2017/09/10@札幌

第10回 「補償光学研究開発のための情報交換会」

趣旨

補償光学は乱れた光波面の位相を補正する技術である。地球大気のゆらぎの乱れを

補正することで地上望遠鏡からでも回折限界の解像度を実現することができる。

すばるやTMT等の大型望遠鏡では補償光学装置は不可欠である。一方で補償光学装置

の構成要素部品が比較的安価になったことで大学の各研究室単位で独自の目的・

アイデアに基づいた研究開発が可能になってきた。この研究会は様々な研究テーマや

プロジェクトで補償光学装置の開発に携わっている研究者が一堂に会して議論を

交わす機会を提供する。これを契機として有機的な情報交換ネットワークを構築し、

各々の研究開発の発展を促進する。

この研究会では議論に重きを置いています。また学生の発表を奨励しています。

プログラム

日時:2017/9/10 (日) 13:30 - 17:00

場所:北海道大学札幌キャンパス 工学部A棟3階A3-62室(物理工学系会議室1)

※開催日が休日のため会場へ自由に入ることができません。

参加ご希望の方は必ず事前に連絡担当の大屋(shin.oya_at_nao.ac.jp)までご連絡下さい。

13:30-13:45「(仮)ULTIMATE-Subaruの現状」美濃和陽典(ハワイ観測所)

13:50-14:05「京大岡山3.8m望遠鏡搭載を目指したコロナグラフの開発」 黒田真之佑(北海道大学)

14:10-14:25「液晶空間光変調器を用いたコロナグラフ用補償光学の開発」 河合研弥(北海道大学)

14:30-14:50「補償光学に適した制御系設計の考察」入部正継(大阪電通大)

(14:50-15:00 休憩)

15:00-15:20「惑星表面模様の相関追跡による波面測定のための惑星表面上の参照位置自動選択ソフトウェアの開発」寺地慶祐(岡山理科大学)

15:25-15:45「すばる望遠鏡レーザートモグラフィー補償光学の開発」秋山正幸(東北大学)

15:50-16:10「TMT主鏡と曲げ研磨」 大屋 真(国立天文台)

16:15-16:35「AO4ELT5参加報告」早野 裕(国立天文台)

16:35-17:00 総合討論/まとめ

* 各発表は20分(講演15分+質疑応答5分)または15分(講演10分+質疑応答5分)です。

* 講演途中の質疑応答も歓迎です。

* スムーズな講演者交代のため講演間に5分間を開けております。

* 当日の進行・調整次第で講演時間が多少前後することをあらかじめご承知おき下さい。

参加者

当日の参加者リストに記載された順、敬称略

美濃和陽典(ハワイ観測所)、村上尚史(北海道大学)、山村知之(ニコン)、村上宏輔(ニコン)、黒田真之佑(北海道大学)、寺地慶祐(岡山理科大学)、三浦則明(北見工大)、西川淳(国立天文台)、早野裕(国立天文台)、藤田勝(大阪電気通信大学)、入部正継(大阪電気通信大学)、秋山正幸(東北大学)、大屋真(国立天文台)

リモート参加:峰崎岳夫(東京大学)

開催担当者

村上尚史(北海道大学)、三浦則明(北見工業大学)