被包化によるN→H変化

Nタイプ内容語は、絶対格がN格の動作を受けるが、エニシキでは絶対格に不特定項がくることができない。

そのため、2つの方策がとられる。1つは焦点辞を用いる方法である:

livip min hardu fla. / 何か果実は彼が食べているだろう。

○ mi livip henardu fla. / 彼は何か果実を食べているだろう。

もう一つは、被包辞をつけて述語に内蔵してしまう方法である。これにより、Nタイプ内容語はHタイプになる。このとき、不特定項の項辞は取れる

○ mi hivibz hardu fla.

焦点辞が伴っていないことに注意。実際のところ、対象項が不特定なものの場合、こっちのほうがより自然である。