第43回 グローバル・エンゲージメントの主流化
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第43回 グローバル・エンゲージメントの主流化
「主流化(mainstreaming)」という言葉、最近目にするようになったと思いませんか。ある価値観や視点を「特別なもの」として扱うのではなく、初めから当たり前の前提として全体に組み込むという考え方のことですが、ジェンダーの主流化、気候変動や生物多様性の主流化、インクルーシブ教育の主流化、防災の主流化などさまざまな社会的な課題に対して「主流化」という言葉が使われるようになっています。
ところで、本学では国際大学協会(IAU)が提供する「高等教育の国際化に関する助言サービス(HEIAS: Higher Education Internationalization Advisory Services)」を受けており、6月30日から7月2日にかけてIAUが組織する4名の専門家パネルのメンバーに本学を訪問頂きました(詳細はこちら)。メンバーの先生方からさまざまな質問を頂くとともに、意見交換、そして助言をいただきました。その中でも印象に残っている質問の一つが、「なぜ東洋大学はさらなる国際化を目指すのか」という質問でした。本学には「自分の哲学を持つ」「本質に迫って深く考える」「主体的に社会の課題に取り組む」という3つの教育理念がありますが、いずれも自分が持つ価値観の垣根を乗り越えて、多様な価値観を理解し、尊重することがその前提にあるのかと思います。この前提に対して、本学の諸活動においてさらなる国際化を進めることが、多様な価値観に対する理解や尊重を促していくことにつながります。つまり、本学はその諸活動における「国際・グローバルの主流化」を目指しているのかと思います。
近年は「国際化(Internationalization)」より「グローバル・エンゲージメント(Global Engagement)」という言葉が使われるようになっていますが、専門家パネルのメンバーとの対話を通じて、改めて本学のGlobal Engagementについて再考させられた3日間でした。
HEIAS運営委員へのヒアリング
学生へのヒアリング
\この記事を書いた人/
公開日:2025年8月1日