静定梁の挙動(2)

~模型を押してみよう~

それでは,両端でそれぞれピン支持・ローラー支持(模型では特に区別していませんが,便宜上右側をローラー支持とすることとします)となっている単純梁の実験を行うこととします.試しに梁の中央を下向きに押してみましょう.

すると,こんな形に変形します.写真では中央部に重りを載せることとしましたが,単純に手で押してもかまいません.梁の中央下側でスタイロフォームの切断面が開き,ゴムが伸びている事がわかります.実物との対応では,鉄筋コンクリートの梁の中央部に荷重が作用して,梁中央部の下側でコンクリートにひび割れが生じ,中の鉄筋が伸びて荷重に抵抗している状態に相当します.

次は,左側の支点を中央に移動させてはね出し梁とし,左端を下向きに押してみる事とします.

すると,こんな形に変形します.ここで,右側の支点が浮き上がらないように,右側支点の上に重りを載せています(少し考えてみればわかりますが,右側支点の上に載せる重りの重さが,右側支点の反力と対応します).今度は,梁の中央(支点の真上)のあたりで,上側でスタイロフォームの切断面が開き,ゴムが伸びていることがわかります.


前のページへ次のページへ