2015/11/01 舶載鏡1枚と仿製鏡3枚の傷跡が一致
奈良県立橿原考古学研究所の清水康二主任研究員が、鏡に残った鋳型の傷(ひび)から、中国製とされる1枚(舶載鏡)と和製とされる3枚(仿製鏡)が同じ鋳型から作られたことを突き止めた。
三次元の分析装置で精密に調べたところ、いずれも文様が異なるのに鋳型の傷を示すしわの形や長さ、位置が、それぞれ2~3カ所で一致したとしている。清水さんは「複数箇所の一致は偶然ではありえない。鏡を鋳造後、鋳型の文様面を削って新しい文様を彫り込んだが、ひびが深いため、そのまま残り、同じ形のしわができた」とし、4枚の鋳型は同じと結論付けた。
模様の正確さなどを基準に中国製、和製と分類していたが、それが当てにならないことになり、今後、大きな影響を与えそうである。
★卑弥呼に与えられた鏡は百枚だけなので、ほとんどの鏡が和製である。この4枚も和製。倭人の鋳造力を甘く考える考古学者の鑑定力のなさを示すにすぎない。
リンク 「三角縁神獣鏡と卑弥呼の鬼道」