2016/09/17@岡山

第8回 「補償光学研究開発のための情報交換会」

趣旨

補償光学は、光波面の位相ゆらぎをリアルタイムに計測・補償することに

よって、解像度と感度を大幅に向上する技術である。天文学分野においては、

補償光学によって地球大気ゆらぎによる像の乱れを補正することで、地上

望遠鏡からでも回折限界の解像度を実現することが可能となった。国内に

おける補償光学の研究開発及び観測装置としての運用はこれまで国立天文台

を中心に進められてきたが、現在は補償光学装置の要素構成部品が比較的

安価で利用しやすくなり大学の各研究室においても独自の目的・アイデアに

基づいた補償光学装置の研究開発が進められつつある。また、生物学や医学

分野においても、補償光学技術の応用が進められつつある。この研究会は

様々な研究テーマ・プロジェクトで補償光学の開発に携わっている研究者間

で有機的な情報交換のネットワークを構築し、各々の研究開発の発展を促進

することを目的とする。

この研究会では議論に重きを置いています。また学生の発表を奨励しています。

プログラム

日時:2016/9/17 (土) 10:00 - 15:00

場所:岡山理科大学A1号館A0125号室

セッション1: 中小望遠鏡における補償光学開発

10:00-10:25「中小口径望遠鏡と補償光学系(Robo-AOの紹介と我々への課題)」高見英樹(国立天文台)

10:30-10:55「imaka」早野 裕(国立天文台)

11:00-11:25「惑星観測用補償光学系の開発状況」渡邉 誠(岡山理科大学)

11:30-11:55「可変形鏡BMC Multi-3.5の性能評価」森貞翔太(岡山理科大学)

(12:00-13:00 昼休み)

セッション2: 大型望遠鏡と補償光学開発

13:00-13:25「TMTの分割主鏡」大屋 真(国立天文台)

13:30-13:55「多天体補償光学に向けた Open-Loop 補償光学系の試験」鈴木元気(東北大学)

14:00-14:30 全体の議論とまとめ

* 各発表は25分(講演20分+質疑応答5分)です。

* 講演途中の質疑応答も歓迎です。

* 議論が続いた時のために各発表の間には5分のバッファが設けてあります。

当日の進行・調整次第で講演時間が多少前後することをあらかじめご承知おき下さい。

参加者

発表者に加え、大島修、寺地慶祐(岡山理科大学 )、リモート参加:峰崎岳夫(東京大学)、敬称略

開催担当者

渡邉 誠 (岡山理科大学)