2018/03/13@三鷹

第11回 「補償光学研究開発のための情報交換会」

趣旨

補償光学は乱れた光波面の位相を補正する技術である。地球大気のゆらぎの乱れを

補正することで地上望遠鏡からでも回折限界の解像度を実現することができる。

すばるやTMT等の大型望遠鏡では補償光学装置は不可欠である。一方で補償光学装置

の構成要素部品が比較的安価になったことで大学の各研究室単位で独自の目的・

アイデアに基づいた研究開発が可能になってきた。この研究会は天文に限らず様々な

研究テーマやプロジェクトで補償光学装置の開発に携わっている研究者が一堂に会し

議論を交わす機会を提供する。これを契機として有機的な情報交換ネットワークを

構築し、各々の研究開発の発展を促進する。

この研究会では議論に重きを置いています。また学生の発表を奨励しています。

プログラム

日時:2018/3/13 (火) 9:00 - 17:30

場所:国立天文台三鷹講義室

9:00 - 9:25「AO188のアップグレード」大野良人 (ハワイ観測所)

9:30 - 9:55「ULTIMATE-SUBARUプロジェクト」美濃和陽典 (ハワイ観測所)

10:00 - 10:25「Multi-Conjugate Adaptive Optics Simulator for Thirty Meter Telescope」三枝悦子 (ハワイ観測所)

10:25 - 10:35 <休憩>

10:35 - 11:00「AOによる航空機周囲の熱流体現象の高精度可視化計測に向けた取組」榎並京次郎(東海大学)

11:05 - 11:30「地上-衛星光通信における補償光学技術」斉藤嘉彦 (情報通信研究機構)

11:30-12:30 <昼食>

12:30 - 12:55「TMTサイト調査のまとめ」大屋 真 (国立天文台)

13:00 - 13:25「シャックハルトマン波面センサーを用いた大気シンチレーションの測定」大金 原(東北大学)

13:30 - 13:55「太陽光を用いたシーイング調査手法の開発」萩野正興、篠田一也(国立天文台)、山本大二郎、野澤恵(茨城大学)、浜屋ひかり、宮良碧、日比野由美、小野寺幸子(明星大学)、仲谷善一、木村剛一、一本潔(京都大学)、三浦則明(北見工業大学)

13:55 - 14:05 <休憩>

14:05 - 14:30「惑星撮像装置SEICAのための補償光学の開発」 山本広大 (京都大学)

14:35 - 15:00「惑星用補償光学系の組立・調整と室内実験の進捗」渡邉 誠 (岡山理科大学)

15:05 - 15:30「惑星観測用多層共役補償光学系における一般化アンアイソプラナティズムの見積」 寺地慶祐 (岡山理科大学)

15:30 - 15:40 <休憩>

15:40 - 16:05「飛騨天文台におけるGLAO実験」三浦則明 (北見工業大学)

16:10 - 16:35「顕微鏡AO波面センサーのための画像前処理」 菊池 駿 (北見工業大学)

16:40 - 17:05「液晶位相変調器LCOSの評価」早野 裕 (国立天文台)

17:05 - 17:10 <休憩>

17:10 - 17:30 議論とまとめ

*講演時間は25分(講演15分+質疑応答10分)です。

*講演中の質疑応答も歓迎です。

*スムーズな講演者交代のため講演間に5分間を開けております。

*当日の進行・調整次第で講演時間が多少前後することをあらかじめご承知おき下さい。

懇親会: 武蔵境駅周辺で懇親会を設ける予定です(当日に参加確認致します)。

参加者

当日の参加者リストに記載された順、敬称略

水書稔治(東海大学)、榎並京次郎(東海大学)、三浦則明(北見工大)、菊池駿(北見工大)、大野良人(ハワイ観測所)、野沢恵(茨城大学)、鈴木正治(月惑星研究会)、坂部健太(京都産業大学)、宮良碧(明星大学)、仲野陽敏(クロニクス)、美濃和陽典(ハワイ観測所)、大金原(東北大学)、谷田部和貴(国立天文台)、三枝悦子(ハワイ観測所)、高山佳久(東海大学)、竹中秀樹(情報通信研究機構)、森川裕基(琉球大学)、萩野正興(国立天文台)、沖田博文(ハワイ観測所)、秋山正幸(東北大学)、斉藤嘉彦(情報通信研究機構)、海老塚昇(理化学研究所)、早野裕(国立天文台)、満田和真(東京大学)、樽田順(京都産業大学)、家正則(国立天文台)、山本広大(京都大学)、津久井豊(立教大学)、渡邉誠(岡山理科大学)、寺地慶祐(岡山理科大学)、峰崎岳夫(東京大学)、浜屋ひかり(明星大学)、大屋真(国立天文台)

開催担当者

大野良人(ハワイ観測所)、大屋 真(国立天文台)