2024/3/16@小金井
第20回 「補償光学研究開発のための情報交換会(ハイブリッド)」
趣旨
補償光学は乱れた光波面の位相を補正する技術である。地球大気のゆらぎの乱れ
を補正することで地上望遠鏡からでも回折限界の解像度を実現することができる。
すばるやTMTをはじめとした大型望遠鏡では補償光学装置は必須技術として発展
してきた。一方で補償光学装置の構成要素部品が比較的安価になったことで大学
の研究室単位でも研究開発が可能になってきており、新しいアイデアや実証実験
といった試みが多くなされるようになっている。
この研究会は様々な研究テーマやプロジェクトで補償光学装置の開発に携わる
研究者が一堂に会して議論を交わす機会を提供する。これを契機として有機的な
情報交換ネットワークを構築し、各々の研究開発の発展を促進する。
この研究会では議論に重きを置いています。また学生の発表を奨励しています。
ご発表・ご参加を希望される方は、開催担当世話人までご連絡下さい。
開催担当 大金:hajime.ogane_at_anu.edu.au
大野:ono _at_ naoj.org
山本:yamamoto _at_ kusastro.kyoto-u.ac.jp
(_at_を@にご変換ください)
プログラム
日時:2024/3/16 (土) 9:00-16:00 (時間はプログラム次第で調整)
開催方法:会場での対面とZoomによるハイブリッド開催
会場:情報通信研究機構小金井本部 3号館1階セミナー室
※リモート参加の接続情報は後日参加者にお知らせします。
9:30 - 9:45 斉藤嘉彦「NICTにおける通信用補償光学系の開発」(情報通信研究機構)
9:50 -10:05 大野良人「すばる補償光学開発について」(ハワイ観測所)
10:10-10:25 寺尾航暉「白色干渉計を用いたマイクロレンズアレイ表面形状評価と光学性能シミュレーション」(ハワイ観測所)
10:30-10:45 米田謙太「ハーフトーン手法を用いた波面制御技術の開発」(国立天文台)
<休憩10分>
10:55-11:10 坂部健太「小型屈折型補償光学装置CRAO:可変形DMP‐40に最適化した制御行列の作成と評価 」(京都産業大学)
11:15-11:30 小牧誠人「SH型MASS-DIMM法による大気構造定数Cn2測定の時間・高度分解能の向上」(京都産業大学)
11:35-11:50 大金原「Shack-Hartmann光学系によるCn2と風速分布の測定」(オーストラリア国立大学)
11:55-12:10 児玉晋二朗「天体観測のための深層学習に基づくシングルピクセルイメージングと大気ゆらぎの定量化」(電気通信大学)
<昼食: 80分>
13:30-13:45 入部正継「系外惑星撮像装置SEICA開発:高精度AO制御系」(大阪電気通信大学)
13:50-14:05 野田緋奈子「惑星モニター観測用多層共役補償光学系における任意の波面測定参照点に対する反応行列の作成」 (岡山理科大学)
14:10-14:25 吉野富士香「ハワイ・ハレアカラ東北大 60cm 望遠鏡に搭載する可視補償光学T60-AOの開発状況」 (東北大学)
<休憩10分>
14:35-14:50 一ノ瀬将也(代理発表:秋山正幸)「トモグラフィー補償光学系のハワイ観測所での調整と問題点」 (東北大学)
14:55-15:10 穂満理生「すばる望遠鏡オンスカイ試験観測データを用いた補償光学における時系列解析による予測制御の研究」 (東北大学)
15:15-15:30 田邊ひより「トモグラフィー推定法の開発に向けた波面再構成手法の検討」 (東北大学)
<休憩10分>
15:40-17:00 NICT見学
*講演時間は25分(講演20分+質疑応答5分)です。
*講演中の質疑応答も歓迎です。
*スムーズな講演者交代のため5分間の緩衝時間を設けております。
*当日の進行・調整次第で講演時間が多少前後することをあらかじめご承知おき下さい。
[懇親会]
17:30~ (参加ご希望の方は開催担当世話人まで連絡をお願いします)
参加者
当日の参加者リストに記載された順、敬称略
大屋 真、寺尾航暉、早野 裕、高木悠平、米田謙太(国立天文台)、関戸 衛、青木哲郎、高見英樹、斉藤嘉彦(情報通信研究機構)、山本広大 (京都大学)、秋山正幸、吉野富士香、笠羽康正、穂満理生、田邊ひより、楢山愛乃( 東北大学)、小澤亮太,金澤亜里沙、近藤美由紀 (東海大学)、渡邉 誠、野田緋奈子 (岡山理科大学)、坂部健太、小牧誠人 (京都産業大学)、津久井遼 (ロジストラボ)、小鹿哲雅 (関西学院大学)、三浦則明(北見工業大学)、渡邉恵理子、児玉晋二郎 (電気通信大学)、大金 原(オーストラリア国立大学)、 入部正継 (大阪電気通信大学)
開催担当者
大金 原(オーストラリア国立大学)、大野 良人(ハワイ観測所)、山本広大(京都大学)、斉藤嘉彦、高見英樹(情報通信研究機構・会場担当)