第32回 量子情報関西SC
第32回 量子情報関西SC
日程
2024年1月29日(月)
場所:大阪大学 豊中キャンパス 基礎工学研究科G棟セミナー室
講演会
藤田高史 氏 (大阪大学 産業科学研究所 准教授)
タイトル: 「半導体量子ドットと量子情報ネットワーク」
アブストラクト:
昨今の半導体をベースにした情報処理やネットワークは、微細加工や情報形態の工夫により今も加速的に進歩しています。本テーマであるスピン量子ビットデバイスの大規模化や光インターフェースとしての応用が以前から期待されています。講演ではスピン量子ビットの基礎を中心に説明しながら、半導体固有の利点や難しさを紹介し、近代技術との融合に近づけるマルチスケールな視点での量子結合について紹介します。
山崎友裕 氏 (NTT物性基礎研究所 研究員)
タイトル: 「線形光学量子計算の基礎と最近の進展」
アブストラクト:
光は、室温で動作可能であり高速で伝搬可能な稀有な物理系であり、スケーラブルな量子コンピュータを作る上で重要な存在です。特に光子を量子ビットとして用いる量子計算モデルの一つが線形光学量子計算で、光子生成器、光子検出器、線形光学素子(ビームスプリッターなど)によって構成されます。このモデルでは、光子間のエンタングル操作が確率1でできないなどの制限があり、任意の量子計算が可能であること自体が非自明です。本発表の前半では、具体的にどのようにして任意の量子計算を行うかの一例を紹介し、後半では最近の進展について、物理的な実装、線形光学回路、量子計算プロトコルの三つの観点から紹介します。
ポスターセッション
ポスター発表者を募集しております。レビューなどの発表も歓迎です。
発表される方は、参加登録フォームにおいてタイトルのご記入をお願いします。
お気軽にご参加ください!
(登録順・敬称略)
・小林 史佳(大阪大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻 山本研究室)
Erasure-tolerance protocol for the surface codes on Rydberg atomic quantum computers
・佐野 裕一(京都大学大学院 工学研究科 原子核工学専攻 量子物理学研究室)
ラベルの入れ替えを用いた確率分布のための量子回路準備
・森 雄生(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 藤井研究室)
量子回路非最適化アルゴリズムの提案とコンパイラベンチマークへの応用
・森崎 颯太(大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻藤井研究室)
SU(2)の最適なClifford+T近似のためのアルゴリズム
・坂本 一樹(大阪大学大学院 基礎工学研究科 藤井研究室)
シュウィンガー模型のための量子アルゴリズムの構築と性能評価
・伊藤 優輝(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 藤井研究室)
量子アルゴリズムのためのCarleman埋め込みとKoopman-von Neumann埋め込みを用いた線形微分方程式をSchrödinger方程式に変換する方法
・高田 侑吾(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 藤井研究室)
フラッグ量子ビットを用いた重み最適化によるカラー符号方式誤り耐性量子計算の閾値改善
・中山 昌勲(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 藤井研究室)
量子カーネル法に基づく明示的量子モデル構築のための量子古典ハイブリッドアルゴリズム
・糸川 智博(大阪大学 基礎工学部 電子物理科学科)
正方格子上のゼロレベル蒸留による効率的な魔法状態蒸留の提案
・小川 和久(大阪大学 量子情報・量子生命研究センター)
超伝導量子コンピュータにおける常在ZZ相互作用による2qubitゲート
懇親会
大阪大学豊中キャンパス周辺で開催予定です。
3000円/人を予定しています。
スケジュール(予定)
14:00-14:30 受付
14:30-14:40 諸注意
14:40-15:40 招待講演1 (藤田氏)
15:40-15:55 休憩
15:55-16:55 招待講演2 (山崎氏)
16:55-17:05 写真撮影
17:05-18:30 ポスターセッション
19:00- 懇親会
参加登録
以下のフォームからお願いします。(2024/1/24(水)締切)
第32回参加登録フォーム(締切済)
当日は軽食代( お菓子、飲み物)として300円/人 頂く予定です。
世話人
大阪大学基礎工学研究科 山本研究室 M1
竹中真一
takenaka-shinichi_at_qi.mp.es.osaka-u.ac.jp
(お問合せの際は_at_を@に変えてください)