Amazonのアカウントがサスペンドされる理由は様々です。
最近は、知的財産がらみのアカウント停止が多いですが、それ以外にも、アカウントパフォーマンスの低下や、対象国で禁止されている商品を販売していたり、時には、過去にサスペンドをされたアカウントと紐づいているため等、たくさんの相談が寄せられます。
Amazonは、eBayとは異なりとても厳しく、一旦アカウントが停止されると、再開されることはほぼ不可能だと思った方がいいです。
これまでのケースで考えますと、EUであればまだ可能性はあります。
.comでも、かなり念密なPlan of Action(改善計画書)を提出すれば、再開される可能性はあります。
提出期限は、Amazonからの警告に記載されていますが、17日以内です。
しかし、ほとんどの方が、そのままアカウントが永久停止になっていることを最初に知っておいてください。
どのような理由であれ、アカウントが停止されると、AmazonからPlan of Action(改善計画書)の提出を求められます。
この改善策の内容によって、アカウント再開の可否が決まります。
まずは、なぜあなたのアカウントが停止されたのか、その理由をきっちり理解してください。
知的財産権侵害でアカウントが停止された場合、Amazonがクレームを送った企業とコンタクトを取り、問題を解決するよう警告が来ます。
こちらを先に解決しないと、AmazonへPlan of Actionを提出してもすぐに断られます。
直ちに対象商品の削除をし、相手企業へ連絡して、Amazonへ問題が解決した旨を連絡していただくようお願いしましょう。
いくら待っても相手からの反応がない、またはクレームの撤回を拒否された場合は、その旨をPlan of Actionに盛り込んで、今後の対策を送ってください。
下記の内容でまとめると良いと思います。
・アカウントが停止された理由(あなたがアカウント停止の理由をしっかりと把握していることを示す必要があります)
・問題が起こってしまった原因
・問題が起こった際にとった対策
・同じ問題が起こらないための改善策(これが一番重要です。具体的かつ明確に挙げてください)
・Amazonへのアピール
上にも述べましたが、1番重要なのは、4番目の「同じ問題が起こらないための改善策」です。
今まで複数のセラーさんの改善計画書を英訳してきましたが、毎回内容が似たり寄ったりで、オリジナリティーがありません。
インターネットで拾ってきた文章を少し修正して文章を構成している方がほとんどです。
中には、停止理由が異なるにも関わらず、ネットで見つけた文章をそのまま使ってくる方もいます。
(とにかく何か送っとけばいいや、というものではありません!)
改善策も一文だけで、「毎月勉強会を開きます」や、「今後は出品前に商品をチェックします」が本当に多いです。
上記は当たり前のことですし、これだけでは当然すぐに断られます。
上にも挙げましたが、改善策は、具体的かつ明確に示さなければいけません。
例えば、内部だけでなく、専門のアドバイザーに相談するなど外部の機関を利用を挙げたり、 ○月○日までにこの計画を実行し、ここまでの成果を上げます等、いくつか付け足すこともできるかと思います。
そして、最後のアピールでは、あなたの今までの実績や、自信をもってアピールできることを、何でもいいので盛り込んでください。
以前、カスタマーサポートを担当していたアカウントが停止された際、改善策もそうですが、アピールにかなり力を入れました。
数十件の評価があったのですが、全て評価5だったこと、今までにバイヤーと問題があった際、即座に対応して円満解決していること等、とにかく自信がある部分をものすごくアピールしました。
そういった内容を盛り込んだところ、1回目の改善文でアカウントが再開されました。
中には、数回のやり取りがあり、やっとアカウントが再開される場合もありますが、かなりの労力が必要になりますので、1回目で解決できるよう文章をまとめましょう。
どんなに頑張っても受け入れられないこともあります。
だからといって、いつまでも落ち込んでいるわけにはいかないので、結果を受け入れて前向きになってください。
FBAに切り替えたり、電話でコンタクトをとったらアカウントが再開できた!といった情報も、ネットではちらほら見かけます。
(電話でのコンタクトによる再開については、例えば、バイヤーからクレームが入りパフォーマンスが一時的に下がったが、解決したのにそのまま数値が戻らず等、まっとうな理由での場合のようですが)
まずは色々な情報を仕入れ、出来ることを精いっぱいやりましょう。