著者 笹山敬輔
4.6 5つ星のうち 4 カスタマーレビュー
ダウンロード興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)無料笹山敬輔 - 内容紹介 やるか、やられるか――。 それが興行の世界だ! 華やかな舞台での熱演、鳴り止まぬ大歓声……しかしその裏では、血と汗と金にまみれた争いがあった――。情熱と野望で大衆芸能の発展に貢献した、松竹・吉本・大映・東宝の創業者たち。その波瀾万丈の人生やライバルとの仁義なき戦いを、膨大な資料からドラマチックに描く。ヤクザや官との癒着、札束攻撃、二枚舌……昔も今も芸能界は、グレーゾーンだらけの弱肉強食の世界。注目の演劇研究者による、おもろうてやがて哀しき興行師たちの物語。 【目次より】 はじめに 第一章十二代目守田勘弥――近代興行の父 興行師の明治維新/借金大王/守田座移転問題/劇場の視覚・聴覚・嗅覚/カブキ資本主義/歌舞伎の戦争報道/櫓のない劇場/改革者の闇落ち/興行専門代言人田村成義/芸能界談合事始/座元のプライド/敵に回してはいけない男 第二章大谷竹次郎――経営と道楽の超克 青い眼の菊五郎/松竹のファミリーヒストリー/竹次郎、劇場を買う/竹次郎の野望/関東vs.関西/前門の松竹、後門の帝劇/木挽町陥落歌舞伎座は我が手中にあり/松竹無双一騎当千/新たなる敵/誰が歌舞伎を救ったか/血と水の相克/興行師はつらいよ 第三章吉本せい――やがて哀しき興行師 首領の死/朝ドラヒロイン全開/すばらしい新世界/吉本のブランド戦略/だいおおさかばんざい/吉本の民衆娯楽論/大阪アンタッチャブル/漫才師は戦場へ行った/大阪代理戦争/浅草電撃作戦/おもろうてやがて哀しき興行師 第四章永田雅一――ヤクザとグランプリ ヤクザからディズニーまで/永田雅一はそこにいる/ヤクザが作ってヤクザが売る/裏切りの序曲/太秦の熱い日/悪魔的奇手/私の大事なだんな様/神話の国の人だもの/世界の永田、千本組の雅一/花待ち得たる今日の対面/一縷の幻想/恩讐の彼方に 第五章小林一三――大実業家の最後の〝夢〟 河童の国/箕有電車で行こう/国民をプロデュース/興行改革のマニフェスト/巨大劇場への対処法/有楽町に建てましょう/特命支配人秦豊吉/東宝vs.松竹三大劇場興行界最大の決戦/東宝vs.松竹THE MOVIE/大東亜の純真/時代の流れに身をまかせ/赤い東宝「/国民劇」繚乱/宝塚の救世主/神なき時代の演劇 おわりに 参考文献&ブックガイド 内容(「BOOK」データベースより) 華やかな舞台での熱演、鳴り止まぬ大歓声…しかしその裏では、血と汗と金にまみれた争いがあった―。情熱と野望で大衆芸能の発展に貢献した、松竹・吉本・大映・東宝の創業者たち。その波瀾万丈の人生やライバルとの仁義なき戦いを、膨大な資料からドラマチックに描く。ヤクザや官との癒着、札束攻撃、二枚舌…昔も今も、芸能界はグレーゾーンだらけの弱肉強食の世界。注目の演劇研究者による、興行師たちの物語。 商品の説明をすべて表示する
以下は、興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 近代日本の芸能史を代表する(??)5人の興行師の列伝、とのことである。5人は新富座の十二代目守田勘弥(明治30年死去、享年50)、松竹の大谷竹次郎(昭和44年死去、享年92)、吉本興業の吉本せい(昭和25年死去、享年60)、大映の永田雅一(昭和60年死去、享年79)、東宝の小林一三(昭和32年死去、享年84)の5人である。私的感想(ランダムに)〇5人ともかっては超有名人であったが、今日よく知られているのは吉本せいだけだろう。そのためか、吉本せいの章にだけ、現在が登場する。あとはすべて過去の話である。大谷竹次郎の章にも、小林一三の章にも、現在の松竹や現在の東宝宝塚は登場しない。〇分量的には読みやすい本であり、内容も面白いとは思う。また、忘れられた4人への関心を現在に蘇らせる意義はある。〇ただ、面白さ優先のあまり、興行の特殊性、暗黒面を強調しすぎている感はある。劇場の買収、企業合併、併合、引き抜き等は普通の企業でも起きていたことであり、興行が近代化、ビジネス化したから起きたことでもある。また、コンプライアンスのないのは、時代を考えればほかの企業でも似たようなものだろう。〇興行の魅力というのが具体的に書けておらず、彼らが興行を最優先したように書かれてもちょっと実感がわかない。十二代目守田勘弥はともかく、他の4人は一応有能な経営者であり、成功者であろう。また、勘弥以外の4人は決して破滅的な性格ではない。大谷も、永田も、小林も、当時としては超高齢まで生きており、セルフコントロールのできる人であったと思われる。〇本書で一番腹立たしいのは、永田雅一の暗黒面、スキャンダルをこれでもかこれでもかと書きたてて、大映を率いた永田の戦後日本文化発展への功績に対して何の敬意も見られないことである。映画ファン、大映ファンとしてこれを許すわけにはいかない。〇それで、評価は★★しかないと思ったのだが、最後に残した第三章を読んでいるうちに事情が変わってしまった。今更、吉本せいかと思って読んでいるうちに、最後近くで、絶妙のタイミングで笠置シヅ子の日記が登場した。これはよくない。不意を打たれて、つい泣いてしまった。著者の仕掛けにやられてしまったので、★★★★と変更する。まあ、永田雅一も最後にはちょっとヨイショされていることだし・・。私的結論〇映画を興行というなら、出版も似たようなものだろう。今回の新潮新書劇場の御興行の評判は??? 芸人の闇営業で、吉本の社長がでていたが、まるで反社そのものなのに、驚いたが、もとがそのものとの、ずぶずぶの関係であったので、しかたがない。ほかにも、大映の永田氏が、元はそのすじの出であったとか、松竹と東宝との、血の抗争など、かなり芸能と反社とは、きってもきれない関係だったのが、歴史的に理解できた。江戸時代から続く伝統なんだから、これからも、変わらないだろう。 Tags:興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)PDFダウンロード興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)PDF興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)のePub興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)ダウンロード興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)オーディオブック興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)ダウンロードブック興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)発売日興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)試し読み興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)ネタバレ興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)amazon興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)download興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 (新潮新書)kindle