第22回
第22回 量子情報関西 Student Chapter
ご参加いただきありがとうございました!
日程
2017年6月6日(火)
場所
京都大学 吉田キャンパス 理学研究科セミナーハウス
理学研究科セミナーハウスは、吉田キャンパスの北部構内(今出川通の北)にあります。
理学研究科セミナーハウスはマップの[10]にある建物です。
主催
量子情報関西 Student Chapter
参加申し込み〆切
締め切り日:2017年5月30日(火)当日参加歓迎!
ページ下部にある「参加申し込み」からお申し込み下さい。
講演会
1.田渕 豊 氏(東京大学 先端科学技術研究センター 量子情報物理工学分野)
「加速する量子コンピュータ開発の現状と課題 -現場からの視点-」
量子コンピュータの研究が加速している。近年大型投資が企業・研究室に相次ぎ、派生する関連技術を持つスタートアップ企業の始動もみられる。その中で、超伝導体を用いた素子が小規模(~100量子ビット)までの動作に目処が立ち、その具体的な実装が着実に進められている。その一方で、企業のプレスリリースやWebメディアによる過大な報道が、正しく量子コンピュータの現状を理解する上で妨げになりつつあることも事実である。本講演では超伝導体を用いた量子コンピュータの実装について説明する。弊研究室を含む各チームの実装例を分析し比較しながら紹介することで、「何ができて、何ができていないのかを」正しく理解し、現状の課題や次なる課題を共有する。
2.米田 淳 氏 (理化学研究所 創発物性科学研究センター 量子機能システム研究グループ)
「シリコン量子ドットにおける高忠実度スピン量子演算」
量子ドット中の電子スピン系は、半導体集積回路技術による拡張性が期待できる量子ビットとして研究が盛んである。しかし従来のGaAs量子ドットでは、環境核スピンによる速い位相緩和が問題であった。近年、存在比最大の同位体が核スピンをもたないSiで安定な量子ドットを作製する技術が確立し、位相コヒーレンス時間が飛躍的に向上している。本講演では最近の進展として、微小磁石磁場を介した電子スピンの電気的操作を利用することで、表面符号における誤り耐性閾値に達する高忠実度な単一スピン操作が可能となったこと、また核スピンをもつ同位体を取り除くことで、磁気的雑音に制限されない電子スピン量子ビットが実現できていることなどについて紹介する。
ポスターセッション
ポスター発表者を募集しております!
発表を希望される方は、参加申し込みの際に発表タイトルと概要(概要は任意)をお知らせください。
ポスターボードは、縦(高さ)180cm×横(幅)90cmです。
(以下敬称略)
清原 孝行(京都大学竹内研究室)
「An excess-photon suppressed heralded single photon source combining multiple down-converters and cascaded detectors」
秦 徳郎(大阪大学小林研究室)
「Shot noise in a quantum dot - superconductor junction」
大島 亜弓(大阪大学小林研究室)
「雑音・高周波測定可能な無冷媒希釈冷凍機の構築」
宮西 孝一郎(大阪大学井元研究室)
「波長866nmから通信波長1530nmへの波長変換実験」
濵村 一航(京都大学宮寺研究室)
「Review of IBM's Cloud Quantum Computer」
山中 修也(京都大学高橋研究室)
「量子気体顕微鏡を用いた光格子中単一Yb原子の量子フィードバック制御の開発」
大上 能悟(大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻)
「Evanescent-Wave Driven Rotation of Plasmonic Nano-Propeller」
根来 誠(大阪大学北川研究室)
「分子中の核・電子スピンを用いた量子情報処理」
羽田 健太郎(立命館大学山下研究室)
「Reduction Loops for Topological Cluster State Quantum Computation」
奥野 大地(京都大学高橋研究室)
「Noise Suppressed Faraday Detection Using Squeezed Vacuum」
懇親会
場所:百万遍 しゃらく
https://www.hotpepper.jp/strJ000440289/
懇親会費:3200円
スケジュール(予定)
参加申し込み
以下のフォームからお申し込みください。
https://goo.gl/forms/FVRvb2ojOir506Q42
今回は遠方から参加いただく方への旅費補助は行わない予定です。あらかじめご了承ください。
当日受付にてお茶菓子代100円を頂きます。
よろしくお願いいたします。
世話人:富田隆文(京都大学理学研究科 量子光学研究室(高橋研究室))tomitaあっとscphys.kyoto-u.ac.jp