数詞
# 基本数詞
エニシキは12進数。
2桁目以降はその桁を書いていくが、語末が e の数詞を用いる。
yee hai : 12
yee yei: 13
yee dui : 14
zabe liki : 24
# 曖昧数詞
エニシキでは「少し」や「たくさん」といった意味の数詞が存在する:
# 範囲数助詞
範囲数助詞は基本数詞のe形の後ろにつけて、数字の範囲を表す:
rowe go : 8以上
# 量化
項の前に数詞を置くと、項の指示対象の個数を表す。
rowi mibie : 8個の机
poo fiboa fa : 数人のあの少年
# 数述内容語
数詞から派生した数述内容語は個数を表す内容語になる。
これらに変容辞 -ra-, -mi- をつけると、それぞれ「以上」「以下」の意味になる。
12以上の数述は量化によって表す。
yei ohaa / 12個だ
曖昧数詞の数述内容語もある:
「~個のXのうちの...個」 は部分格を用いて表す。
orde : 池/湖
fozi mirdes muyeen : 4つの池のうちの(特定のその)1つ
# 数辞
「~回」や「~番目」は数辞を用いて表す:
-moi
-reu
番目
回目
数辞は数詞にも数述内容語にも使える。数述内容語に用いた場合、「~番目だ」「~回目だ」という意味になる(個数の意味は消える)。
ociki : 船
yeimoi : 1番目
yeimoi miciki : 1番目の船
oyeemoi : 1番目だ
muyeemoi : (特定のその)1番目のもの
※ ここでは滅多に起こらない、音韻脱落が起きている。
omir と oyeen に対する -reu, -moi 付加では、"r" と "n" が落ちることに注意(それぞれ "omireu", "oyeemoi" になる)
# 形式論理的存在文
項辞 d- をつけた数述内容語は量化された束縛変項として使うことができる。d項は絶対格以外には現れない。
doyeen hociki ja. : 船が1つある。
よって、もっとも基本的な2つの量化束縛変項は、dorayeen (少なくとも1つ)、dogne (すべて)となる。
束縛変項の議論領域は関係詞によって狭めることができる。
dogne hulafe ja. : すべてのものは美しい。
dogne ku holju ja hulafe ja. : 生きているすべてのものは美しい。