リバースシンバルの音は再生され、
演奏される。
ティエラの卒業旅行によって、
魔皇への手がかりを得た、
勇者はついにコンタミナントの王である魔皇を討伐する。
しかし、ハッカー集団たちの手によって、
彁の魔皇は誕生してしまう。
調香師 カオリはファミリーとともに、
彁の魔皇の討伐を目指す。
そして結び目の大陸の七つの国も、
彁の魔皇討伐の為に協力する事を誓った。
多層庭園にてハッカー集団は、
術式を手書き入力する。
空中で旋回し、
術式を構築する魔術師は、
解を算出し、ハッカー集団の攻撃を失効させる。
解のなき、
無矛盾たる非類型は公理への脆弱性を利用し、
権限を獲得する。
「須臾の六花に幸運を願って」
「知っている?閉世界のコンタミネーションはパルマコンが引き起こしたんだ」
「それは世界の完備化のため」
コンタミナント濃度が高い空間で、
フィオーリは装面する。
結び目マスク、獣化の面にはフィルターが存在し、
それらはマスクである。
マスクには面体と吸収缶が存在し、
幽字魔術師のクラスを継承したフィオーリは、
面体にフィルターαの吸収缶を接続する。
面体にウィンドシンセサイザーをコネクトすると、
フィオーリは弓の継承物を構築し、
走る声を発動し、複素整数魔法で座標を移動し、
対象に攻撃する。
マスクには吸気弁と排気弁が存在する、
マスク装備中は自身の魂の接続物が旋律の花だった時、
マスクのフィルターのランクに応じて持続的に旋律の花が炭化する。
リバースシンバルの音は再生され、
微分音が奏でられると、桜色の月は出現し、
彁の魔皇はコンタミネーションを引き起こす。
オスクリダドは花のドメインの離宮で、
ステッリーネを食べていた。
フィオーリは術式の効果で、
接続物の与えるダメージと行動速度をアップさせる。
接続物には継承物、構築物、召喚物、旋律物などが存在し、
接続物の成す演算(スキル)は継承環や旋律群の演算とみなされる。
超現実空間にて、
ハーブサラダを食べているオスクリダドは、
インベントリ内の継承物を数え上げる。
「元、純因子、元素」
「これら系は混沌を成し、時に秩序を保つ」
超現実空間の迷宮を下降する、
フィオーリは最下層にて、自身の継承物の旋律環の演算を実行する。
不変の楼閣にてアリスは、自身の周囲に構築物を配置する。
配置物には行動速度バフと攻撃力バフが付与され、
アリスは空中コンボⅢ段目で、爆轟を引き起こす光属性魔法を放った。
遠距離攻撃には投擲物とレーザーの二種類が存在する。
魔導光線はレーザーとみなされ、投げた武器は投擲物とみなされる。
他には超球弾や球弾等は、魔力からなる投擲物である。
遠距離攻撃スキルが着弾した時、着弾効果を発動したり、分裂する行動も存在する。
攻撃とみなされるスキルには、
近距離攻撃、中距離攻撃、遠距離攻撃などに分類される行動が存在する。
魔皇は最終形態に入り勇者と交戦する。
我はコンタミナントの王であり、始祖のコンタミナントである。
力は収束され、レティクルを対象に合わせ、狙撃魔法を放つ。
魔法は投擲物を成し、投擲物にバフを付与する。
勇者 ティエラは卒業旅行で、
魔皇を討伐するために力を身に着けていた。
魔皇への手がかりは、知恵の殿堂である結び目の城廓で、
結び目大陸各地のデータを保型形式の理論と、
無限次元の演算領域内で処理されたデータで、
魔皇が存在する世界と、その位置情報が判明した。
空間に時が添加され時空となり、
時空は星の力を手にして星海となる。
時空の核心を成すセントラル・クォーツさえも、
運命には抗えず、始域から時が流れ、
時空はやがて終焉転調を迎え、終域が出現する。
諸コンタミナントの王である、
魔皇は虚実問わず世界を完備化し、
世界は閉から開となる。
魔皇は絶えず魔王と魔物をスポーンさせる。
リスポーン先が失われた時空では、
全ての生命の魂が囹圉へと向かい、
あらゆる魂がファントム(亡霊)となる。
噩噩は全ての執筆者の力を集結させ、
ラルガ・ベアヘⅤを迎えた世界は、
勇者のグレイヴをティエラへと継承させる。
ラルガ・ベアヘ(長い旅)。
それは世界の完備化の段階であり、
世界転調の成す標数改変やサーマル反転の影響を失効させることができる。
魔皇はコンタミナントのグレイヴを継承し、
輪積は作用される。
鏡写しの世界は一つの時空となり、
鏡の世界は消滅した。
旋律の花は鏡の成すレヴァリエであり、
結び目の珠玉もまた一種の幻である。
第Ⅳの因子は幻を齎し、第Ⅳの因子が失われると時は停止する。
珠玉とは鏡の力であり、概念の万華鏡を成す世界の基底は、
術式の演算物として機能した。
7つの純因子のしるしによって、
3つのセントラル・クォーツは構築される。
ティエラは7つの純因子のしるしを継承する、
"卒業旅行"へと向かった。
第Ⅰの因子、時の因子。
第Ⅱの因子、理の因子。
第Ⅲの因子、記憶の因子。
第Ⅳの因子、幻の因子。
鏡の中に虚像があるように、
第Ⅳの因子はそのふるまいを偽る。
珠玉の成す幻は、
現実と虚像の境界を越え、
術式に力を与え、魔術師の杖となる。
時を持たない世界には第Ⅰの因子は存在せず、
非正則世界には異種物質となった第Ⅰの因子が存在する。