魏志倭人伝に登場する伊都国の都だったと思われる福岡県糸島市の三雲・井原遺跡で弥生時代(紀元前4世紀~紀元後3世紀)のものとみられる国内最古級のすずりの破片一個が出土したと、同市教委が1日、発表した。弥生時代のすずり発見は二例目。(もう一例は松江市の田和山遺跡のもの)
破片は長さ6cm、幅4.3cm、厚さ6mm。実際に使用されたようなすり減りがある。昨年12月、弥生~古墳時代の人々が不要になった土器を捨てたとみられるくぼ地を調査して見つかった。中国の前漢が朝鮮半島に設けた楽浪郡製の弥生後期とみられる土器が多数見つかっているため、市教委はすずりも同時期の1~2世紀に楽浪郡で作られたとみている。
★弥生時代の文字文化の存在を裏づけるものである。
魏志倭人伝の風景「伊都国」http://www.eonet.ne.jp/~temb/10/ito/ito.htm