第2回 国際教育・交流をとめないために

2020年3月に留学中の学生195名に留学中止と帰国の勧告を行いました。新型コロナウイルス感染症拡大という未知の環境変化のもとで苦渋の判断でした。その後、学生の送り出しができない状態が続きましたが、2021年7月以降、ワクチン接種、渡航先の感染状況、外務省感染症危険レベル等を基準に定めたガイドラインにしたがって渡航ができるようになりました。

一方、留学生の受入れについては水際対策によって新規入国者数が制限されているため、2月末日現在入国待ちの本学受入学生は、正規学生が250人、交換留学生が90人となっています。3月1日から規制が緩和され、1日に5,000人の新規入国を認めると言われていますが、留学生ばかりではなくビジネスマンも含まれているので、4月以降も入国を待たされる留学生が出ることは必至です。このような制限のもとで入国を待たされている留学生に対する学習機会の確保と学期途中でのスムーズな受入れに向けて準備しています。

また、コロナ禍でも国際教育センターでは、オンラインの環境下で協定校14校と「国際学生ミーティング」を学生主体で行いました。学内でも国内生と留学生の学生ミーティングを始めており、今後は協定校の枠をこえた異文化理解研修“Meet the World”も計画しています。日本語を主言語とすることで、多くの学生が異文化交流を身近に感じることができる機会づくりをめざしています。

国際学生ミーティングは一例ではありますが、様々な制限の中でも学生のインバウンド、アウトバウンド双方向の交流をとめることがないように、これからも取組を進めていきます。

\この記事を書いた人/

副学長 髙橋一男

公開日:2022年3月1日