大学院生活での注意事項は以下のとおりです。
【大学院生活は健康第一】
・研究は、健康を犠牲にしてまで取り組むものではありません。自分の健康を優先しつつ、自分のペースでコツコツ着実に研究を進めましょう。
・締め切り・発表の直前・前日になって一気に頑張るというのは、やめてください。精神や体に大きな負担をかけ、健康を害します。毎日コツコツ続けることが一番です。
・体調不良で何か行事を欠席することは全く問題ありません。最大限不利益がないように西川も学生さんの体調に配慮します。ただし、体調不良で欠席する際は、必ずその旨を西川か関係者に事前連絡してください。連絡なしで欠席すると他の人が混乱、心配します。連絡する余裕すらないほどに体調が悪い場合は、この限りではありません。ただちに病院を受診してください。
・また、体調不良で研究ができない日が続いた場合は、早めに西川にその事実を伝えてください。今後の研究の進め方や、その時点での進捗状況を判断・評価するための重要な情報です。
・重い持病をお持ちの場合は、西川に情報共有してください。ご自身の持病に合わせた、研究スケジュールや配慮を一緒に考えます。
・休日は必ず休んでください!やむを得ない理由ない限りは、休日に大学や研究室に来ないでください!休日登校は体調やメンタルを崩す最大の要因です。
・研究以外の生活を充実させてください。研究とは全く関係ない息抜き、楽しみ、趣味、人間関係を作ってください。そして、それを研究をよりも大切にしてください。研究以外の生活を犠牲にしていると、研究が行き詰まったときメンタルを崩しやすくなります。
【学会・出張について】
・学会、ワークショップ、研究集会、研究会等、様々な名称の集会がありますが、これは全て学会です。
・学会発表のための出張は、私的な旅行ではありません。研究費を使用して、研究成果を公表するために出張しています。研究費の原資は国民の税金です。学会出張を私的旅行のように考えるのは絶対にNGです。
・特に、海外出張を私的な海外旅行のように考えるのは、絶対にNGです。「日本の税金を使って海外に行かせてもらっている」、「日本の研究成果を世界に公表するために海外に行かせてもらっている」、そのような緊張感をもって臨んでください。
・他人の研究費を使って学会出張をする際は、研究費の責任者に、よく旅程を相談・報告して承認を受けてください。自分の独断で、旅程を決めて、研究費の持ち主には事前の詳細説明なしというのは、NGです。
【教員への資料の確認】
・学会発表資料、学会のアブストラクト、セミナー発表資料は、基本的に教員への確認が必要です。
・これらの資料は1週間前までに教員に送ります。それより遅れる場合は、事前にその旨を連絡します。
・どんなに資料作成が遅れたとしても発表・締切前日午後に資料を送るのはNGです。これは大人として失礼なので、教員に限らずどんな人にもしないようにしましょう。
・博士課程学生のように、自立して研究する能力が備わってきた場合は、発表資料の確認を省略できます。
【ゼミやミーティングへの遅刻】
・ゼミやミーティングには遅刻しないようにしましょう。特に、教員との個人ミーティングや、自分が発表を担当するゼミでは遅刻してはいけません。遅刻する場合は、必ず事前に教員に連絡しましょう。
【個人ミーティング前の準備】
・個人ミーティングは、自分の研究の進捗状況を西川に相談するのが目的です。どの程度、自分の研究が進んだか西川に説明する必要がありますので、当然、事前準備(作成したコードや簡易な説明資料など)が必要です。全くなんの準備もせずミーティングに臨んだり、作成したコードをなくしてしまったとミーティングの場で言いだすのは、ミーティング相手に失礼ですので、やめましょう。
【ノートPCについて】
研究用のノートPCは、基本的に持ち歩きましょう。ずっと学校に置きっぱなしというのは、ノートPCの意味がありませんのでやめましょう。
【質問について】
ともかく、研究に行き詰まったら、質問にきてください。どんな質問でも構いません。ただし、質問によっては西川が即答せず、もう一度考え直してきて欲しいと言うこともあります。それは、西川が、学生の成長にとって最も適切なタイミングで質問に返答すべきと考えるからです。
【同じ失敗の繰り返し】
・人間は失敗するものですし、研究は失敗の積み重ねでできるものなので、失敗することは当然です。ですが、同じ失敗を5度, 6度と繰り返すというのは、注意不足、改善不足といえます。一つ一つの失敗を教訓に、キチンと修正・改善していきましょう。
【予習・復習】
・ある物事を勉強・学習しようと思ったとき、予習・復習は必要です。きちんと予習・復習する習慣を身につけましょう。
・例えば、英語の論文を輪読をするとき、知らない英単語があったら、事前に辞書か翻訳サイトで調べてきましょう。全く事前に調べることなく、教員に英単語の意味を何度も何度も聞くのは、予習不足です。
【高校生レベルの数学】
・地球物理学の研究には多かれ少なかれ数学が必要になります。数学が得意である必要はありませんが、全く勉強していないと研究活動に支障が出ます。ですので、高校生がスラスラとける教科書レベルの数学はちゃんと勉強・復習しましょう。
・例えば、xの積分ができますか?定数の積分ができますか?1/xの積分ができますか?できない場合は、復習してください。
【高校生レベルの英語】
・英語が堪能である必要はありません。が、高校生レベルの英語(共通テストレベル)はスラスラ読めるように復習しましょう。また、高校生レベルの英単語は復習しておいてください。英単語「compare」の意味がわかりますか?わからない場合は、勉強不足なので復習してください。
・博士号取得の正式に定められた必須要件に「英語で論文を執筆し、学術雑誌における査読を経て掲載されること」があります。つまり、英語で読み書きできないと博士号を取得できません。また、ほとんどの主要な論文も英語で書かれていますので、大学院で研究をする上で英語は必須です。
【履修登録】
・履修登録を忘れないでください。履修登録がないと単位が取得できません。
【zoomミーティングについて】
・個人ミーティングを、対面ではなくZoomで行うことは可能です。ただしその場合、画面共有ができる設定や、プログラムをその場で書き換えたり、実行したりできる環境(オンラインでも研究ができる環境)を、しっかり整えておいてください。
【研究は、学生自身が主体的に粘り強く取り組むものです!】
学生の研究は学生自身のものです。西川のものではありません。自ら進んで、自らの研究上の問題を解決しましょう。
学生が書いたプログラムのバグは、基本的には学生自身で探して解決するものです。西川や先輩はあなたのバグ発見機ではありません。
すぐに諦めないでください!あなたが諦めたらそこであなたの研究は終わりです(学位はもちろん取得できません)。西川が代わりに学生の研究を進めるということはありません。
すぐに答えを聞かないでください。自分で何時間も何日も考えて答え出してください。最先端の研究に答えを教えてくれる人はいません。
質問はなんでも大歓迎ですが、自分で何も考えないまま、模範解答をすぐに教員に聞くのは質問とは言えません。質問とは、自力で答えに辿り着くために教員から必要な情報を引き出すことであり、模範解答をそのまま教えてもらうことではありません。
【プログラミングについて】
自分の書いたプログラムを無くさないでください(消去しないでください)。キチンとバックアップ(コピー)をとりましょう。