大阪府文化財センターなどは26日、同府茨木市の郡(こおり)遺跡と倍賀(へか)遺跡で、弥生時代中〜後期の方形周溝墓が140基以上見つかったと発表した。墓数は全国有数の規模になる。
方形周溝墓は、土を四角形に盛り、周囲を溝で囲んだ墓。弥生時代から古墳時代前半期に築かれ、庶民や富裕層などを埋葬した一般的な墓とされる。この遺跡では、10メートルを超えるものから、3メートル程度のものまで、様々な大きさが混在していた。
他に竪穴建物22棟や装身具の管玉、人の歯、人の顔を表現した高さ約6センチの人形土製品、祭祀に使われたと思われる30cmの石包丁なども出土している。