2023/3/17@三鷹

第18回 「補償光学研究開発のための情報交換会(ハイブリッド)」

趣旨

 補償光学は乱れた光波面の位相を補正する技術である。地球大気のゆらぎの乱れ

 を補正することで地上望遠鏡からでも回折限界の解像度を実現することができる。

 すばるやTMTをはじめとした大型望遠鏡では補償光学装置は必須技術として発展

 してきた。一方で補償光学装置の構成要素部品が比較的安価になったことで大学

 の研究室単位でも研究開発が可能になってきており、新しいアイデアや実証実験

 といった試みが多くなされるようになっている。

  この研究会は様々な研究テーマやプロジェクトで補償光学装置の開発に携わる

 研究者が一堂に会して議論を交わす機会を提供する。これを契機として有機的な

 情報交換ネットワークを構築し、各々の研究開発の発展を促進する。


 この研究会では議論に重きを置いています。また学生の発表を奨励しています。


参加をご希望の方は、開催担当世話人の何れかまでご連絡下さい 

大屋:shin.oya_at_nao.ac.jp; 大野:ono_at_naoj.org; 山本:yamamoto_at_kusastro.kyoto-u.ac.jp

※_at_は@に変えて下さい。


プログラム

日時:2023/3/17 () 9:00-15:00

※当日は16時から高見英樹先生の退職者記念講演あるので、そちらへの参加を想定して通常より早めの終了を予定しています。

開催方法:会場での対面とZoomによるハイブリッド開催

会場:国立天文台三鷹キャンパス開発棟3号館3階会議室

※リモート参加の接続情報は開催担当世話人にお尋ねください。


 9:00- 9:15 寺尾航暉「ULTIMATEプロジェクト:GLAO、LTAOの進捗報告」(ハワイ観測所)

 9:20- 9:35 小鹿哲雅「補償光学で用いる4ビームレーザーガイド星の伝搬モデルの開発」(関西学院大学)

 9:40- 9:55 大金 原「Shack-Hartmann光学系によるCn2と風速分布の測定」(東北大学)

10:00-10:15 小牧誠人「Shack-Hartmann型波面センサーを用いた大気擾乱モニターシステムMAMOの開発」(京都産業大学)

<休憩15分>

10:30-11:30 SEICAグループ(山本広大・大谷拓也・津久井遼・入部正継)「系外惑星撮像装置SEICA:低次および高次補償光学系の開発」(京都大学・大阪電通大学)

<昼食: 90分>

13:00-13:15 坂部健太「小型屈折型補償光学装置CRAO:室内実験における性能評価」 (京都産業大学)

13:20-13:35 吉野富士香「ハワイ・ハレアカラ東北大 60cm 望遠鏡に搭載する補償光学装置の開発状況」(東北大学・地球物理)

13:40-13:55 穂満理生「時系列解析を用いた補償光学系におけるtemporal error軽減の可能性」(東北大学)

<休憩15分>

14:10-14:25 斉藤嘉彦「NICTにおける大気揺らぎ補償系開発の現状報告」(情報通信研究機構)

14:30-14:45 近藤美由紀「補償光学系の適用による望遠BOS法の空間分解能向上」(東海大)


14:45-15:00 議論とまとめ

*講演時間は15分です(質疑応答5分含む)。

*講演中の質疑応答も歓迎です。

*スムーズな講演者交代のため5分間の緩衝時間を設けております。

*当日の進行・調整次第で講演時間が多少前後することをあらかじめご承知おき下さい。


[懇親会]:

前日の3/16(木)に「18時頃から調布駅または武蔵境近辺」で開催を考えております。

参加希望の方は開催担当までご連絡下さい。


参加者

当日の参加者リストに記載された順、敬称略

美濃和陽典、寺尾航暉、大野 良人 (ハワイ観測所)、大屋 真、西川 淳 (国立天文台)、山本広大、津久井遼 (京都大学)、坂部健太、小牧誠人 (京都産業大学)、水書稔治,近藤美由紀 (東海大学)、阿部侑真、六川慶美 (情報通信研究機構)、小鹿哲雅 (関西学院大学)、渡邉 誠 (岡山理科大学)、秋山正幸、赤澤拓海、穂満理生、吉野富士香大金 原 ( 東北大学)、大谷拓也、入部正継 (大阪電気通信大学)

開催担当者

大屋 真(国立天文台)、大野 良人(ハワイ観測所)、山本広大(京都大学)