福岡県春日市教委は7月25日、同市の須玖タカウタ遺跡で見つかった弥生時代中期前半(紀元前2世紀頃)の出土品から、「把頭飾はとうしょく(柄飾り)」の鋳型とみられる破片を確認したと発表した。日本初の発見である可能性が非常に高いとしている。
見つかった破片は土製で長さ3.5センチ、幅2.6センチ、厚さ2.7センチ。一部が熱を受けて黒っぽく変色している。2014年の発掘調査で竪穴建物跡から出土し、市教委が分析を進めていた。青銅製の把頭飾の台座や突起部分を作る鋳型の破片とみられ、鋳型全体の6分の1程度の大きさにあたるという。
遺跡は、「魏志倭人伝」に登場する「奴国」の域内にあり、青銅器生産の先進地だったとされる。生産の開始期から高度な鋳造技術があったことを示している
★高度な製造技術を持った人間が朝鮮半島から渡来していたということになる。日本には青銅器や鉄器の製造技術がほぼ同時期に完成された形で入っている。