趣旨
補償光学は乱れた光波面の位相を補正する技術である。地球大気のゆらぎの乱れ
を補正することで地上望遠鏡からでも回折限界の解像度を実現することができる。
すばるやTMTをはじめとした大型望遠鏡では補償光学装置は必須技術として発展
してきた。一方で補償光学装置の構成要素部品が比較的安価になったことで大学
の研究室単位でも研究開発が可能になってきており、新しいアイデアや実証実験
といった試みが多くなされるようになっている。
この研究会は様々な研究テーマやプロジェクトで補償光学装置の開発に携わる
研究者が一堂に会して議論を交わす機会を提供する。これを契機として有機的な
情報交換ネットワークを構築し、各々の研究開発の発展を促進する。
この研究会では議論に重きを置いています。また学生の発表を奨励しています。
これから補償光学の研究を始めたい人も歓迎です。
参加をご希望の方は、開催担当世話人までご連絡下さい。
大金:Hajime.Ogane_at_anu.edu.au
大屋:shin.oya_at_nao.ac.jp
山本:yamamoto.kodai.4s_at_kyoto-u.ac.jp
※_at_は@に変えて下さい。
プログラム
日時:2026/3/3 (土) 9:00-16:50
開催方法:会場での対面とZoomによるハイブリッド開催
会場:大阪電気通信大学寝屋川キャンパス A号館 1階 コンベンションホール
※リモート参加の接続情報は開催担当世話人にお尋ねください。
9:00-9:15 大金 原 「SLODARとAIRFLOWを用いたすばる望遠鏡での地表層乱流計測」(オーストラリア国立大学)
9:20-9:35 小牧誠人 「MASS法におけるCn²推定の精度向上のための Weighting Functionと高度サンプリングの最適化」(京都産業大学)
9:40-9:55 數藤隆介 「明星大学の40cm望遠鏡を用いた 夜間のシーイング測定手法の開発」(明星大学)
10:00-10:15 金澤亜里沙 「位相変位点回折素子の製作状況と今後の光学系製作に関しての展望」(東海大学)
<休憩 (15分)>
10:30-10:45 西﨑陽平 「ORISTにおけるTbps級衛星‐地上間光通信に向けた高速波面計測」(大阪産業技術研究所)
10:50-11:05 六川慶美「光衛星通信実証に向けた小金井1m光地上局送信補償光学系の検討」(電気通信大学/情報通信研究機構)
11:10-11:25 中村健太 「衛星-地上間光データダウンリンク技術獲得に向けたNICT小金井局での補償光学実験」(東京大学)
11:30-11:45 寺尾航暉 「国立天文台での衛星光通信用補償光学系開発の現状」(国立天文台)
<昼食(85分)>
13:10-13:40 山本広大、入部正継、藤田直希「系外惑星撮像装置SEICA開発:進捗報告」(京都大学、大阪電気通信大学)
13:45-14:00 米田謙太「Speckle Area Nulling法を用いた焦点面両側波面制御技術」(東京農工大学)
14:05-14:20 高橋光明 「Development of Image Signal Processor for Adaptive Optics using FPGA」(東北大学)
14:25-14:40 田邊ひより「すばる望遠鏡レーザートモグラフィー補償光学のトモグラフィー波面推定手法の検討」(東北大学)
<休憩(15分) >
14:55-15:10 三浦則明 「太陽ナイフエッジテストによる波面情報の取得」(北見工業大学)
15:15-15:30 堀口裕介 「LSTMネットワークによる波面予測の検討」(北見工業大学)
15:35-15:50 野田緋奈子 「惑星モニター観測用多層共役補償光学系における反応行列の光線追跡に基づくモデル化」(岡山理科大学)
15:55-16:10 米田 隼 「SPADイメージセンサーを用いたレーリーレーザーガイド星の基礎実験」(東京大学)
16:15-16:30 峰崎岳夫 「レーザーガイド星の国内オンスカイ試験に向けて」(東京大学)
16:30-16:50 まとめと議論
*講演時間は15分(講演12分+質疑応答3分)です。
*講演中の質疑応答も歓迎です。
*スムーズな講演者交代のため5分間の緩衝時間を設けております。
*当日の進行・調整次第で講演時間が多少前後することをあらかじめご承知おき下さい。
[懇親会]
講演終了後に寝屋川駅付近で開催します。参加ご希望の方は開催担当世話人まで連絡をお願いします。
当日の参加者リストに記載された順、敬称略
開催担当者
大金 原(オーストラリア国立大学)、大屋 真(国立天文台)、山本広大(京都大学)