1層1スパン骨組

の挙動(3)

~曲げモーメント図との比較:鉛直荷重時 ~

それでは,「構造力学」の知識を使って,この骨組の曲げモーメント図を求めてみます.まず,梁の中央部に下向きの力をかけた場合を考えます.

構造力学では,柱や梁といった部材を1本の線で表します。これを線材置換とよびます.なお,柱の足元(柱脚)は,基礎梁が非常に剛であると考えて,固定端として考えます(下図左).ついで,,「不静定構造の力学」で学ぶ方法で解析して曲げモーメント図を求めます。実際に計算するのは,たわみ角法または固定モーメント法が良いでしょう。計算して求めた曲げモーメント図は以下のようになります(下図右).

それでは模型の写真と見比べてみましょう.

写真と曲げモーメント図を比較すると,曲げモーメント図の描かれている側でゴムが伸びていること,それからゴムが最も伸びているのは,曲げモーメントの大きくなっている所になっていることが確認できます.

前のページへ次のページへ