c'azbimoi eniski

エニシキ大改定のメモ

・ 不特定のものは絶対格にこない

私は(不特定の)果実を食べる。 → 「果実」を項化させない。

→ つまり、不特定のものに対して他動詞的な何かをするというのは、実のところ自動詞的である。「果実-食べる」のような述語。

→ 「果実だ」という現象を「食べる」が内包しているような「食べる」→「果実だ」が「食べる」に内包されているように修飾する

ということで、述尾辞 「被包辞」をつくる。

いずれにせよ、意味論的には他動詞に見えるものが、自動詞的に表される。そしてこの場合は絶対格。つまり、焦点はA。

「私は(不特定の)りんごを食べる」 → ni-ABS onoci-INC odre ja. (-ABS は絶対格、-INCは被包)

もろ自動詞なものも絶対格。焦点はSにある。これらはすべて「属性文」である、つまり1項述語であることに注意(だから絶対格が生起する)。

「2項関係文」では、Aが能格に、Pが絶対格になる。ただし、絶対格は文頭にくる。

「私は(特定の今見えているその)りんごを食べる」  monoci-ABS ni-ERG odre ja. (-ERG は能格)

逆受動文によって、 ni-ABS monoci-OBL ANTIP-odre ja. (-OBL は斜格、ANTIP- は逆受動)

節連結で空所となれるのは絶対格(エニシキだと絶対格が文頭にあるのでわかりやすいだろう)。

動詞の一致(命令の矛先とか)を引き起こすのも絶対格。関係節の先行詞になれるのも絶対格。