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2017/07/24

国民を愛し、国民に裏切られる。

<ある藩国の王の日記から>



戦闘後。士翼号から出てきた青を見て、二人の乙女はぎゃー、とかうぉぉとか言った。

左良井 さやか:「あり、全然あり」

右梨乃 はやせ:「いや、ないでしょ。鼻水、鼻水だして嬉しそうに笑ってますよ!」

左良井 さやか:「猫好きに悪い人なし!」

右梨乃 はやせ:「またそんな根拠ないことを……」

しかしこのはやせ、のちに判明するが青様親衛隊の会員番号はさやかより若かった。女の敵は女である。



さておき、蒼梧藩国である。

そのころ平林藩王は、設定国民の有力者たちから笑顔で歓待を受けていた。独立回復パーティである。有力者たちは広く一般国民にも食料、酒を出し、国家行事として独立回復を喜んでいた。

有力者:「さすがは藩王様です。あんな解決法を思いつくとは……」

長老:「まったく、まったく。あの傭兵を保護するとか言い出した時は寿命が縮みましたが、さすが……」

有力者:「我が国最大の問題を共和国に押し付けてしまわれるとは、藩王様の助け合い精神は最高です。子供使いが居なくなったときはどれだけ痛快だったか」

はははと有力者たちは笑顔になると、今度は自慢の娘たちを紹介し始めた。



設問177 上流域の人々が中流、下流域の人々を差別しはじめた。簡単には解消できそうもないがどうする?

これに対して藩王は助け合い精神を呼びかけていた。国民たちはかつてさげすまれた恨みを忘れてはいなかったが、表面上は従った。

これにさかのぼること1年前、設問164 国の英雄となったアラタをどうしよう。政治的立場が強くなりすぎて危惧するものも多い。処刑すべきか。 に対して、断固たる口調でアラタを擁護した蒼梧藩国だが、その後うまくアラタを処分することに成功する。 国は一枚岩になった。

処分のやり方はこうである。船のない避難作戦にアラタを指揮官として送り込む。だけ。

皆の予想する通りアラタは名前も知らぬ子を自分の代わりに船に置き、そのまま消息を絶った。国の英雄の英雄らしい最後に国民は悲しみ、そして誇らしげに業績をたたえた。

共和国からも多大な感謝が寄せられ、蒼梧藩国は内政と外交、両方を成功させる。

その後、戦後処理が続いた。 設問163 捕虜をどうしよう。すべて斬首してもいいが、生かしても犯罪しそう。

超大量の捕虜を真面目に処理を始めているが、裁判官が足りずに解決は2000年かかるとされるが、国民はさすが助け合い精神だと藩王をたたえた。

ともあれ国民感情は落ち着き始め、一時収監されている臨時刑務所の話を聞くたびに、国民は勝利をかみしめた。



一方カマキリたちは土場(第2FEG)経由でFEGに返還された。土場では内戦が発生した。

カマキリたちは土場の地を汚染し国民を変質させた。血で血を洗う展開が各所で繰り広げられ、シュワは因果応報ですなと笑いながら解説して後ろから撃たれたという。

王権お世話係は世界忍者国が引き取った。世界忍者国の国庫が10回ほどからになるだけの金が蒼梧藩国へ援助金として与えられ、表面上はなにごともないかのように処理された。

蒼梧藩国は莫大な金を利用して解毒内科医師というアイドレスを作り上げた。大量の捕虜の武装解除として飲むスク水を排除させるのだが、飲むとほとんどが死んだ。汚染された環境に生身では耐えられなかったのである。事実上の大虐殺だが表面上は治療であった。

下流域の国民は恐怖に陥り、逃げるものが激増した。しかしそんな国民を受け入れる国などなかった。王犬お世話係はまだましな方だったのである。

下流域の深刻な汚染をどうにかするために新たに強化された忍者たちが送られた。莫大な損害をだしつつもどうにか原因の究明に成功する。

それは汚染種としてのカマキリ、そしておそらくもともと汚染源になっていたであろうエンジンの存在である。初期に世界忍者国経由で運ばれたエンジンがどうやら原因らしいのだが、それがどんなものかはついに分からなかった。国外に持ち出されたと推定された。

ともあれカマキリを追放した以上、汚染はすこしずつ回復するはずである。10年か20年か。いつかは……長い戦いははじまったばかりだ。

喜ばしいのは借金問題(設問165)がなくなったことだ。ついでに羅幻からいくばくかの船を賠償として受け取った。

国庫が潤った蒼梧藩国はかつて、治安を捨てて軍をすすめた事を美談にし、豊富な資金で愛国教育を行った。

テロで死んだ子供たちを愛国者とし、演劇やアニメが作られ、何度も放映する一方一大ページェントとして慰霊祭が行われた。

藩王平林はきらびやかな制服を着て両手を広げて居並ぶ愛国少年隊に呼びかけた。

「君たちこそが国の宝だ! 助け合い精神! ただそれのみ!」

そしてその足で皇帝陛下の元へ向かった。恭しく挨拶する平林藩王は皇帝陛下の眼前で泣き、これでよかったのでしょうかと小さな声で言った。

皇帝は表情も変えず、そう思うのなら一層働け。と言ったと言う。

そして、設問上は本来土場のシュワが藩王に面会を求めていたのだが、これは実現しなかった。背中から撃たれて死んでいたからである。その後彼の姿を見たといううわさは沢山あるが、実際見た人はいない。

英雄は死に、敵も死んだ。国は一つにまとまり、蒼梧藩国は恐るべき猛き国としてその後の歴史を歩み始める。



立国ゲーム 第2幕



あれから五年の月日が流れた。

復興は進み、高層ビルが建つ。昔のことなど覚えているものなのだれもいない。悲しい思い出が多すぎる。






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