日時:4月25日(土)16:30~18:00
場所:東洋大学白山キャンパス5号館3階 5310教室
発表者:武田美亜(青山学院女子短期大学)
タイトル:親子間の透明性錯覚:娘と父母の関係を用いた検討
概要:
透明性錯覚は自己中心性バイアスの1つである。自分の内的経験が他者に知られている程度を過大推定する傾向である「行為者の透明性錯覚」と,行為者の心を知ろうとしている観察者が,自分は行為者の心的経験を正しく認識していると過大推定する傾向である「観察者の透明性錯覚」がある。
これまで透明性錯覚が検討された二者関係は,未知の他者,友人,恋人,夫婦など,力関係という点では対等な関係であることが多かった。しかし日常生活においては力関係の異なる他者とやりとりをすることも多く,そうした関係において透明性錯覚が重大な問題につながることもあるだろう。
本研究では非対称的な力関係の1つとして親子(娘と父・母)関係を対象とし,2種類の透明性錯覚を検討する。