第171回

日時:6月27日(土) 16:00ー17:30

場所:東洋大学白山キャンパス6号館6209教室

会場案内図:http://www.toyo.ac.jp/site/access/access-hakusan.html

発表者:八城 薫(大妻女子大学)

タイトル:大学生の余暇活動がwell-beingに及ぼす影響

概要:

発表者は現在、大学生の余暇活動力や余暇での経験が、大学適応や充実感、精神的健康といったwell-beingに及ぼす影響について関心を持っています。そこで今回は、まず①余暇活動の心理的利得に関する理論を整理することで余暇活動の重要性を確認し、その上で②現在の大学生の余暇活動力の測定およびその構造の分析結果と、②大学生の余暇活動力と充実感、精神的健康との関連についての分析結果を紹介する予定です。

効率性や合理性、即時性が求められる現代にあって、学生たちが十分な時間をかけてwell-beingをもたらすような余暇活動を行うこと、すなわち自分らしさを見出し、自己を肯定的に捉えて生き生きと生活していくためのエネルギー源となるような余暇活動を、主体的かつ能動的に選択し、実行することはなかなか難しいように思われます。しかし、そのような良い余暇の過ごし方の体得は、これから社会人となり、ライフステージを進む学生たちにとって、とても重要な心の拠り所となるだろうと考えています。今後、このwell-beingをもたらす余暇活動については、“こだわり”やフローの概念を用いて展開させていきたいと考えており、時間の許す限り、今後の研究に向けた議論の場とさせていただければ幸いです。