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リシュの研究所
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リシュの研究所

軸

序章

 時間や空間、

時空は糸にして軸である。

軸の交点を焦点と呼び、

軸の節目を結び目と呼ぶ。

そして結び目の集合を絡み目と呼ぶ。


 時と時の狭間には間隙時空があり、

間隙時空に魔術師がいる時、

周囲の存在の時間は停止する。


 世界は対象からなり、

因子からなる集合を存在と呼ぶ。


 時と因子を持つ対象は、

再生、逆再生、停止、記録等が可能だ。


 旋律の雲海は固有の鍵とも呼ばれ、

固有の鍵は代数を持つ。

代数には逆元、単位元、零元、可逆元、冪零元などの"元"が存在する。

元は代数の因子であり、元へのスキルは射や写像、関数などという演算を成す。

そうして対象と対象は作用される。

第Ⅰ話

 演算や作用は、

和、差、積、商を成し、

論理や集合、位相の上にこれらの写像は存在する。


 対象と射の世界を圏と呼び、

圕の圏は時空を持つ圏だ。

始まりの圏にはその世界の記録が存在する。


 海は旋律の雲海の異なる層に存在している。

虹色の海は分光され、黒色の海は分闇され、

赤色の海はガーブルド状態で、桜色の海は零元からなり、

黄色の海は区間からなり、紺碧の海は影域に存在している。


 物には相が存在し、

それぞれ、固体、液体、気体、プラズマを成す。

文字の効果を持つ状態をそれぞれ、

文字固体、文字液体、文字気体と呼び、

幽字の効果を持つ状態をそれぞれ、

幽字固体、幽字液体、幽字気体と呼ぶ。


 圕の圏は違う次元が存在する可能性があって、

通常の圏は1次元であり、圏の圏は2次元と呼ばれている。

また一般の次元の圕の圏や、無限の次元の圕の圏も存在するのかもしれない。


 いや、確かに存在する。

オスクリダドは無限次元の圕の圏、超限の圕の圏、負の次元の圕の圏、

文字次元の圕の圏を旅していた。


 この次元で消えたティエラ、

つまり星筆の勇者を探していた。


 オスクリダドは虚数次元にたどり着き、

多くのドメインが逆元のレルム、海、非負のレルムからなる事を理解した。

第Ⅱ話

 海にてオスクリダドは、

空事象を経験する。

 時は事象と余事象からなり、

余事象の時を持つ、同じ時間と同じ空間の異なる時を持つ時空を平行世界と呼ぶが、

どの平行世界にも存在しない事象が空事象だ。

そして排反事象は同時には起こりえない。


 かつて文様の魔術師は、

旋律の城廓にて、超球を固有の鍵とする、

レヴァリエ空間を観測した。

それから旋律の城廓は、超球の城廓と呼ばれるようになった。


 差とは考えている対象から異なる集合の因子を消し去る演算だ。

空間に於いても同じような操作は存在し、

空間から異なる領域分、その空間を消し去る事が可能だ。


 集合体は演算を持つ集合だ。

魂が旅を続ける中、心が感じる感情は、

魂に記憶された。


 フラクタルの花式は、

フラクタルの花を表す。


 戦闘には勝利条件と敗北条件が設定されている。

フラクタルの花を愛でるアポリアは、

争いの原因だとする属性の冠を破壊した。

これによりすべての魔術師は魔力を失う。

第Ⅲ話

 水月は水鞠の町出身の人物だ。

玄奥への矩形に繋がる、竹林の町にある、

圕の圏の部分圏にて、霏々の玄奥への矩形への道が見つかる。

 離散圏にてルベライトとパルマコンは、

油条を食する。


 竹林で水月は、

湖に移る自身の姿を見やる。


 自己相似の森にて、

第Ⅳの因子をまき散らす魔物を討伐するアリスは、

離散圏にたどり着く。


 一方、オスクリダドとティエラは、

霏々の逆元の層にて、

継承物を創造して、迫りくる暗黒と交戦する。


 『虚無』は未知のエネルギーを圧縮し、

魔物を呼び出す。


 そうして"迷宮"は出現する。

迷宮は最大100層からなり、

ティエラとオスクリダドはこれを攻略する。

迷宮内の各層では、ティエラとオスクリダドに効果を付与する。


 そして止まった時間の中では、

誰もが間隙時空に入るのだ。

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