第31回
第31回 量子情報関西SC
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
日程
2023年6月27日(火)
場所
京大吉田キャンパス北部構内 理学研究科セミナーハウス
主催
量子情報関西 Student Chapter
講演会
八角繁男 氏 (NTT コンピュータ&データサイエンス研究所 / 博士研究員)
タイトル: 「量子誤り抑制法 」
アブストラクト:
現在及び近未来の量子コンピュータはノイズの影響を受けてしまいます。このような量子コンピュータを用いても、なるべく観測量の測定結果からノイズの影響を抑えて有用な計算を行うべく発展した分野が量子誤り抑制(Quantum Error Mitigation)です。量子誤り抑制は量子誤り訂正と異なり多量の量子ビットを必要としない代わりに、多数の測定と古典処理をすることで物理量の期待値に対するノイズの影響を抑制します。本講演では、量子誤り抑制の基礎を解説した後、複数の手法を統合する枠組みや量子誤り訂正への応用を時間が許す限り紹介する予定です。
富田隆文 氏 (分子科学研究所 / 特任助教)
タイトル: 「冷却原子型量子コンピュータ最新状況」
アブストラクト:
本講演では、近年急速に発展を遂げている冷却原子型量子コンピュータについて、その概観と最新状況を紹介する。冷却原子型量子コンピュータでは、真空チャンバー内にてレーザー冷却された原子気体を、光ピンセット配列と呼ばれるトラップにより2次元配列的に捕獲し、それらにレーザー光を照射することで初期化・ゲート操作・読み出しを行う。その制御性と拡張性の高さから、量子コンピュータハードウエア競争における最有力候補の一つとして最近注目を集めている。講演では、ハードウェアの特徴や開発動向を紹介すると同時に、超短パルスレーザーを駆使した超高速量子ゲート操作の実現をはじめとした、分子科学研究所グループにおける冷却原子型量子コンピュータ開発について紹介する。
ポスターセッション
ポスター発表者を募集しております。レビューなどの発表も歓迎です。
発表される方は、参加登録フォームにおいてタイトルのご記入をお願いします。
お気軽にご参加ください!
(登録順・敬称略)
石山 泰樹 (京大理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻)
『新物理探索に向けたイッテルビウム原子の新時計遷移の観測』
江原 光紀 (京大工学研究科 原子核工学専攻)
『ブレイド群の表現とその拡張による量子計算がもつ代数の構成』
田口 アリー (筑波大理工情報生命学術院 数理物質科学研究群 )
『弱いカー非線形性を持つ共振器における非弾性散乱スペクトルの計算』
前田 雄也 (阪大基礎工学研究科)
『原子アレイを用いたエンタングルメント生成の並列化実験』
鳥井 健成 (京大工学研究科 原子工学専攻)
『量子論における時間作用素の導入』
朴 渠培 (京大工学研究科 電子工学専攻)
『多光子量子相関の線形光学素子の限界に関する実験的検証 』
懇親会
京大吉田キャンパス周辺で開催予定です。
スケジュール(予定)
13:00-13:30 受付
13:30-13:40 諸注意
13:40-14:40 招待講演1 (八角氏)
14:40-14:55 休憩
14:55-15:55 招待講演2 (富田氏)
15:55-16:05 写真撮影
16:05-17:30 ポスターセッション
17:30-18:30 研究室見学 (京大理学研究科 量子光学研究室)
19:00- 懇親会
参加登録
以下のフォームからお願いします。
回答締め切り:6/13 (火)
参加登録を締め切りました。これ以降の参加に関しては世話人までお問い合わせください。
世話人
京都大学理学研究科 量子光学研究室 D2
中村勇真
nakamura.yuma.54c_at_st.kyoto-u.ac.jp
(お問合せの際は_at_を@に変えてください)