第175回

日時:2月22日(月)15:30-18:00

発表者:竹橋洋毅(東京未来大学)・小林麻衣 (東洋大学)

発表者:竹橋洋毅(東京未来大学)

タイトル:「困難に挑む心の理学」

概要:勉強、就職活動、仕事などの様々な場面で、人は困難に直面する。困難に対して粘り強く取り組むことは、能力を向上させたり、成果をあげたりする上で重要である。しかしながら、実際に行動に移すことは容易いことではない。困難に粘り強く取り組む人もいれば、諦める人もいるが、この違いは何により生じるのだろうか。本発表では、能力やストレスについての信念の影響に焦点を当てながら、この問題について考えたい。

発表者:小林麻衣(東洋大学)

タイトル:「自我消耗するとズルしやすいのか?-自我消耗が不正行為に及ぼす影響の検討-」

概要:不正行為で利益を得る機会があるとき、人は「利益を得たい」という誘惑と「誠実な人間でありたい」という目標間の葛藤が生じる。その際、不正行為という誘惑に打ち勝つためには、自己統制が必要となる(Baumeister, et al., 1994)。しかしながら、人は資源が枯渇すると自己統制に失敗しやすいことも示されており、自我消耗が自己統制の失敗を導く場合、「ズル」といった不正行為も行いやすくなる可能性がある。本研究では、Mead et al.(2009)のstudy1の追試を通して、自我消耗が不正行為に及ぼす影響を検討する。