第27回
第27回 量子情報関西 Student Chapter
日程
2020年12月22日 (火)
場所
Zoom(講演) および Remo(ポスターセッション)によるオンライン開催を予定しています。
主催
量子情報関西 Student Chapter
講演会
水上 渉 氏 (大阪大学 量子情報・量子生命研究センター 特任准教授)
タイトル: 「量子コンピュータの応用先としての計算化学: 近年の研究と展望」
アブストラクト:
化学のシミュレーションの支柱の一つである量子化学計算は、量子コンピュータの有望な応用先と見られています。新聞記事から量子コンピュータの入門書、各国政府やコンサルタント企業の報告書においてもそのことが度々言及されています。一方で、「量子コンピュータの応用先として何故量子化学計算なのか?何故、多くの人が注目するのか?」について踏み込んだ説明はなかなか見つかりません。そこで本講演では量子情報に興味がある方々に対して、計算化学の基礎から始めて上述の質問に答えを提供することを目指します。併せて、時間が許す限り量子コンピュータを用いた量子化学計算の最新事例と展望を紹介する予定です。
吉岡 信行 氏 (理化学研究所 Nori理論量子物理研究室 特別研究員)
タイトル: 「量子状態の機械学習」
アブストラクト:
機械学習の目的は、データから学習するアルゴリズムを構築することで、ニューラルネットワークなどの強力な非線形関数による予測精度を高めることにあります。量子物理の研究においても、問題意識が共通する文脈が多数存在していることから、「両者の知見を融合することは可能か?もしそうであれば、どれほど革新的な成果が期待されるのか?」という疑問が自然に生じます。本講演では、新規融合領域を俯瞰し、上の問いに関する議論を深めていきます。エキゾチック相の検出や量子多体系の大規模計算といった物性物理から、量子誤り訂正・抑制など量子情報処理への応用を紹介する予定です。
ポスターセッション
ポスター発表者を募集しております!論文のレビュー発表もウェルカムです!
発表される方は、参加登録フォームにおいてタイトルと概要(概要は任意)のご記入をお願いします。
お気軽にご参加ください!
(敬称略、登録順)
鈴木 遼太郎(大阪大学基礎工学研究科)
「デュアルユニタリ量子回路の計算量的観点による分類」
菅野 志優 (東京工業大学物質理工学院材料系材料コース 多田研究室 )
「変分量子回路を用いた化学反応経路の最適化 」
近岡 旭 (東京大学大学院 )
「Lipkin Model Analysis with Variational Quantum Eigensolver 」
小林 史佳 (基礎工学研究科物質創成専攻物性物理工学領域 山本研究室 )
「行列積状態を用いたVQEベンチマーク 」
河瀬 良亮(大阪大学基礎工学研究科)
「クリフォード変換による同時対角化を用いたハミルトニアンダイナミクスの古典シミュレーションの高速化」
郭 乃緒 (大阪大学基礎工学研究科)
「Nonlinear transformation of complex amplitudes via quantum singular value transformation」
藤井 源氏 (京都大学大学院原子核工学専攻 )
「Quantum entanglement with Bose Einstein Condensates 」
高木 裕登 (大阪大学基礎工学研究科 北川研究室)
「変分量子リカレントニューラルネットワークによる時系列データ学習 」
本山 誠 (大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻電子光科学領域北川研究室)
「分子動力学/量子化学計算を用いた核スピン緩和時間シミュレーション 」
懇親会
オンラインで開催予定です。
参加登録
以下のフォームからお願いします。
https://forms.gle/2iC8xP3wZnJsmWS87
登録締め切り: 12/17 (木)
世話人:八角繁男 (大阪大学 基礎工学研究科 藤井研究室 D3 shigeo.hakkaku_at_qc.ee.es.osaka-u.ac.jp)