2024年度 第1回研究発表例会(オンライン)

15:00~15:05 

開会の辞 曽田長人 研究所長

15:05~15:45

松野 智章 客員研究員

15:55~16:35

渡辺 章悟 客員研究員

16:35~16:40

閉会の辞 曽田長人 研究所長

●発表題目・要旨

【発表者】

松野 智章 客員研究員

題目発表】

武井正教「課題的生の時間的行為体系としての歴史に於ける天皇の研究」を読む 

発表要旨

戦後の日本における世界史教育の第一人者である武井正教先生(1922-2016)から先生の晩年に、発表者は先生の手書きの論文のコピーを賜った。本論文は戦中から戦後にまたがって執筆され、1948年に文部省人文科学部門研究奨励論文として奨励金を受領している。本発表は、本論文を一般に目に触れることのできる資料として残すことを目的としつつ、先生の天皇研究の今日的意義を考察するものである。 

発表者】

渡辺 章悟 客員研究員

【題目発表】

ブッダをどのように見るのか ―仏身論の形成と展開― 

【発表要旨】

仏教はブッダの足跡を追随する宗教です。ブッダとは何か、ブッダのさとりとはどのようなものなのか。その追求が仏教の展開そのものであり、その中核をなすブッダの見方が仏身論を形成したといえる。本発表では初期仏教のブッダの呼称から、部派仏教のブッダ観を踏まえながら、大乗の仏身論がどのように展開していったのかを、不浄観、法身観、修行道論との関係にトピックを当て、般若経から如来蔵系経典までを取り上げて、その思想的展開を見てゆくつもりです。