無駄にはできないので眉間にしわをよせたままいただきます… 「この国でその冗談は笑えんぞ」とか言いながら…うう…

エクスカリバー:「違いなく。ですが暗殺、粛清に頼ってばかりでは王権は直ぐに倒れるでしょう」

羽黒:あ、批判的な言葉が返ってきたので少し安心します。 「藩王はいっそ誰かにひっぱたかれたいと思うほど思い悩んでおられる。それを知っている以上、私は陛下をお助けせねばならん。……私をマスターと呼ぶからには、仕事はできるのだろうな」とか偉そうなことを言って食後から早速手伝ってもらいます。


エクスカリバーの方が優秀だったな。すでに予定は入っている。


エクスカリバー:「お食事をしながら聞いてください。今日の予定は藩王の元に行くこと、すぐに国政を一度中断することです」

羽黒:「中断してどうする」

エクスカリバー:「それぐらいは自分で考えましょうよ。もう今日の分の仕事は終わりました」

エクスカリバー:「だがあなたがどうしても、絶対にとかいうなら考えます」

羽黒「ほー、出し惜しみか。なるほど未だ契約初日、主人の力量を試しているというわけだ。仕えるに値せぬ主であれば、引き返すのは速いに越したことはないだろうからな」

エクスカリバーはあなたの前髪を弄んでいる。

エクスカリバー:「面会のお時間です。いってらっしゃいませ」

きらびやかな笑顔だった……。

羽黒:くっ……髪に触っている手はぺいっとはたきます。 面会行こうとして振り返ります。真顔で。 「……私に王を助けさせる気がないなら、マスターなどと呼ぶな」

エクスカリバー:「私は忠実な執事として精勤するのみです。どうぞ、私を失望させないでいただきたい」

羽黒:仕方ないので執事を睨んで悪態つきながら面会に行きます……。

2017/07/27

撃って殺せる敵を出せ

<エースのだいたいの総意>


羽黒は執事を変えたりはしなかった。

翌日は執事を連れてデェトに行く始末であった。いや、表向きの理由は猛虎の殿堂神殿への参拝であった。

エクスカリバー:「護衛はすべて外しました。護衛としては役に立っても情報が駄々洩れでは話になりません。つまり……」

エクスカリバーは話を途中で切って花売りの少年から花を買ってきた。

エクスカリバー:「捨てても構いませんが、あの子の視界ではやめてください」


羽黒が歩く湯城の外は男ばかりで女の姿はない。

政治看板ばかりが目立ち、ごみは一つも落ちてない。

エアバイクは大量に走っているが、交通法規は守られていないように見える。


羽黒:表情を変えずに花を受け取ります。 「……浮いた気分に見えるか」と一言だけ返して、執事ではなく湯城の様子に注意を傾けます。

エクスカリバー:「浮いたようには見えませんが。この街には華がない。それにあの子たちにも仕事がある。なければ悲惨なことになりますね。好きで男装するのはいいんだが、あれでは興ざめだ」


道を政治結社が歩いている。平林藩王に栄光をと書かれたプラカードを掲げて道行く人に難癖付けては殴っているようだ。


羽黒:「……そうか。こんなものを着てくるほうがはずれだったな」 顰め面して自分の装いを見ますが、まあ着てきたものは仕方ないので街に視線を戻します。 「……この国にとって、王や我らは脅威なのだろうな。従わなければ死ぬと思われているのだろう」

エクスカリバー:「脅威。いえ、便利な道具か、棍棒ですよ。相手を殴るにちょうどいい。おっと、失言でした。失礼」

羽黒:ちょっと意外な顔をして執事を見ます。 「悪いと思っていないことで詫びなくて良い。……棍棒か。悪鬼羅刹と思われているよりは幾らか気が楽だが、好きに扱えると考えられているのは問題だな」とかぶつぶつ言いながら続く言葉を聞きます。

エクスカリバー:「簡単なパターンで対応できると思われているのです。たとえばそう、視察ルートがワンパターンだったり。男装だったら殺されることもないと思われていたり」

エクスカリバー:「羽黒の名を出せば、彼らは別の誰かから殺されるでしょう。さて、このままいけば神殿です。いかがいたしますか」

エクスカリバーはにこにこしている。今から遊びに行ってもいいですよという顔。

羽黒:「今朝告げた予定を忘れるような執事を雇った心算はなかったのだが」 真顔です。もちろん神殿に向かいます。

エクスカリバー:「あなたの行動ルートを知らない者はいない。官僚も、警察も。護衛も、有力者も。それが分からないからお嬢さんなんですよ。お嬢さん」

エクスカリバーはあなたの前髪を弄んでいる。

羽黒:眉間にしわを寄せて、手をはたきます。 「許可なく触れないように。……裏口にでもまわれと?」

エクスカリバー:「例えばそこの横道に、走る。とか」

羽黒:即座に言われるまま走ります


走った。あなたの帽子はエクスカリバーが取り上げてかぶった。

一本横道にそれると汚らしい街が広がっている。

鶏がおりの中で暴れて目玉の飛び出たじいさんが肉を切っている。


エクスカリバー:「この国の平均所得は年2万わんわん。ところが本当の平均、中央値は年8000わんわん行っていません。で、そういう人が暮らすのがここ。この先に失脚しているかつての有力者が住んでますが会いますか?」

羽黒:「涼しい顔をして説明をするな!」 こちらは連日の会議と書類仕事で運動不足です。ぜーぜー言っております。 「会おう。身の保証はお前がするのだろうな」

エクスカリバー:「しませんよ。まあ、どうしても守ってほしいとかいうのなら守ってさしあげますが」

羽黒:デジャヴが…… 「わかった。私が生きて戻れぬ身になったら代わりに陛下にご報告申し上げるように。行くぞ」 会いに行きます。話をうかがいたいと思います。

歩いていると数名、忍者ぽいのが姿を見せた。

あなたはエクスカリバーから背を押される。

エクスカリバー:「まっすぐです。いってらっしゃい」

羽黒:背を押す勢いに従って真っすぐ進みます。ゆっくりならば落ち着いた足取りで。強く押し出されたなら走ります。

走った。後ろで剣を抜く音がしたが、もう振り返らなかった。

どれだけ走ったか。目の前にあばら家があって、玄関先に座り込んでいる老人がいる。あなたを見て目を見開きびっくりしているぞ。

昔一緒に神殿にこもっていた町内会長だ。

羽黒:老人の目の前に膝をつきます。頭を垂れます。 「遅くなったとも言えないほど遅くなって、申し訳ない。私を覚えていらっしゃいますか。今あなたたちがどうしておられるのか、どうかお話をきかせていただきたい」 こちらも動揺しているし息もきれていますが、話を聞きたいと思います。

老人:「はっ、はっ。私を殺しに来られたか。お暇なことで。私の方がごらんのとおり。藩王にきにいられようとはぐはぐ言ってこのありさま。娘は殺され息子は埋め立て地になりました」

羽黒:もうそのまま地面に額をすりつけます…… 。「詫びる言葉もない……いえ、あなたを殺そうと思って参ったわけではありません。ただ、王のそばにいては知り得ないこの国を知ろうと思って」 とは言いますが、まさか協力しろとも言えないのでそのまま伏しています。

老人:「まあいいでしょう。あなたを罵倒したところで、子供は戻らぬ。かつてああまでこの国のために働いた蛇神さまを遠ざけるあなた方のことです。血も涙もないのでしょう」

羽黒:全力で詫びたいところですが自分ならば詫びられるほどに腹が立つばかりだと考えて口をつぐみます。が。 「……いや、国としては確かにそのようになっておりますが。蛇神さまを遠ざけた心算は、私たちにはありません。今も開発で潰されそうになっているが、なんとか神殿を護りたいと思っております」

老人:「ははは。また何か病でも発生しましたか。いや、いや。さすがの僧たちももはやあなたがたのことを信用しますまい。すべては都合の良い使い捨ての道具。ここは猛き国です。あなたがたがそう作った。おかえりください。そして全部を殺しつくされよ」

羽黒:「病ならば、人の心に」ゆっくり立ちあがります。口を開きかけて閉じます。「仰るとおり、国を今のようにしたのは我らだ、言い訳などできません。だが、このままにしておく心算だけはない。……つまらぬ顔をお見せして申し訳ありませんでした」 引き返そうと思いますが、思い直して迎えを待ちます。

エクスカリバーがそっと戻ってきた。

エクスカリバー:「では帰りましょうか」

エクスカリバーは金貨の袋を老人に投げて寄越した。

エクスカリバー:「主の教育料だ。とっとけ」

老人:「何を教育する。我々は何度も嘆願した」

エクスカリバー:「それでも僕はあきらめてない。とりあえずは」

羽黒:じろりと執事を睨みますがとりあえず何も言わず、老人の前を去ろうと思います。神殿はコースから外れたという理解でよろしいでしょうか。

はい。あなたは家に戻ります。視察は注意です。殺人事件が起きたようなので。

エクスカリバーはあなたにハンカチを売りつけようとしています。

エクスカリバー:「どうですこれ、30わんわんですが」

羽黒:ではつぶれかけている花を気にしながら戻り、帰宅したら花瓶に挿しておこうと思います。 ハンカチには怪訝な顔をしつつ額についた土かなにかを手で払います。 「……普通に断るがどこから持ってきた」

エクスカリバー:「どこからでもいいと思いますが、泣くならハンカチがいるでしょう」

羽黒:すごくいやそうな顔をしました…。 「覚えておけ。お前を雇ったのは、途上では泣かぬ人間だ」

エクスカリバー:「では一生泣けなさそうですね」

エクスカリバーはハンカチを燃やしている。

燃え尽きるとエクスカリバーは今日の給料分は終わったと言ってテニスへ行った。



一方そのころ。鈴藤はカレンのおなかにつかまって、さらにダガーマンに腹を掴まれて過去へ飛んでいた。テロで大騒ぎの日のようだ。

ダガーマン:「過去というものは基本的に変えられない。だが変えた者がいるということは、聖銃とか、そういうものが使われたんだろう」

鈴藤:「おそらく聖銃だろうとは聞いています。対象は蒼梧藩国の蓮花という少女です。妹の結婚式に出てテロにあい、その後、治療をうけているはずですが、そこから確認できていません」

鈴藤:「それから。今日の事件がうまく片付いたらプロポーズをするので憶えておいてください」

カレン:「は?何言ってんのこいつ」

鈴藤は頭をハリセンでたたかれた。 今の関係は2・2くらいだ。

ダガーマン:「移送先の病院は……」

皆で調べたら空軍病院らしい。そこに向かってもいいし、襲われた直後までタイムジャンプしてもいい。

鈴藤:事前に到着できるようであれば普通に移動します。

事前には到着できなさそうだ。過去に戻った。

蓮花を収容した救急車の上に乗った。

ダガーマンが屋根にダガーを突き立てている。

どうするというそばから銃で撃たれた。カレンがあなたを蹴って回避させた。

ダガーマンがウインクして敵に向かって走っていった。どうする?

鈴藤:カレンとともに蓮花の身柄の確保を優先します。聖銃使いがきたらダガーマンコールします。

カレンはあなたが妙にカレンのやることを先読みしているのでびっくりしている。まあ、蓮花を確保はできた。

カレン:「あんたなんなの?」

さて、どうしよう。ダガーマンを助けに行くか。このまま蓮花確保に全力をあげるか。

鈴藤:カレンの意見を聞きます「どっちがいいと思います? ダガーマン助けにいくか、このまま確保に全力あげるか」

カレン:「この娘、重傷だから……」

カレンは医者を探している。

鈴藤:蓮花確保を優先します。病院へ移動、蓮花がまずい場合はタイムジャンプでおくります。

天才の所業だった。カレンよりタイムジャンプ使いこなしてるな。タイムジャンプを駆使して空いている病院に入れた。もう大丈夫だ。

鈴藤:蓮花への襲撃を警戒しつつ、ダガーマンコールでダガーマンが戻ってくるまで待ちます。合流できて蓮花の安全が確保されたとカレンとダガーマンが判断したら帰還します。

警戒は成功した。病室のドアをノックして入ってきたのはヴェネチアン・マスクをした金髪の男だ。手には聖銃を持っている。

???:「やあ。見事なムーブだ」

鈴藤:「ああ、MKには感謝してるよ。こんど会ったら情報提供ありがとうと伝えてくれ」とか言っておきます。

あなたが喋って内にダガーマンが戻ってきた。ダガーマンが不意打ちして間抜けにも敵は聖銃を持つ。腕を切断された。首を切られる前に撤退したのは英断と言うべきか。ダガーマンはダガーで聖銃を釘付けにした。

ダガーマン:「正直すまんかった。鈴藤優秀だな」

カレンは鈴藤を化け物を見るような目で見ている。

鈴藤:えぇ・・・化け物はひどくないですか化け物は・・・。

いや。ターン18とはお前自身のデータが違うからな。微妙な雰囲気で現代に戻って別れた。カレンとはそれからやり取りがない。

2017/07/28

久保雄一郎は書類を読んで偽装や間違いを洗い出して官僚達を追い詰めている。

久保雄一郎:「なめてますか! なめているんですか! 助け合いするぞコラ!」

人々は震え上がった。

久保雄一郎はチェック部隊を二つ作ると全裸で二つの隔離部屋に入れて作業をさせ、両方を突きつけ合わせ始めた。官僚どころか国民まで震え上がり始めた。

ところが久保雄一郎は、自首したものには寛大に接した。

笑顔で僅かな率の罰金を科すだけに留めた。この表裏ありすぎる対応に国民は震えだし、相争って自首ブームが始まった。

一方で密告者は誰であろうと政疔城前に吊された。例外はなかった。

久保雄一郎は何度も暗殺されかかったが、そのたびに実行犯を捕まえては手下にするか政疔城に吊すかした。手下になったら、助け合いを手伝わせた。一方で藩王に直訴する者は全て許した。だからといって手綱は緩めなかったが。

久保雄一郎:「話し合いとか嫌いなんで。アイドレス得意じゃないんだよね」

確かに本当だった。国民はこの暴君のもとで生き残るために、必死に順応しようとした。全裸チェック部隊で他と連絡している様子がしれるとそれも吊した。偉そうにするチェック部隊も助け合いされた。

恐ろしい一年が過ぎると、久保雄一郎は目立たなくなった。やりつくしたのか、学習が間に合ったか。彼に殺される者はめっきり少なくなり、密告者は消え、自首は増えた。そもそも助け合いという言葉を使う者もいなくなった。どんな有力者もその言葉を使うたびに顔を歪めて震えた。

その上で久保雄一郎は藩王と面会することを受理した。藩王のドヤ顔はもはや無理であろう。



久保雄一郎が単なるリアル雄一郎である件について

よぶんじゃなかった

<芝村家のメモ>



蓮花が神殿の階段に座ってると、蛇のおっちゃんがニョロニョロやってきた。

蛇:「なんや。まだ悩みでもあるんか」

蓮花:「ううん? いえ、えっとね。この間怪我したんだけど」

蛇:「まだ痛むんか」

蓮花:「あ、それは大丈夫なの。妹夫婦も悪くなかったみたい。短剣持ってる人が助けてくれたって」

蛇:「ははん。さてはホの字やな」

蓮花:「いやー。そ、そういうわけでも、ない、んだけど」

蓮花は恥ずかしそうに下を見た。指を一人で絡めている

蛇:「誰かを愛することはええことや」

蓮花:「愛されるよりずっといい、でも悪いことの理由にはならないでしょ」

蛇:「せやな。尻尾鳴らしたろか」

カラカラ蛇が尻尾を鳴らしていると蓮花は恥ずかしそうにした後口を開いた。

蓮花:「助けてくれたお医者さんで、その、華佗って人なんだけど」

蛇:「ブー!」

蓮花:「蛇噴き出すんだ!」

蛇:「まあ、神さんほどにもなるとな。いや、しかしそれはダメやろ」

蓮花:「なんで? 私が小学校も行ってないから?」

蛇:「それは関係ないけど、華佗いえば、ああ、そう。正直とんでもないくわせもん言う話や。靴下集めとるとかなんとか」

蓮花:「絶対嘘」

蛇:「いや、神様意外に嘘つかへんで」

蓮花:「信用しない。いいもん。蛇には難しい話よね。こういうの。もういい」

蓮花が怒って去ると、蛇は盛大に尻尾を鳴らした。今度は不満の意だった。

ポー教授:「くくく、焼きが回ったね」

蛇:「邪悪な神の眷属が何神殿でくつろいでるねん。尻の穴に突っ込んで歯ガタガタ言わせるぞ!」

ポー教授:「なかなか斬新なプレイだが、そういうのは見飽きた」

うまくやりたまえ。ポー教授はそう言ってたくさんの蝙蝠になって去っていった。

蛇は尻尾を鳴らした。



一方そのころ、久保雄一郎が藩王に面会した。直前に藩王の護衛二人が逮捕されて政庁城の門の下に吊るされた。首にかけられた縄の形から蝶結びとも、久保式とも呼ばれる粛清だった。

雄一郎は藩王の足元に分厚い帳面を置いた。

平林:久保さんに恭しく一礼します。 「この度は本当に、なんと言っていいか……久保さん、ありがとうございます。こちら、拝見しても構いませんでしょうか?」 メガネを直しながら、帳面を手にしようと屈みます。

雄一郎:「そこにはいいことをしている人間が10万人乗っている。辞書的に正しい助け合いを教えようとして泣かされた女教師、脱税を告発しようとして殺された税務官の家族、ごみ拾いしながら花売る少女……」

雄一郎:「明日から褒めてください。一々褒めてください。編集が作家に対するように接してください。これが今日からの平林さんの飯の種です。誠意こめて褒めろ。これまでの分も」

平林:涙が溢れてきましたがぐっと堪えます。しかし堪えきれません。 「はい……」 そう答えて頷きます。

雄一郎:「じゃ、そういうことで。解任したと発表するのは24時間後で。その時には亡命してますんで」

平林:「いつか、必ずご恩に報います。この国の形で……必ず。ご指導ありがとうございました!」 そのまま、久保さんが去るまで頭を下げ続けます。頭の中では、久保さんの残してくれた帳面を使って、良き民を褒める方法を考え始めます。

雄一郎:「頭下げるのはプレイヤーだけじゃなくて、国民にもですよ。あと数時間はあるんで自分のやったこと見て回ります。じゃ」

久保雄一郎は去った。そして二度と戻らなかった。

平林:「……はい。必ずまたどこかで。海法さんにもよろしくお伝えください。では、これにて」 執務室に戻り、摂政以下を呼びます。帳面を調べ、街に出て民に頭を下げる準備と、これからの国づくりについて話し合います。

国民をもっと褒めたり、様子を見たり、叱ったりしなければならない。

あんな劇薬を使う前に……。

さておき久保雄一郎は共和国へ出国した。そのままFEGへ。亡命、逗留の華麗なるコンボを決めた。蒼梧藩国は久保雄一郎を解任したがなんと一人も連鎖して処刑されることはなかった。あの護衛二人が最後の処刑者であった。

久保雄一郎は猫ぉと叫びながら猫たちに抱き着き、面倒くさそうなゼータの額を存分に撫でたとされる。


久保雄一郎の置き土産もあって、不当な逮捕や処刑者について、迅速な名誉回復がなされ、保証が開始された。 支持率が回復しだした。月松堂がずっと久保を殺すタイミングを計って臥薪嘗胆していたのだと噂が立った。

名誉回復の中に神殿関係がたくさんあり、雄一郎の帳面にも蛇神に深く感謝しろとあったのでその通りしたら神殿を取り壊す話は自然消滅した。政権に少々入り込んできたが問題になるようなことはなかった。政教分離にこだわり過ぎたかもしれない。神がいるここでは。



宇宙海賊は一部の乗員を下ろして冒険の旅に出かけたらしい。今は年端も行かぬ少女が艦長だそうな。


設問189 安全な繊維産業育成に成功したが、どう宣伝しよう。

結果: http://kusamura.sakura.ne.jp/sougo/img/garuta.jpg … な格好でがるたが動き回り、三回逮捕されたがなんとかいやらしい服が普及しはじめた。売れはしている。他国からおっさんの群れがばんばん来ている。

観光業に力を入れ始めた。おっさん命の洗濯場として人気になった。



国軍の新装備としてバナナチップスが配備された。なかなかうまくて評判だ。土産にもいいらしい。国軍の実力は上がらなかったが。


設問188 再軍備どうしよう。もう、周り全部敵だしなあ。がんばらないと。

結果: 粛清の傷をいやすために蒼梧藩国は数年は海外出兵できるような雰囲気ではなくなった。そして数年たつ頃には、対外派兵を唱える者はいなくなっていた。

帳簿がしっかりして会計学が発達して透明性が高まると軍事費が高いとか、派兵のメリットがないなどの話が日常的にされるようになった。簿記が国を正し、人を救うこともあるらしい。



土場藩国へは何か送る前に情報収集を行った。 シュワ派とJAM派と缶派で凄惨な殺し合いが行われている。



元無名騎士藩国から撤退した。共和国同士の戦いが始まったがどうしようもない。

勢力は人狼傭兵に、世界忍者国に、FEGにビギナーズ。

2017/07/29

1月前、僕たちは何も知らない新人だったんだ。

<これ以降のページは黒く塗りつぶされている 蒼梧藩国の日誌から>



蒼梧藩国は少しづつではあるがよくなっているように思えた。ほんの3年前、人々が恐怖にあえいでいたころを思うと嘘のようだ。

しかし。人々は時々後ろを振り向くのだ。内戦が始まり圧政が始まるのではないかと、恐怖にかられるのである。

それでもよくなったと思う。思わなければやっていけない。



蒼梧藩国はビギナーズ藩国の亡命技術者を抱えてエアバイクの開発、国産化に成功した。

蒼梧藩国は性産業などをコントロールし、治安回復に乗り出した。景観などの評価にもよるがうまくいくだろう。

バナナ農園を造園し、どんどん国内で広めていった。

融和政策に乗り出した。藩王暗殺の危険がありそうだったが、圧政を嫌がる人々によって阻止された。久保雄一郎の時代には戻りたくないと誰もが思っていた。

独自職業として観光ガイドを作った。よく働いている。

下流域で港湾整備をしつつ、工業化を進め始めた。

長期的計画を作って経済発展を目指した。

野球とボードゲームが子供たちの間で流行り始めた。

藩王はお忍びで蓮花と話をしているが彼女は華佗にお熱らしい。あまり相手してくれないでちょっと寂しい。しかし、平和そうでいいのだが、何かもっと大事なことが……ま、いっか。

蒼梧藩国ではさらに時間がたち、港湾整備が完成した。

さらに時間がたち、バナナの品種改良が始まった。



羽黒:セタさんは探せないとお返事いただきましたが、士季さん、または南国人を連れた帝国民(北国人)の目撃情報などから足取りを調べたいのですが可能でしょうか? 藩王から命令を受けたとして執事に調べてもらいたいですが、藩国及び執事自身に危険が及ぶ、とても時間がかかるなどありましたら取り下げます。

執事は羽黒に承知しましたと告げると旧無名騎士藩国へ渡った。


羽黒:すみませんそちらは私もついていけますか?

見送ったけども。

羽黒:承知しました、執事が単独で行くというのであれば任せます。

まあ、今から追いかければ間に合うとは思うが。

羽黒:うえ。 絶対来るなとか言われていないならば追いかけます!

エクスカリバー:「送り出しておいてどんな心変わりですか」(抱き留めつつ)

羽黒:「藩王命令だ」無表情で押し返します

エクスカリバー:「そんなものは犬に食わせればいいんです。何も主が危険になることはない」

羽黒:「犬が腹を下すだろう。……王城や首都でぬくぬくしていては、私は何も知らぬままだ。行く」むしろ先に立つ勢いで行こうかと。

エクスカリバー:「だからと言って実際見に行かなくてもいいんですが。まあいい」

エクスカリバーはあなたの前髪を弄んでいる。

エクスカリバー:「危ないときは逃げる。これが鉄則です。私も逃げます。いいですね」

羽黒:「……なぜわざわざ触る。いや。莫迦だと思っているのだろう」 ぺいっと手をはたきます 。「もとより、生きて帰らねば使命も果たせまい。蒼梧の民は、逃げて生きのこった民だ」そこは頷きます。

エクスカリバーはサングラスをつけた。

エクスカリバー:「結構。では”僕”の指示に従ってもらう」

羽黒:胡乱な顔をしますが何も言うまい……共に向かいます。



FEG軍が世界忍者国軍と組んでFEV部隊を攻撃し始めた。 先頭に立つPPが楽しそうに手を振っているのが見える。 気付けば忍者部隊に切り込まれて乱戦になった。敵は医者を集中的に攻撃し始めている。

どうやら質問やりまくって介入していることに気付かれ、裏をかかれたようだ。このころ共和国と帝國の各地で大規模な反乱が同時に起きている。


雅成:即座に部隊を撤退させます。切り込んできた白兵部隊を盾にして敵の射線をきりながら、後方部隊を優先的に逃がします。

しかし医者こそが狙われているんだよね。医者を切り捨てれば撤退できそうだがどうする。

雅成:スタングレネードで医師ごと気絶させて回収、はできるでしょうか。平野戦で忍者が対策装備をもってることはあまりないかなとおもうのですが。

試せばいい。

雅成:やります。医師だけ気絶する場合、彼らは倒れると思うので腰より高い位置を狙って掃射します。


忍者が爆発した。

デスボランティアだったようだ。次々爆発しては医者が死んだ。

死んだと思ったら、風向きが変わった。


雅成:即座に待避します。風下は避けます。

逃げた。敵はおってこない。PPが笑っている。

雅成:周辺からの追撃を警戒しつつ、ID 部隊の装甲を盾にしながら後退して敵の動きをこちらに引き付けます。

敵は追ってこない。ただ包囲されそうだ。FEGのカマキリ部隊が口から何か出しながら迫ってきている。距離は600m。



はぐろは戦場を見た。変な緑色の雲が出たと思ったら、あちこちで兵士が苦しみ、倒れ、まるで食われたようにばたばた倒れている。

エクスカリバーが難しい顔をしてマスクをはぐろに取り付けた。

エクスカリバー:「逃げてください。いいですね」

羽黒:では逃げる前に。 「私は貴様がいないと蒼梧に戻ることもできんと覚えておけ」 逃げます。

エクスカリバー:「なにをおっしゃいます。大丈夫。自分の足で帰れますよ。結局あまりお役に立てなかったことだけが残念です。」

エクスカリバーは笑ってあなたの前髪をいじると去った。


ダガーマンは身を隠して状況を見ている。緑色の雲はバイオ兵器かなにかだろう。マンイーターかもしれない。しかし、どこだ。敵はどこにいる。

苦しみ倒れる兵士たちの姿しかないぞ。もっと待つか。それとも飛び出すか?

ダガーマン:飛び出します。マンイーターならダガーマン抗体あった気が。苦しむ行動にて敵を逆に罠にかけたいです。毒効きそうなら「まぁまておちつけ」します。

ダガーマンが飛び出すと、前から歩いてくるエクスカリバーを見つけた。笑ってスーツからヴェネチアンマスクを取り出してつける。

エクスカリバー:「待ちわびたぞ。再戦の日を待ちわびていた!」

エクスカリバー、いやRSはブラスターを抜いて射撃してきた。評価18 対するダガーマンは評価11.残念であった・・・。

RS:「お前に取られた腕の痛み! 一日たりとて忘れたことはない!」

マクイックはガスマスクにすべてを託してダガーマンの援護を開始した。

RSを横から射撃。しかし球形のフィールドにはじかれる。射撃無効のようだ。

マクイックのイラストで援護評価+2 そもそもの行動で援護+1シフト 今ダガーマンの評価は11+3 =14

その時、はぐろが間に入った。

しかし管理番長がさらにさらに割って入った。お前ら天丼か。小宇宙のメンチアタックはシフト+4.14+4=18 是空はRSを殺せる。

ダガーマンはRSを無力化した。眼を断った。

和錆がケントで運ばれてきた。対毒治療に入った。



突如空に真円の穴が穿たれた。うぬはこの光景を知っている。

世界忍者国の兵団とFEGの部隊が次々消失した。

入れ替わりに一発の爆弾が落ちてくる。

この爆弾は藩国一つを崩壊させるに十分だ。阻止できるはずの小宇宙は消費済み。ダガーマン撤退だっけ。

小宇宙が華麗に飛んで爆弾と一緒に消失した。綺麗な光だけが降ってくる。戦場にいる未行動プレイヤーはこの光に触れるとビジョンが見える。

和錆が光の一つに触れると高速道路が見えた。名古屋からそんなに遠くない。そこにカマキリが続々出現している。

触れるとカマキリと殴り合ってる石清水の姿が見えた。

触れると緑色の雲が見えた。

光に触れると白い戦闘騎が死んでいるのが見えた。

光に触れると英吏が誰かと話しているのが見えた。

光に触れるとI=Dが見えた。大きな人形だ。



見事に世界忍者国部隊は撤退成功異世界を侵略しはじめた。




2017/07/30

残念会会場、こちら

<立看板>



満天星ではだれが敵かも明確でもないまま虐殺が横行していた。蒼梧藩国の歩兵一個連隊が上陸して展開しても、それでよくなるとはだれも思ってなかった。

妻が夫を、子供が親を、隣人が隣家を壊し、殺すような光景が広がっていた。

多くの人々が凄惨な光景に震え上がり行動不能になるなか、蒼梧藩国は内戦と虐殺に慣れきっていて、今日の昼休みに食事に出かけるような気軽さで処理を開始した。味方になりそうなら助け、そうでなければ効率的に殺害する。蒼梧藩国の国民性がここでは有利に働いた。

火炎放射器で包囲された区画を何か所か焼くと、虐殺していた者たちは相争って自分たちは味方だと主張し、そして鎮圧軍が外国人であることに驚愕し、直後に焼かれた。言ってることがわからんな。死刑。というノリで処理が進められた。

当然満天星国からは鬼のような要請があったが蒼梧藩国部隊は特に気にしなかった。生ぬるいやり方で内戦終わるとか思ってるのかと兵は鼻で笑った。

半年もすると虐殺は止み、暴力が平和を構築した。蒼梧藩式の大量処分火葬場が輸出されたおかげで疫病もなかった。

1年せずに蒼梧藩国は任務を完遂し、帰ることになった。虐殺は虐殺で止められた。離任式には誰も来なかったが蒼梧藩国部隊は特に気にせず。背負い袋一杯の戦利品とともに凱旋した。蒼梧藩国は真に猛き国になったのだ。

今後とも国際支援を進めていきたいものですな。

蒼梧藩の兵は笑いながら報告した。



一方蒼梧藩国は港湾整備を推し進め、バナナの品種改良も進めた。港湾からバナナが輸出されはじめ、蒼梧藩国の主力貿易品になった。もっとも満天星では、まったくこの商品は売れなかった。


国が安定したのを実感すると、藩王はアラタを探した。お礼。という名目だったがその意味するところは明白であった。

しかし、残念ながらアラタを見つけることはできなかった。その部下も散り散りになって見つけることはできなかった。

今頃元気でやっていると、蒼梧藩国の歴史書はうそぶく。


藩王は気持ちを入れ替えて自分の側近をほめたたえた。表彰し、表彰者以外もほめたたえた。

平林:久保さんのノートにある人々をひとりひとり褒めます。

支持率は緩やかに回復し始めた。



一方土場は新しい国づくりに努力し、内戦は放置された。各陣営は勝つために他国に拠点を作り始め、戦争が飛び火しはじめる。

土場の内戦はKBNが部隊を編成して宣戦布告して襲い掛かった。基本評価16にシフト評価は+6 3陣営は20だから問題なく勝てる。 飛び火を許さず土場の内戦は土場の民で決着をつけられた。



和錆:優先順位順で、 1:華佗さん(はぐろさん経由で連絡がつけば相談だけでも) 2:ウイングバイパー様(同上) 3:玄霧藩の魔法医プレイヤーに相談の上、治療せずに診断だけしてもらう を考えております。 また同時に、エクスカリバーさんに心当たりがないか相談させていただきたいです。

エクスカリバーはおそらくFEGの新兵器だろうと言った。カマキリを効率的に増やすために吸収装置を作ったとか言っていたと伝える。

そして意識をなくした。尋問するにはちょっと治療する必要がある。

和錆:「死なれてはきちんと法の裁きを受けてもらうこともできないし、なによりまだ彼の事情がわからない。全員の生存のためにも彼を治療したい」と申し出て、エクスカリバーさんを治療します。申し訳ないですが、治療後に問題にならないようにきちんと拘束します。

治療した。

和錆:拘束していることをお詫びしながら、 1この症状は伝染するのか 2装置の場所に心当たりはあるか 3装置を回収できれば症状改善の見込みがあるのか の3点を、必要があればお願いして聞きます。聴取にあたってはマクイック少佐に警戒とアドバイスをお願いします

エクスカリバー:「症状は地域性でこの地域から離れれば悪化は止まる。装置は……おそらくセタ氏が持っていると思うが自信はない。場所については何度も言っている通りだ。知らない」

和錆:エクスカリバーさんにお礼を言って、患者に関しては予定通り宰相府へ一旦移送するべきかを含め、セタさんと装置を捜索したほうがいいかに関しては門外漢ですので、マクイック少佐に意見をお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか。

マクイックは歩兵で探せるのかなあと自信なさげだ。やれるだけはやるけど、という感じ。

akiharuの入れ知恵でアメショーの無線機から士季を呼び出した。地下から応答があり、救援のコールが入っている。

工兵部隊が地下に穴を掘った。無名騎士藩国の地下に迷宮が広がっているが工兵は壁を吹き飛ばして簡単に攻略した。奥に士季と、衰弱したセタ、人型の舞踏体がいる。

舞踏体A:「異世界人。この宇宙は」

舞踏体B:「我々のもの、FEGのもの」

舞踏体A:「死ね」

舞踏体B:「滅せよ。すべてとともに」

マクイックは歩兵部隊を使って舞踏体を不殺で倒した。ぎりぎりだった。舞踏体は熱心なFEG国民のようだ。

四季:「現在再鹵獲中ですがさらに鹵獲? 復帰? なんといえばいいのでしょうか。感謝します。この人を助けてほしいのですが」

四季は干からびたセタを和錆に見せた。

和錆:舞踏体さんにかんしてはしっかり無力化したあと法に任せます。あとで追跡できるようにはしておきます。とにかくセタさんの救助をします、士季さんに「セタさんが弱っている、我々も具合が悪いんです。もし心当たりがあるなら、対処に手を貸していただけませんか」とお願いします

士季は自分の腕で自分を貫いた。

士季:「怪しいブラックボックスを破壊しました。どうでしょうか」

士季は壊れた。動作停止している。製造的には自己破壊できないはず、なのだが。

ともあれ迷宮を爆破し、撤退した。



そして、今である。

無名にて和錆ははぐろをゴホゴホいいながら診察したが異常はなかった。

尋問されて手がボロボロになったエクスカリバー:「セタ氏についてはここにいます。一人女性を連れていたのは間違いありません」拷問吏はどうしますという顔で羽黒を見ている。焼けたコテを持ってい

羽黒:「そんなものを使っている暇があったら、セタ氏捜索の手配をしろ。蒼梧は内戦の国でな。人肉の焼ける臭いをきらう」 拷問吏は使い走りにしようと思いますが

拷問吏はあんたが尋問したいといって本国から連れてきたんじゃないかという顔をしますが、すぐ助け合いされてはかなわんと使い走りします。

羽黒:おや…。すみません、自分たちがどこにいるか場所を確認させていただけますか。

元無名騎士藩国の助け合い施設だね。蒼梧藩国が撤退前まで使ってたやつだ。

羽黒:ありがとうございます。時間としては、既にゲートは閉じ多くのB世界軍が異世界に放たれてからだいぶ経過してしまっているように思えますが、認識に間違いはないでしょうか。

1日は立ってないから1年かそこらというところだ。

羽黒:ありがとうございます。一年も尋問されていたとは。 「ようやくあの日の仕事をしたな。貴様はもっと有能だと思っていた」 手がぼろぼろ、ダガーマンにやられた目の傷のほかの様子を知りたいと思います。癖毛は大変なことになっていると思いますが…。

眼は回復させてない。手は尋問によるものだ。身体の各所を削って、よくぞ生きているものだと感心する。くせ毛? いや、彼はストレートだ。

羽黒:おや。 では拷問吏がセタ氏捜索の指示を伝えに行き、ワサビさんが治療終わって引いたあと、二人で聞いてみたいと思います。 「ところで。……貴様は何者だ」

エクスカリバー:「エクスカリバーですよ。あなたの執事だった」

羽黒:「仕事を放り出して十年来の敵とデートに行くような男を執事に雇った覚えはないのだが」

エクスカリバー:「ふっ。ごもっとも。個人的恨みがあったもので。まさかあんなところで再会するとは思っていませんでしたが」

羽黒:「空に穴を穿ったのも、貴様の仕業か」 顔は見えないかと思いますが、声も含め、羽黒の表情は感じられません。

エクスカリバー:「なんでも僕がやれると思うのなら間違いですよ。事実は。この通りです」

羽黒:「なんでもできるとは思っていない。できなかったことのほうが多かろう。……どうやら雇われる相手を誤ったな執事失格。もう少し操り安い相手を選ぶべきだった」執事、と呼んでいたのを執事失格にあらためます。

エクスカリバーは皮肉そうに顔をゆがめた。

エクスカリバー:「操ったことなどありませんよ。操る方が執事失格だ」

羽黒:「……御しやすいと侮ったから私をここまで連れて来たのでは?」

エクスカリバー:「御しやすい方に仕えて何が面白いのです。ですがまあ、逃げると言っておいて逃げないのには閉口しましたが。おかげで眼をなくした」

羽黒:「阿呆か。貴様が自分も逃げますと言ったのを先に破ったのだろう。一人で帰れと言ったのも貴様だな。そもそも私などなくとも、あの場で勝ち目があったとは思えん」光景を思い出します。飛び込まずとも決着ついていたようであった。 「……侮っていたのでないならなぜ連れてきた。矢張り阿呆か」

あなたが飛び込んだせいで眼を怪我したのは嘘ではない。またエクスカリバーが逃げる気があったかについてはたぶんあったと悪態をつきながらあなたは思った。

羽黒:え、羽黒がいなければダガーマンにとどめを刺されていたとかでしょうか……。

いや。おそらくブラスターで適当に撃ちながら、適当なところで逃げたのではないかと。あなたが射線に入ってマクイックとエクスカリバーは射撃停止、是空は攻撃軌道をより危険な顔にやるしかなかった。ダガーマンが顔攻撃したのは今回がたぶん最初。

羽黒:ええー。あぶない先例を作ってしまった……理解しました。 なぜ連れて来たのかについては回答を得られますか?

エクスカリバー:「執事が命令を拒否するとお思いで? まあ、何をいったところで遅いようですが。ところで毒薬か何かをお持ちならくれませんか。これまでの給料ということでいただきたい」

羽黒:「執事ごっこで遊んでいただけのくせに、よく言う」 ゆっくり近づきます。自分を見下ろして、帯を解きます。男物の細い帯です。 後ろにまわって、猿轡の要領で口に噛ませて発言と自決を封じたく思います。 「悪いが、殺戮は民が猛々しくなるので困ると藩王からのお言葉があってな」

もうエクスカリバーは何も話せない。あなたは満足して去った。

羽黒:その後の身柄を和錆さんに引き渡します。 身体の不調の原因もわかったようなのでその施設から撤退します。



現在の蒼梧藩国立国成功率……20%

不成立要因……経済力不足 戦力不足 人員不足(ACE) 時間不足



蒼梧藩国は観光業に力を入れたのだが、帝國共和国すべての国で観光業は当たり前に行われていたのだった。変態をバナナや水着で呼び込めはしたが、ニッチなものにとどまった。 残念だ。経済力は以前足りなかった。

エアカーなどの産業案は企画倒れで終わったが大平による港湾の缶詰輸出事業や中継港としての計画は比較的うまくいった。もう少し経済が潤えば立国条件に届くかもしれない。

薬岡龍汰の案により遠洋漁業がおこなわれた。これはどこの国もやっておらず、これによって立国判定のかけていたピースは一つ埋まった。経済状態が改善されたのである。



蒼梧藩国の軍事力が足りない。どうしよう。

平林:特産のエアバイクを駆る、機動力ある部隊を編成します。

蒼梧藩国はエアバイクを再装備して一層猛々しい国になった。軍備の問題はクリアした。



FEG、FVB、愛鳴之、玄霧藩で反乱がおきた。鎮圧には20の評価がいる。 失敗すると立国判定も連座失敗する。同じ部隊を複数に使うことはできない。

秋春:FEG方面をI=D部隊、玄霧方面を歩兵部隊で対応します。評価は各20です

成功した。共和国は解決した。

白石:愛鳴之の救援について「設問118:帝國諸藩で蒼梧藩国の陸戦部隊を編成する 評価22」で提出した各国共同部隊の投入は可能でしょうか? 評価は22となります。

できる。制圧した。

時雨:FVB反乱鎮圧に詩歌藩国歩兵部隊をミアキスにより強襲揚陸させます。 護衛として、ケントと砲戦ミアキスによる艦隊を付けます。 あくまで強襲揚陸作戦で、艦隊は護衛です。

勝った。

帝國側も成功した。



無名で消えた世界忍者国部隊を追うか? 追わないか。追えば今戦えるが準備不足は否めない。 追わないと時間を敵に与える。

秋春:共和国部隊、小宇宙さんが消えた1方面に絞って追跡します。評価はシフト前で20(歩兵通常部隊)

シフト15.勝った。爆弾もダガーマンが処理した。

ダガーマン:「昨日の借りは今日で返す! 明日って今日さ!」

(最近オヤジ化激しい)



藩王はセタやたかこ、エクスカリバーにアラタと、多くのACEが来てくれないかと願ったが、願うだけでは当然ダメなのだった。残念だ。



平林:僕はセタさんに会いに行きます。

セタは神殿で寝かされていた。

顔は白く、紙のよう。あなたをぼんやり見ている。

平林:ゆっくりと、柔らかな表情で語りかけます。 「セタさん、蒼梧藩国藩王の平林です。かつて、あなたに命を救われました。ご恩返ししたく、まかり越しました」 膝をついて続けます。 「ここは、かつてあなたが救ってくださった神殿です」 セタさんの反応を待ちます。

セタはゆっくりと微笑んだ。小さくうなずいた。

平林:ゆっくりと言葉を繋ぎます。 「思えば、我が国はあなたに何度も救われています。国庫ですら、あなたのご実家からの支援なしには立ち行きませんでした。我が国はあなたの人生を狂わせてしまいました。厚かましい申し出であるかもしれませんが、どうか、ご恩返しをさせてはいただけませんでしょうか」

セタ:「気になさることはない。貴族はバカをやるために生きておるのです」

平林:こらえきれず涙が流れます。 「セタさん……あなたの友誼に、今こそ応えたい、そう思っています。お体の加減はいかがですか? ここは加護があります。具合が許すなら、我が国を出られてからのことなど、お話ししたく思います」 身体の具合を気にして、必要そうなら治癒僧侶を呼ぼうかと考えます。

治癒は順調に進んでおり、1年ほどで戻るという。蛇神が魔法を使っているようだ。

平林:「治療は順調なのですね。それは何よりです。あなたが国を出られてからも、色々なことがありました。トラブル続きでした。でも、いいことも沢山あったんです。肩を貸します。外に出て、話しませんか?」 セタさんが応じてくれたら、外の風にあたりながら、これまでのことを話します。

セタは軽い。 これまでを語った。


NOB:たかこさんの様子はどのような感じでしょうか?(感情や表情、訴えなど)

こっちは普通だよ。心の傷は大きそうだが、なんでも、謝りたい人にあやまれない。もう自分は死んだも同然だと。

NOB:そうですね…。でも死んだ訳ではなく、こうして生きて、歩けますし。そうだ、ちょっと一緒に歩きましょうか。と花束をたかこさんに持たせて参道へ歩きます。生きていれば、謝る機会はありますよ。遠い先になるか、それともすぐかはわかりませんけど、きっとあります。

新荼 稠:では、最近、猛虎の殿堂に日参しているので、たかこさんとお話しして、心のケアをしたいと思います。猛虎の殿堂でたかこさんとたわいもない日常のお話をします。その上で、たかこさんをおめかししたいと思います。

たかこは首を振った。大声を出さないでいいと身振りで言った。

新荼 稠:では声を抑えて、「綺麗な花束ですね、どなたかにプレゼントですか?」と聞きます

たかこは首を振った。遠い目をした。急に眼を見開いた。


平林:セタさんとともに、参道の方に歩いていきます。 「実は、会わせたい方がいます……」

セタ:「私はもう長くない。彼女には元気でいたと伝えてくれませんか」

新荼 稠:「どうしました?」と聞きます。

たかこ:「調子が悪くなったみたいだ。休む……」


セタとたかこがあったのは猛虎の殿堂神殿の庭だった。

多くの人が背を押す中で二人は久しぶりに顔を合わせる。

たかこは何かを言おうとして涙ぐみ、顔を左右に振った。

セタは詫びている。毎日会いに来て本当に申し訳なかったと。

たかこはセタと会った。二人で話をしている。あなたはそっと去った。なんとかなりそう。

セタが何か言ってたかこがうなずいている。



戸田:我が国の発展に資する人材を招聘したい旨相談します。以下の方策に関する成功可能性及び可能性の最も高い方策実現の手順について助言をいただきたいです。 1)セタ、たかこ、エクスカリバーを快復させた上での招聘 2)ACEの乗船していると考えられる夜明けの船への連絡、招聘 3)アラタの捜索

信士:「多様な人材が不足してますね。違う分野で4人はいります。とくに経済がなあ」

戸田:「なるほど。とくに経済分野ということですが、信士さんのご友人・知人で我が国に滞在いただき、ご助言いただけるよう経済分野に秀でた方はご存知ないでしょうか?」

信士:「そんな奇特な人いるわけないでしょう。この国の対外評判をご存知ですか」

信士:「蒼梧藩国の評判の悪さを考えてくださいよ。必要なら俳人だろうと拷問した人間だろうと連れてくる。そんな国誰が」

信士もすぐにやめそうな顔をしている。心底呆れかえっているようだ。



犬森:蒼梧の犬森です。 以前スクエアさんの学校を訪問して、再建案したのですが見にきていただきたいのです。 よろしければ指導もいただきたい、学校建てててくださったことを褒めたい、再建したことを褒めてもらう今後も指導いただきたいという形で滞在いただけないでしょうか

悪くはないですね。スクエア氏はため息をついてやってきた。

犬森:ありがとうございます、と頭を下げて学校案内を行います。あの時案内して貰えたように。 本当はテロの時すぐに行けなくてごめんなさいと謝りたい。再建したものの上手く出来てたか、不安だったんです。是非また学ばせて貰えませんでしょうか。

スクエア:「昔、この学校はテロの標的になりました。僕は戦場でした。僕は何を守っていたんでしょうねえ……」


雅成:FEV 警官部隊を動員し、犯罪捜査などではない前提で連絡先確保にうごきます。

では成功した。アラタを見つけた。夜明けの船に乗っていた。


戸田:今も猛き国である蒼梧藩国ではありますが、少しずつその性格を変えていくために努力しているところです。そうした中で、夜明けの船との連絡をぜひ取りたいと存じます。仲介にあたっての交渉窓口は内政を担当する執政の戸田が務めたいと存じます(藩王にその穏やかさをほめられたことがあります)。

ユーラとマクイックが仲介して夜明けの船と連絡が取れた。ポーが出てきたけどどうする。

戸田:まずは仲介してくださったユーラさん、マクイックさんにお礼を申し上げます。 それから、ポーさんの方を向き、お話します。 「大変ご無沙汰をしていました。かつて我が国の内政に多くのご助力をいただき、また夜明けの船にご乗船いただき、宇宙での戦いにご参加いたことをまずはお礼申し上げます」

ポー教授は苦笑している。

ポー教授:「それで?」

戸田:夜明けの船でのポー教授のふだんの過ごされ方などをお尋ねした後、神妙な面持ちで話を続けます。「今の我が国の状況はお耳に届いておりますでしょうか」

ポー教授:「はい。帝國最悪国家、ですね」

戸田:「返す言葉もありません。かつてポーさんに多くのご助力をいただいたにも関わらず、我々の失政によって多くの民を苦しめてしまいました。反省しても失われた命は戻りません。しかし、華陀さんの力もお借りしながら、少しずつ、穏やかな国にしていきたいと考えています」

ポー教授:「遠くから応援してますよ。それで本題はなんでしょう(笑顔)」

戸田:「失礼しました。本題です。再び我が国をよい国にするご協力をお願いしたく参りました」 深々と頭を下げます。

ポー教授:「遠くから応援していますと、言いました」

戸田:「それだけの問題ということです。トランプ工場接収の折からずっと助けていただきました。恩も返せてない、お付きだった蓮花も待ってます。戻ってきて国を助けてください」

ポー教授は30点という顔をしている。

戸田:今こういうラジオもやってるんです。少しずつですが効果は出てます。あなたがいてくれればまた国は穏やかにできる。ゲストはもとい新しいレギュラーはいつでも歓迎です。

ポー教授:「残念ですが……」

戸田:「今我が国では30年計画で産業振興に取り組んでいます。しかし、経済状況は未だ不安定なままです。ぜひお力をいただき、しっかりとした経済基盤をつくり、平和な国をつくりたいのです。経済が安定すれば畢竟我が国も穏やかさを取り戻し、諸外国との関係も改善できるのではないかと思います」

ポー教授は苦笑した。

ポー:「いいでしょう」


セタ、たかこ、ポー教授が蒼梧藩国の滞在ACEになった。



エクスカリバーは拷問吏が連れて行ってその後は知らない。セタは猛虎の殿堂神殿に連れて行ったよ。

羽黒:和錆さんが治療してくださっていたと思うのですが、行方についてお話しすることでわかることはありませんでしょうか。 もしくは、現地へ向かい拷問吏および関係者を探ることで何かわからないでしょうか。

分からないというか。口に詰め物したら尋問は終わり。猛き国である蒼梧藩国ではその後なんて決まっている。

平林:藩王命令として、羽黒さんはエクスカリバーを探し、連れ戻してください。

羽黒:藩王命令により無名の地に向かいます。 現地で手がかりをさがします。

探すのは難しい。評価20だ。残念だった。どだい、一人では無理だったのだ……

羽黒:忍者捜索隊評価15を同行します

忍者は墓を見つけた。

羽黒:墓の前に膝をつきます。 ほかにみつかったものはありませんか。

同じような墓が無数に並んでるね。

羽黒:……墓標の名前を確かめます。 ニンジャ部隊には他方の捜索をお願いしておきます。

17842番。拷問の上死亡。

羽黒:墓は掘れますか。可能でしたら掘ります。掘りながら詫びます。 「……すまない。取り返せないことをした。私のせいだった。私は頭が硬い上に悪かった。……どうしても。どうしても詫びたい。詫びてから死にたい。骨でも顔を見せてくれ。……そどうしても、どうしてもだ」

骨は大量に出てきた。何十人分もあろうか。適当な遺体処理だ。だいたいここ、というのだろう。

羽黒:呆然とします。こんなの探せるわけがない。呆然としたあと骨を睨みます。 「……この、……せめて区別がつくように死ね、墓に名前くらい掘っておけ、エクスカリバーヒカル!」


和錆:先程からの更新を見ていると、セタさんに関しては蒼悟藩様で治療中のようですが、エクスカリバーさんに関しても同様、和錆は治療できないし、行方もわからない状態という理解であっておりますでしょうか。

いや。優先順位の問題で設定国民の緊急的な治療を優先すべきという話だったが、今玄霧が十分数をそろえてきた。 エクスカリバーに付き添ってもいい。

和錆:そうしましたら、和錆が必要な治療が終わると判断するまで、付き添わせていただきます。 終わったらすぐに設定国民さんの治療にもどります。エクスカリバーさんに対しては、意識がある状態でしたら危機に対して正確な情報を話してくれたことにお礼を言いつつ、恩義を返すために全力で治療します。

あなたが治療していたら後ろから殴られた。焼き鏝だ。

玄霧:ワサビとエクスカリバーをかっさらって逃げます。

バンバイクで逃げだした。切りたかったのに残念だ。

和錆:エクスカリバーさんの確保が最優先で行動します。玄霧さんの宣言に含まれていると思いますが彼は無事でしょうか。

無事です。生き延びた。どうする?

和錆:エクスカリバーさんを治療することを最優先に行動します。今ここで治療して問題ないなら治療を行いますし、拷問吏に関しては襲撃を受けたことを連絡して対処をお願いします。移動しなければ治療が行えない場合は蒼悟藩では危険だと思いますので、宰相府に移動して治療します。

宰相府で治療した。どうする。

和錆:彼に今までの事情を全て隠さず話した上で、判断を任せます。羽黒さん自身は、今は心配しているということも一応申し添えますが、蒼悟藩に戻られるのであれば、勝手ながら友人として同伴したいとお願いします。

エクスカリバー:「首になった身です。どうです。私を雇いませんか。役に立つと思いますが」

羽黒:「わかりました。きちんと給料をお支払いします。その上で、私は蒼悟藩の華佗さんに弟子入りしたい。一緒にきてくれないだろうか。それで、蒼悟藩が今のまま、良くならないなら俺は、もうあなたは十分付き合ったと思う。一緒に帰りましょう。その時は家族を守ってください。」

エクスカリバー:「仰せのままに。必ずや」

エクスカリバーとワサビが蒼梧藩国の滞在ACEになった。

ん。最初から和錆が滞在するとか言えばよかったんじゃね。



しかし。時間切れである。残念であった。しかし蒼梧藩国はよく頑張った。

まあしかし。少しくらいの時間猶予はいいかな。

ちと、ACEまわりでぐだぐだだった気もするが。

次は5分でやれ。


設問240 セタとたかこの結婚式を祝う

セタ&たかこのイラスト(むねみさん @muneminemu 作) https://www65.atwiki.jp/wanwanempire/pages/127.html

(無数のリプライが続く)



蒼梧藩国の立国判定は終了した。結果は成功。これではれて、本番のアイドレスに赴くことになる。



蒼梧藩国の最終スコア:67点/100 頑張りましょう

共和国の最終スコア :78点/100 まあまあでした

帝國の最終スコア :52点/100 残念過ぎる


アドバイス:

蒼梧藩国:全般として情報収集が不足気味です。なりふりかまわなくなってからの損失が大きいです。要改善。

共和国:テンパって迷惑かけるのはやめましょう。

帝國:決断、対応能力、連携が不足しています。