収支報告書と決算報告書 の違い
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収支報告書と決算報告書 の違い
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町内会における「収支報告書」と「決算報告書」は、一見似た名称で混同されがちですが、実はそれぞれ異なる目的と内容を持つ書類です。以下、それぞれの違いを詳しく解説します。
1. 目的の違い
収支報告書: 町内会の会計状況を、会員や住民など 内部関係者 に対して 簡潔 に報告することを目的とした書類です。主に、現金の出入り に焦点を絞り、収入と支出の項目を記載します。
決算報告書: 町内会の財政状況を、 外部関係者 も含めたより広い範囲に対して 詳細 に明らかにすることを目的とした書類です。収支報告書に加え、資産 や 負債 の状況、基金 の運用状況などを示す 財産目録 や 貸借対照表 を含む**。
2. 内容の違い
収支報告書:
収入: 会費、補助金、町内行事の参加費など
支出: 人件費、事務経費、町内行事の経費など
予算との比較: 予算額と実績額を比較し、収支状況を分析
決算報告書:
収支報告書に加え、以下の項目を記載
財産目録: 町内会が保有する資産 (現金、預金、土地、建物など) と負債 (借入金など) の詳細な内訳
貸借対照表: 資産と負債の合計額が一致することを示す表。町内会の財政状態を把握できる
基金目録: 町内会が管理する基金の種類、残高、運用状況などを記載
事業報告書: 町内会が実施した事業の内容と成果を報告
3. 作成主体
収支報告書: 町内会の会計担当者が作成
決算報告書: 町内会の会計担当者が作成し、役員会で承認を得た後に作成
4. 提出先
収支報告書:
町内会総会で会員に配布・報告
町内会掲示板に掲示
決算報告書:
町内会総会で会員に配布・報告
町内会掲示板に掲示
行政機関へ提出 (必要に応じて)
5. 作成頻度
収支報告書:
一般的に 毎月 または 隔月 で作成
町内会の規模や活動内容によって異なる
決算報告書:
一般的に 毎年1回 、年度末 に作成
6. その他
収支報告書と決算報告書の形式は、町内会によって様々です。
近年では、会計ソフトなどを活用して作成する町内会も増えています。
町内会によっては、監査役による監査を実施しているところもあります。
まとめ
収支報告書と決算報告書は、町内会の財政状況を報告する書類ですが、目的、内容、作成主体、提出先、作成頻度などが異なります。それぞれの違いを理解した上で、適切な書類を作成・提出することが重要です。